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コンプレックスを強みに変える心の防衛機制「昇華」とは

コンプレックスを強みに変える心の防衛機制「昇華」とは

今回は、「昇華でコンプレックスを活かす」方法について解説していきます。

*監修の川島(精神保健福祉士)が動画でも解説しています。
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昇華は高度な防衛機制

昇華とは何か

防衛機制とは受け入れらない現実に直面したときに、その不安を和らげようとする無意識の心理的なメカニズムのことを言います。

防衛機制には多くバリュエーションがありますが、その1つに「昇華」という防衛機制があります。 昇華とは、ネガティブな心的エネルギーを、社会のためになるような自己実現の活力に変えてしまうことを意味します。

高度な活かし方

昇華は防衛機制の中でも高次な防衛機制とされています。防衛機制には、Vaillantの分類によると、レベル1からレベル4まであるとされています。

下記の図のように「昇華」はレベル4の「成熟した防衛」に分類されます。こうした高度な防衛機制である昇華に上手く活用していくと、コンプレックスを前向きな力に変えることができるのです。

劣等感

否認や躁的防衛は低次

防衛機制のレベル1に否認という項目があります。これはコンプレックスがあるのに、それを認めないことを意味します。

しかし、コンプレックスは否認をしたところで、無意識の中に心の底に留まりつづけます。前向きになれるタイミングで、活かしていくことが生産的であると言えそうです。

昇華で自分の力に

ここでヨシオさんの事例をご紹介しましょう。

・大学受験で第一志望校に落ちた
・友人は全員、第一志望で合格
・強い学歴コンプレックス
・自分より上の大学の方に敵意を持つ
・食欲もなく、涙が止まらない

ヨシオさんは学生相談室でカウンセリングを受けました。ヨシオさんはカウンセリングを受ける中で、自然と「昇華」させることに成功しました。その過程は以下の通りです。

①コンプレックスに気が付く

何にコンプレックスを感じているか気が付くことからはじめていきます。簡単なようで、コンプレックスを認めることはとてもしんどいです。じっくりいきましょう。

例:
⇒「自分は学歴コンプレックスがある」

②プラスの行動に変えるには

昇華は「前向きな行動に結びつける」ことを大事にする考え方です。コンプレックスを持っているからこそできることを考えてみましょう。

例:
⇒「くやしさをバネに、大学では人一倍勉強する。どうせなら困ったことを助ける基礎知識を身に着ける。ITに興味があるので、ITを使った社会貢献をする力をつける!」

③5年後を想像する

最後に、これを続けたら5年後の自分は何に取り組んでいるかイメージしてみましょう。先のことすぎてハッキリと浮かばない場合には無理をしないで構いません。

例:
⇒「IT技術で、社会に貢献している。医療関係に興味があるので、できればITと医療を融合させた貢献ができると嬉しい」

*講師の視点 コンプレックスに感じていることがあったとしても、「原動力にする」という意識を持っていただければ、1年後、5年後は全く別の未来がイメージできることが分かります。現在、深刻に考えていることは将来的には、それほど大きな問題にはなっていないことが多いのです。

昇華で失敗エネルギーに

今度は皆さんの番です。紹介したステップを踏まえながら、「昇華」にトライしてみましょう。紙とペンを準備して、以下の質問に解答してみてください。

①コンプレックスの内容を書き出す

②プラスの行動に変えるには

③昇華できたとき、5年後を想像する

コンプレックスを強みに

「昇華」のテクニックはいかがでしたか。この技法では、いまコンプレックスを抱いていることに注目しすぎないで、未来に視点を移すことが大切です。すると、現状が辛いからこそ将来がよりよくなっているだろうと思えるものです。

コンプレックスは「努力の原動力」という解釈をして、前向きな力に変えていきましょう。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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