>
>
>

対人恐怖症の正体となくすための3つのポイント!具体例も紹介

対人恐怖症


対人恐怖症をなくす方法!具体例と3つのポイントで対処③

対人恐怖症の原因に対処

コラム②では、対人恐怖症の症状を改善する「長所付け足し法」をご紹介しました。対人恐怖症の症状がでてきた際は、長所を見つけて恐怖心を軽減していきましょう。今回は、対人恐怖症を緩和する方法の2つ目「承認・称賛過敏とうまく付き合う」についてご紹介します。

恐怖心と自己愛

自分がダメと思われたくない

上地ら(2009)は自己愛と対人恐怖傾向についての関連を検討しています。自己愛とは簡単に言えば、自己肯定感、健康的な自尊心を意味します。自己愛は、基本的にどんな人でも持っていますし、人と接する上で自信にもつながります。健康的な自己愛の特徴は

自分の性格が好きだ
自分には普遍的な魅力がある
自分の容姿にはチャーミングな面がある
このようなものは自己愛は健康的であると言えるでしょう。

一方で自己愛がうまくコントロールできないと問題が起こります。特に他者関係に強く依存した自己愛は問題が大きくなりやすいです。例えば、自己愛が歪んだ形になっている方は
人に愛されている自分が好き
絶えず称賛されていないと自分を愛せない
批判=自己否定
というものがあります。これらは承認・賞賛過敏性というものですが、実際に研究上でも対人恐怖との関連性がデータで実証されています。
自己観察で恐怖心を軽減

「承認・称賛過敏」とどう付き合うか?

先ほどもお話したように、健康的な自己愛、つまり自己肯定感、自尊心があるということは人間として素晴らしいことです。しかし、後者のように他人の評価がないと維持できないような自己愛については少し見直していく必要があります。その対処法として、以下の3つのポイントを意識しましょう。

①どんな場面で恐怖心が出てくるか?
②根底にある承認・称賛過敏に気が付く
③承認・称賛過敏の考えを見直す
ちょっと難易度があがるかもしれませんが、ダメ元でOKです。チャレンジしてみてみましょう。

練習問題

質問① どんな場面で恐怖心が出てくるか?
みなさんはどんな対人的場面や状況で対人恐怖を感じますか?

質問② 根底にある承認・称賛過敏に気が付く
その恐怖心は「周りからの評価」を気にする考え方から来ているかもしれません。どんな考え方があるでしょうか。

質問③ 承認・称賛過敏の考えを見直す

周りからの評価が気になる考えが出てきたとき、その考え方をやらわげるようにするのはどのように考えると良いでしょうか?

 

 

解答例

質問① どんな場面で恐怖心が出てくるか?
⇒新しい習い事を始めるとき、緊張でいてもたってもいられない

質問② 根底にある承認・称賛過敏に気が付く
⇒失敗したらどうしよう 周りから変に思われたらどうしよう あがってしまう人間は周りからバカにされる

質問③ 承認・称賛過敏の考えを見直す

⇒ダメと思われても死ぬわけではない 周りの評価ではなく、自分自身の中に目標を決めよう。とりあえず参加するだけでOK 緊張しても参加できた自分をほめよう

 

いかがでしょうか。同じ状況でも他人の評価を気にすると、恐怖心が増大してしまいますが、解答例のように少しほぐしてあげるだけでも恐怖心は少し軽減できると思います。他人の評価はもちろん社会で生きていくために大事ではありますが、その上で相手の発言に一喜一憂することなく、自分自身で納得いく生き方をしましょう。継続すれば健康的な自己愛が育っていくと思います。

恐怖心をなくす方法とは

自分との対話で対人恐怖症を緩和

今回は、対人恐怖症の背後に隠れる、自己愛や承認・称賛過敏についてお話ししてきました。次回は対人恐怖症を緩和する方法の3つ目「認知の歪みを見直す」についてご紹介します。

★ 自己観察で 対人恐怖症の本当の理由を確認して対処しよう

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。その前にちょっとだけお知らせです・・・申し訳ありません。(^^;コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。私たちが講義をしている講座となります。

コミュニケーション講座

*出典・参考文献
J.G.Allen P.Fonagy(2011)メンタライゼーション・バンドブック MBTの基礎と臨床 岩崎学術出版上地雄一郎・宮下一博(2009)対人恐怖傾向の要因としての自己愛的脆弱性,自己不一致,自尊感情の関連性 パーソナリティ研究2009 第17 巻 第3 号 280–291大野裕(2003)心が晴れるノート うつと不安の認知療法自習帳 創元社



自己観察で本当の原因を知ろう