>
>
>
責任感を高める方法③

責任感を高める方法「自己決定」のコツ③

コラム②では、責任感を軽くする方法について解説しました。プレッシャーを感じすぎてもメンタルへルスに悪影響になるので、程よい緊張感を保っていきましょう。ただし責任感がなさすぎるのも問題です。そこで、今回は「責任感を高める方法」について解説していきます。

責任感 高める

 

自己決定が責任感を高める

責任感を高めるために大事なのは「自己決定」や「主体性」が大事になってきます。「7つの習慣」で有名なスティーブン・R・コヴィー博士はこの主体性について以下のように定義しています。

“人間として自分の人生に対して自ら選択し、自ら責任をとるということ”

自分で選択した場合、誰かのせいにすることが難しくなるため、自己責任になることが多いです。そのため、自然と責任感を高めることができます。

実際に心理学的な研究でも、自分で決断することは責任感を高めてくれることが分かっています。須甲(1988)は小学5年生(186名)・小学6年生(169名)を対象に、「自己決定感と責任感」との関連を調べています。下記の図をご覧ください。

責任感 高める

1つの例として5-Aクラスの結果を見ていきましょう。図のように、「責任感群」の方が「非責任感群」よりも自己決定感が高いことがわかります。主体性を持つことは、責任感にもつながり、自分で考えて決断できる力を伸ばしてくれるかもしれません。

自分の立場を考えよう

自己決定感が責任感には大切なのですが、会社に所属している場合、すべて自分の好き勝手に行動できるとは限りませんよね。そこで、会社とWINーWINになるように自己決定することが大切です。

会社のためだけではなく、自分のためにも仕事を行うことができ、責任感も高まっていきます。それでは、ここから部下と上司の立場から自己決定感を高める4つのプロセスをご紹介してきます。

自分が部下の場合

①目的意識の共有
まずは自分の将来像をイメージしてみましょう。今後の人生で自分がどうなりたいかを考えることで、やりたい仕事が明確になります。例えば、将来、人工知能関連の事業を立ち上げたいとします。その将来像を上司に伝えるようにしましょう。

②目標設定
次に具体的に目標を立てていきます。自己決定力を高めるために、「目標は自分で決めたい!」と上司に伝えましょう。先ほどの例であれば、人工知能を活用したWEBサービスの立ち上げに関わるために、今月から研修に参加する会社に一部資金を負担してもらいたいと提案していきます。認められない場合には、代替案を提示し、お互いが納得できる形で折り合いを付けましょう。

③WINWINを目指して行動
上司からGOサインが出たら、実際に行動していきます。人工知能の研修に参加して知識が得られれば自分の個人的な目標に近づきますし、その知識を会社に還元することもできます。人工知能のシステムを顧客マーケティングに活かすことができれば、売り上げも各段に伸びるかもしれません。

④失敗は恩返しにつなげる
仮に失敗しても、目標に向かって行動したなら確実に「成長」できているはずです。同じ失敗を繰り返さないように改善し、挑戦を続けていきましょう。その失敗をバネに培った経験やスキルを活用して会社に恩返ししていきましょう。

自分が上司の場合

①目的意識の共有
上司は、部下の「やりたいこと」を日常的にヒアリングすることが大切です。やりたい仕事を提案しやすい環境を作ることで、部下のやらされ感を軽減し、責任感を高めることができます。

②目標設定
部下自身で目標を決められるスキームを作成しましょう。目的意識の共有ができれば、ある程度「放任主義」でOKです。自分自身で目標を決めることで、責任感やモチベーションを高めることができます。

③WINWINを目指して行動
部下が目標に向かって行動したことで、会社として利益が上がった場合、その貢献度に応じて報酬を支払います。例えば、自社株を取得できるストックオプション、決算賞与などのシステムを用意しておく良いでしょう。ただし、「報酬がもらえるから仕事をする」というマインドにさせないように注意する必要があります。あくまでも、自発的なモチベーションを優先させるようにしましょう。

④失敗への寛容さ
部下が失敗した時に必要以上に責めてしまうと、かえって部下の責任感が弱まる可能性があります。挑戦には失敗がつきもので、何度も失敗することで目標に近づいていきます。建設的にアドバイスは積極的に行った方がよいですが、過剰に責めることなく寛容な姿勢で見守りましょう。

責任感を高める方法まとめ

ここまでの内容をまとめると、部下は上司にやりたいことを伝え、目標を自分で決めることが大切です。そして、上司は日常的にヒアリングをして部下が自発的に行動できる状況を作ることがカギになります。2つの立場から責任感を高める方法をまとめると、以下の図のようになります。

責任感 仕事

このように、責任感を高めるには部下と上司の折り合いが重要です。会社が一方的に仕事を渡すだけでは、やりがいは生まれませんし、部下が勝手気ままに行動すると会社の負担が大きくなってしまいます。双方の意向を組んで、WIN-WINになれるように仕事を進めていきましょう。

主体性で責任感をUP!

責任感が低い人は主導権を他人にゆずりがちな傾向があります。時には「言われたことだけを行う」ことが功を奏することもありますが、長期的にその姿勢でいると責任感が落ちてしまいます。まずは、盲目的に責任者の指示に従うのではなく、自分事として考えることが大切です。

主体性を持って行動し続けると、モチベーションも上がりますし、なにより自分のアイデアで成果が上がった時の嬉しさはひとしおですよ。

そのためには、上手くいかなかった時には、自分が責任をもってその後のフォローも考えるという自覚が必要です。仕事にやりがいを見いだしたい場合には、自分の頭で考えて行動することが大切です。ぜひ意識してみてくださいね♪

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「責任感」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!まずは、ご紹介した解消方法やトレーニングを使って実践してみてください。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、心理学講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★3つのステップで責任感を高めよう!

コメント

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→

出典・参考文献
須甲(1988)児童・生徒の自己決定感 学校教育研究科学校教育專攻. 生徒指導了-7 M87078B