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アイデンティティ拡散の意味と原因を確認しよう

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アイデンティティ拡散の意味と原因②

みなさん、こんにちは。今回がアイデンティティコラム②です。前回のコラム①ではざっとアイデンティティの意味や要素についてお話してきました。アイデンティティの要素には周りとの「関係性」とあなた自身の「主体性」のバランスが備わっているということでした。

それに基づいて今回は、アイデンティティを持てない原因についてお話していきたいと思います。

 

アイデンティティ拡散とは?

アイデンティティの原因をご紹介する前に「アイデンティティ拡散」についてご紹介させて下さい。

アイデンティティ拡散とは、アイデンティティ達成と真逆の状態のことです。具体的には「自意識過剰」「人と上手く距離が取れずに、親密にもなれない」「ひきこもる」などの状態が挙げられています。

『学校や仕事に行きたくない』
『社会に出て働きたくない』
『誰ともしゃべらずひきこもっていたい』
などのかなり大変な状態を指します。似たような言葉に「アイデンティティ・クライシス」というものがあります。これはアイデンティティ拡散に陥りそうな状態の事を指します。

具体的には、自分自身の置かれている環境が変化し、これまでのアイデンティティの持ち方ではいられなくなることや、自分の中で今まで意識しなかったことを考えるようになり、自身のこれまでのアイデンティティに疑問を持つなど、自分自身の中で揺らぎが起こる状況のことです。

『何となく友達とうまくいかない』
『なんで自分が今これをしているのかわからない』
『どんな仕事についたらいいか分からない』
などの悩みはまさに「アイデンティティ・クライシス」というものです。

つまり「アイデンティティ拡散」に至らないように、「アイデンティティ・クライシス」を何とか乗り越えるということが重要になってきます。

 

アイデンティティを持てない3つ原因

アイデンティティを持てない原因には、大きく分けて3つあります。説明していきましょう。

1.実は相手のことをあまり見ていない
アイデンティティというと自分自身のことについて想像する人が多いのではないでしょうか?しかし意外かもしれませんが、はじめのステップとして相手のことをあまり見れていないことが多いのです。

アイデンティティの要素には周りとの「関係性」が第1に重要であるというお話をしてきました。前回鏡の話にもありましたが、私たちはいろんな相手と関わっていくことにより、自分の姿というものが浮かび上がってきます。ということは、相手のことに関心を向けて、相手と積極的に「関係性」を持たない以上は自分のことを知ることができないのです。

さらに言うと、相手のことを知っていくと、

「こういう人になりたいなぁ・・」
と、私たち自身にとってのモデルとなることがあります。この体験がアイデンティティを作っていくのに大きな助けとなることがあります。つまり相手に視点を向け、よく見てみることが大切なのです。これはコラム③でお話します。

2.そもそも自分のことをあまり知らない
アイデンティティの確立には、自分自身もキチンと見なければなりません。

例えば、人と関わりを持ち始めると、何となく

「疲れるな・・」
「自分がないな・・・」
と感じたことはありませんか?

実はこれは自分のことについてもあまり知らないからなのです。自分について知らないと、人との関わりの中であなた自身が無理をしてしまいます。そこで大事になってくるのは、あなた自身についてもう1度見つめ直しバランスを戻すことです。

ちなみにこのような感覚は1人では感じることはほとんどなく、相手との「関係性」を持つことで初めて浮彫りになってくるものです。これを感じた皆さんは、何とかいろんな相手と関わっていこうと努力されている状態なので、自信を持ってください!この相手との関わりで生じてきた微妙なバランスを調整することがアイデンティティを持つということになります。詳しくはコラム④でお話していきます。

3.人生のできごとを自分なりに整理できていない
アイデンティティが持てていない状態とは、あなたの頭の中で「モヤモヤ」している状態です。モヤモヤを解消してくれる方法として、マスターナラティブと言われるものがあります。

マスターナラティブとは、「モヤモヤ」がなくなっている状態を表す言葉です。自分自身の人生の経験それぞれに対して、自分なりの意味付けができた各個人の物語のことです。このマスターナラティブが持てていると、人生に自分なりの生きがいを見出し、充実感をもつことができます。

自分を知っていくプロセスの中で、「モヤモヤ」を整理するという作業がアイデンティティ確立に近づいていくのです。このアイデンティティコラムを使って、あなた自身のこれまでの人生の体験を整理していきましょう。コラム⑤で解説していきます。

 

アイデンティティ・クライシスに対処しよう!

「アイデンティティ拡散」と「アイデンティティ・クライシス」についての説明と、アイデンティティを持てない3つの原因をご紹介してきました。いかがでしたか。アイデンティティ拡散に至らないよう、まずはアイデンティティ・クライシスに対処していくことが重要でしたね。

コラム③からコラム⑤でアイデンティティが持てない3つの原因の対処法を詳しく説明していきますので、楽しみにしていてください!

次回のアイデンティティコラムは、アイデンティティを持てない原因の1つ目「実は相手のことをあまり見ていない」の対処法をご紹介します。次回もお楽しみに!

★アイデンティティ拡散の意味も確認しよう
★アイデンティティを持てない原因には3つある
★アイデンティティ拡散の「モヤモヤ」を克服しよう
★まずはアイデンティティ・クライシスに対処しよう
コミュニケーション講座


確立できない3つの原因を確認して対処しましょう!