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フロー状態と楽しい人生

楽しい人生を送るために必要な「フロー状態」とは③

コラム②では、楽しい人生を送るコツ「リフレーミング」について解説していきました。視点を変えてポジティブな側面に目を向けてみてくださいね。

今回は、楽しい人生を送る方法「没頭できる活動に取り組む」についてご紹介していきます。

楽しい人生を送るためには、没頭して取り組める物事を探すことが大切です。皆さんは時間を忘れて取り組んだ趣味や仕事はありませんか?スポーツ、旅行、友人との会話など何か1つは思い当るはずです。

フロー状態と楽しい人生

こうした時間や自分を忘れて没頭している状態を心理学では「フロー」と言います。この状態に入るとモチベーションや集中力が高まり最大のパフォーマンスを発揮することができます。

ミハイ・チクセントミハイの著書「フロー体験 喜びの現象学」(1996)によると、フローに入るための条件が9つ述べられています。

1.明確な目標
何をすべきかが常にハッキリと分かっている状態です。例えば、「運動する」という目標よりも「毎週、月曜日の朝7時から家のまわりを3週する」という目標の方が集中力が高まります。

2.選択と集中
自分ができないことを行うよりも、「出来ること、得意なこと」を行いましょう。自分自身が、集中して行うことができる分野にすべてのエネルギーを投下するということです。

3.自己意識の低下
本当に集中している時は、自分が集中していることに気づかないものです。自意識が無くなるぐらい没頭できる環境や状況をいかに設定できるかがポイントになります。

楽しい人生を送る

4.時間の歪み
フロー状態では時間の流れが早く感じ、あっという間に2時間、3時間経ってしまいます。自己意識の低下と同じように、時間を忘れるぐらい集中できる環境にセッティングが大切です。

5.即座なフィードバック
勉強嫌いな子どもがゲームに夢中になるのは、結果が出るまでの時間が早いからです。コマンドを入力すれば攻撃がヒットし、回避に失敗すれば1秒も立たずにダメージを受けます。このように結果が早く出るものごとに対しては体が反応するため、モチベーションが上がりやすくなります。

6.スキルと難易度が適切
自分のスキルに合わせた目標はフロー状態になりやすいと考えられています。下図のように難易度とスキルがとも「高い」ときは、適度なプレッシャーを感じつつ、自分の能力を全開まで発揮することができます。一方で難易度が高すぎると無気力になり、スキルが高すぎると退屈になってしまいます。

楽しい人生

7.自分でコントロールできる
人間は自分の置かれている状況や環境を自分でコントロールできているという感覚がないと、やる気や集中力が下がってしまうことがわかっています。上からの指示に従ってばかりでコントロールを失うと、創意工夫しようとする気持ちが無くなり、飽きてしまいます。

8.活動に自体に価値を感じる
お金やご褒美がもらえるから行うといった外的なモチベーションではなく、その活動自体を喜んで行える内的なモチベーションを伴う物事はフローに入りやすいです。

9.他人からの影響を受けない
人に話しかけられたり、スマホの通知などを認識してしまうとフロー状態が終わってしまいます。没頭するためには、出来るかぎり自分1人だけの状態を作ったり、通知に気づかなくなるような工夫が必要です。

これら全ての要素を満たさなくてもフローに入ることができますが、可能な限り意識しておくと喜びの多い、楽しい人生を送ることができるでしょう。

没頭できる活動を見つけよう!

フロー状態の入る9つの条件はご理解いただけましたか。没頭できる活動があると、過去や未来に気をとられずに集中することができるので、楽しい人生には欠かせない要素です。

今回はご紹介した条件に多く当てはまる活動を探して、それをライフワークにしていくと良いでしょう。ぜひ、ご自身の没頭できる活動を見つけてくださいね。

次回は、楽しい人生を送る方法「前向きな人間関係」について解説していきます。

★フロー状態で楽しい人生を送ろう!

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目次

①楽しい人生・楽しく生きる-概観 
②「ポジティブな感情」が必須!
③人生を充実させる「フロー状態」とは
④「良好な人間関係」を構築しよう!
⑤「人生に意味を見いだす」
⑥楽しい人生には「達成感」がある!

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
ミハイ・チクセントミハイ著,今村浩明訳:フロー体験 喜びの現象学,新思索社,2000