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内向的な人は「アサーション」で自己表現

内向的な人は「アサーション」で自己表現③

コラム②では、内向的から引き起こされる原因の1つ「内向的が悪いという思い込み」についての解決策をご紹介しました。思考の偏りを改善して、内向的でOK!の気持ちをもってくださいね。

今回は、内向的の問題を解消する2つ目「アサーションで自己主張」 を解説します。

アサーション とは?  

他人を気にしすぎてしまう自己主張ができない内向的な人には、アサーションという方法が効果的です。

アサーションとは、相手とのかかわりにおいて、自分の表現も相手の表現も大切にするコミュニケーション技法です。他者とアサーティブにかかわることで自分の気持ち、考え、信念などが正直に率直に、その場にふさわしい方法で表現することができます。

アサーションの表現は、余裕や自信に満ちており、自分がすがすがしいだけでなく、相手にもさわやかな印象を与えます(平木, 1993)。

他人を気にしすぎてしまう方にとっては、自分も他人も大切にするアサーティブな自己表現が最適な方法といえます。

内向的な人ほどアサーティブを学ぼう

3つの自己表現

自己表現には、アサーティブを含め3種類あります。

1:ノン・アサーティブ(ひっこみ型)
自分の欲求よりも相手の欲求を優先します。対立は避けることができても不満は残るかも知れません。内向的な人はこのタイプが多いです。
例:どうせ言ってもわからない

2:アグレッシブ(攻撃型)
相手の欲求よりも自分の欲求を優先します。自分の欲求は通すことができますが、相手と良い関係を築くことは難しいでしょう。
例:わたしは絶対○○だと思う

3:アサーティブ(率直型)
自分の気持ちを率直に表現し、同時に相手の欲求も大切にします。お互いが納得する形を探すのでどちらかに負担がかかるということはありません(松本, 2005)。
例:あなたの意見も良いね。でもわたしは○○もいいと思う

場面によっては、ノン・アサーティブ(引っ込み型)やアグレッシブ(攻撃型)が必要になる事があるかも知れません。しかし、基本的にはアサーティブ(率直型)に相手と関わることで丁度良い自己主張ができるでしょう。

アサーティブの事例をチェック

ここで、会社員Aさんの事例を見ていきましょう。

<会社員タナカさん>
タナカさんは、Bさんと2人である企画を考える仕事に取り組んでいます。タナカさんとBさんは間逆の性格です。

・タナカさん
内向的、物事は時間をかけてじっくり考えて結論を出す
・Bさん
外向的、直感で物事を判断し、プレゼンなどがうまい

タナカさんはBさんと仕事をしていて自分の意見を言えずストレスを感じることが多く、次のように考えています。

タナカさんの主張
・すぐに答えを出すBさんにもっときちんと考えればいいのにと感じている
・Bさんには直感で判断するのではなく、もう少しじっくり考えてほしいと考えている

この主張を内向的なタナカさんがうまく言うためにはまずは3つの自己表現で伝える方法を考えてみました。

1:ノン・アサーティブ(ひっこみ型)
→わたしはBさんの意見でいいと思う

2: アグレッシブ(攻撃型)
→わたしは○○だと思う。もっとよく考えてみて

3: アサーティブ(率直型)
→わたしは、○○っていう風にも考えられると思うけど、もう少し考えてみない?

タナカさんは、この状況ならやはりアサーティブな伝え方が一番だと感じ、Bさんに自分の本音を伝えました。Bさんはタナカさんの意見に感心し、もう一度じっくり練り直すことにしました。

アサーティブな伝え方で自己主張しようタナカさんの事例では、外向的なBさんが直感的に仕事を進めていくことに違和感を持ったタナカさんが自分の意見を効果的に主張する場面でしたね。

自分の本音を大切にし、お互いの立場を尊重するアサーティブな行動は、

・片方に負担がかかるのを避ける
・相手を気遣いながらも自己主張ができる

などのメリットがあります。アサーションを身に着けると、内向的な自分の良い部分がよりうまく表現できるでしょう。

内向的だからこそアサーションを学ぶ

アサーションは、自分も相手も大切にするコミュニケーション技法です。

アサーティブなコミュニケーションは、どちらか一方の意見を採用するのではなく、お互いのコミュニケーションで正解を作っていく作業です。さまざまな面から考えることが得意な内向的の強い人にとって最適なコミュニケーション方法でしょう。

いろいろな場面で実践してみることでコツがつかめてくるでしょう。ぜひ実践してみてください!

次回は、内向的から引き起こされる問題の「リフレーミングで特徴を活かす」について紹介します。お楽しみに!

★ 内向的な人は自分の意見を大切に アサーションで上手な自己表現!  

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心理学講座

*出典・参考文献
平木典子 (2009). アサーション・トレーニング: さわやかな自己表現のために. 日本・精神技術研究所.
松本 啓子(2005).大人も知らない「本当の友だち」のつくり方, 講談社.



アサーションで対人関係のストレスを緩和しよう