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孤独感が強い人は要注意!?

孤独感


孤独感が強い人は要注意!?

孤独感でネガティブな気持ちに

みなさんはじめまして!
コラム担当 兵働
出典担当  橋爪です。
私たちは臨床心理士として精神疾患を抱える方へのカウンセリングや精神保健に関する活動を行っています。

さて、みなさんはどんなときに孤独を感じますか?

例えば、
・都会の一人暮らしで会話の相手がいない
・大切な人との別れを経験した時
・周りがどんどん結婚してしまうとき

こんなときは孤独な気持ちになってしまうかもしれません。

孤独感はどの年代の人も感じることがありますが、特に中学生以降の思春期〜青年期に孤独感を感じやすいといわれています。人は大人として自分が成長する過程で精神的に自立することが求められます。その過程で「自分と人とは違う人間だ」と気づきそれを受け入れ、「自分とはどんな人間なのだろう?」と自分らしさである自己や自我を見つけていきます。その時の自分と他人を受け入れる過程で、自分が独りで生きるということに孤独を感じる場合に人間関係や自分自身に不安を感じることになります。

また孤独感は、不安や憂うつな気分などに繋がることがわかっており、症状が強い場合は精神的な病気に関連することがあります。例えば、人間関係や他人に対して孤独を感じる場合は、人との付き合いに一喜一憂したり人間関係を壊さないよう無理をしたり、逆に全く付き合わないなど、極端な行動をとることがあります。また、お酒やギャンブルなど一見関係ないものに依存することで孤独感を紛らそうとすることもあります。

このようにネガティブな要素が伴う「孤独感」には、どのような問題があるのでしょうか?これから全5回にわたって「孤独感」をテーマにコラムを掲載していきます。

孤独感は心の健康に問題

「孤独感」といっても、専門家によってさまざまな捉え方があります。孤独感は、思春期以降にあらわれることの多く、生まれてからどのようにして育ったか、どのようにして人間関係をつくり維持するかなど、成長の過程や人との信頼関係や安心感をつくる「愛着」という視点に注目することもあります。このように、さまざまな要因が孤独感には影響します。

ここでは、孤独を感じやすい考え方や性格から孤独感が引きおこす問題について考えていきます。

① 孤立することに我慢できない
1つ目は、周囲の人や社会からの孤立することに強い苦痛を感じることです。孤立することに敏感で、孤独だと感じると苦痛になるので、孤独を避けようとします。

② 孤独感と不安を上手にコントロールできない
孤独を感じると、独りであることに不安を感じたり、特に理由がないのに悲しくなることがあります。そのような気持ちを自分自身で上手にコントロールできないと無理に孤独を避けようとしたり、さらに不安などの気持ちを強めることもあります。

③ 周りの人は敵ばかり…!周囲の人をうまく評価できない
孤独感を感じ、不安になっていると周囲の人はみんな自分を批判しているのでは…?と思ったり、自分が受け入れてもらえず孤立してしまうのでは…?と考えます。

 

このように孤独が強くなると、強い不安にかられたり、自分に対して自信を失う事があります。また、引きこもりや依存症、うつ病などの精神疾患など様々な問題につながる事もあるため、早めに対処していく事が大切です。

 

自分の孤独感を診断してみよう

ここで、孤独感を簡易チェックできる診断をやってみましょう!以下の20問の質問に答え、答えに該当する点数を合計してみましょう。

孤独感簡易チェック!診断結果と解説

さあ、20の質問の合計の点数はでましたか?早速、診断をみていきましょう!

合計の点数:44点以上の人
かなり孤独感が強く、ひとりで過ごすことに強い不安を感じているかもしれません。独りであると不安を感じる場合は、人付き合いに依存したり、かえって全く人付き合いをしなくなってしまったりと極端な人間関係をつくることもあるかもしれません。また、不安な気持ちを紛らすためにお酒やギャンブルなど、食べ過ぎるなど別の行動に依存してしまうこともあるので注意が必要です。

合計の点数:33点〜39点の人
孤独感は中間程度といえますが時折ひとりで過ごすことに不安を感じたり気持ちが不安定になることがあるかもしれません。孤独感や不安を上手にコントロールし、襲ってきた不安に平静に対処できるよう心がけましょう。

合計の点数:28点未満の人
孤独感は弱めなので、ひとりで過ごすこともそれなりに楽しむこともできるでしょう。時にはひとりでご飯を食べに出かけたり、旅行に行ったりすることも楽しめる人もいるかもしれませんね。心と身体を安定させながら、ひとりの時間と周囲の人と過ごす時間を両立することを目指しましょう。

 

孤独感が強くなる3つの原因を確認

診断の結果はいかがでしたか。今の状況が確認できたので、ここで様々な問題を引き起こす孤独感が強くなる原因を3つご紹介します。

 

①人間関係のネガティブな面に注目しやすい
人間関係でネガティブな面ばかりに目が行くと孤独感を強めてしまいます。ネガティブな面に注目するクセがあると、人間関係についてのダメ出しが多くなり、孤独感を感じる場面が多くなります。

例えば、飲み会に出たときに、うまく話せなかったとしましょう。この時、ネガティブな側面に目が行く方は、自分の失敗に囚われ、二度と飲み会にいくものか!という考えになりがちです。もちろん失敗は謙虚に受け止める必要はありますが、その一方で、できたことにも目を向けていく必要があります。コラム②で詳しくご紹介していきます。

 

②会話力の不足
会話力の欠如は孤独感を強めてしまいます。会話に苦手意識があると「人との関わりたくない」「自分から話しかけたくない」など人との関わりに消極的になり、失敗を経験する事も多いかもしれません。

会話力の欠如→ 人間関係を避け孤独になる→ ますます会話力が欠如→ ますます孤独になる

という悪循環に陥ってしまいます。孤独感への対策をコラム③で詳しくご紹介していきます。

 

③SNSをうまくつかいこなせない
SNSでの人間関係に傾倒しすぎてしまうと、孤独感を強めてしまうことがあります。

SNSは世界中の人と便利に繋がる事ができ、一生涯の友人を見つける可能性もあるため、豊かな人間関係を広げるためには必要不可欠なツールです。しかし、SNSをやり過ぎ現実世界の人間関係を置き去りにしてしまうと、現実世界で友達と呼べる人がいない…そんな事にもなりかねません。また逆に、SNSを使いこなせない事は、コミュニケーション機会を逃す事になり、人や楽しいコト・楽しいモノと出会うチャンスを逃してしまうかもしれません。

程良くSNSを使う事ができないと、とても寂しい気持ちになり孤独感を感じてしまうのかもしれません。現実世界とSNSをバランスよく使うコツをコラム④でご紹介していきます。

 

孤独感に対処することで得られるメリット

このように「人間関係のネガティブな面に注目しやすい」「会話力の不足」「SNSをうまくつかいこなせない」の3つの原因が孤独感を強めているケースが多いようですね。次回から、孤独感を強めている原因を解決する具体的な解決策や対処法をご紹介します。

コラム2:コミュミケーションを楽しもう
コラム3:寂しい気持ちを軽減!孤独感を改善
コラム4:SNSとの上手な関わり

 

孤独感が改善できると、自己肯定感が高まり日々の生活で“安心”“安定”を感じる事ができるようになります。また、心地よい人間関係も築く事ができるようになりますよ。自分の「孤独感」と向き合って、少しずつ孤独感から解放されて行きましょう!

次回の孤独感コラムは、「コミュニケーションが苦手」を改善する方法をご紹介します!次回の孤独感コラムもお楽しみに!

★ 孤独感の解消は原因をしっかり診断すること!
★ 孤独感に対処し安心感や自己肯定感を得る!
★ 人間関係にも孤独感は影響する

 

*出典
・インターネットの利用と幸福感との因果関係- 孤独感と対人不安の媒介効果-安藤 玲子,坂元 章,鈴木 佳苗,森 津太子 日本性格心理学会発表論文集
・改訂UCLA孤独感尺度の次元性の検討 諸井克英 静岡大学人文論集. 42, p. A23-A51
・孤独の科学-人はなぜ寂しくなるのか-ジョン・T・カシオポ、ウィリアム・パトリック著 柴田裕之訳 河出書房新社

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