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気分が落ち込むときの対処法「ソーシャルサポートの活用」

落ち込む


気分が落ち込むときの対処法「事例も紹介!ソーシャルサポートの活用」④

ソーシャルサポートで気分の落ち込みに対処

コラム③では、落ち込む気持ちに対処する方法として「リフレーミング」をご紹介しました。2つのリフレーミングを活用して、物事のマイナス化思考を修正して落ち込む気持ちを改善していきましょう。

今回は、落ち込む状況を解消できない原因の3つ目「問題をひとりで抱え込む」の対処法を解説します。ソーシャルサポートを利用して落ち込む気持ちに対処しよう

問題を一人で抱え込むと、ぐるぐる同じことを考えてしまうと、よりいっそうネガティブな思考に支配されてしまうという結果が報告された研究があります(神谷・ 幸田, 2016)。問題は一人で抱え落ち込むより、ソーシャルサポートを利用して様々な面からみて解決しましょう!

ソーシャルサポートはストレスに影響する?!

ソーシャルサポートとはその名の通り、社会的関係の中でやりとりされる支援のことを指します。

具体的には、

・家族
・友人
・会社の同僚
・専門的なサービス

など自分を取り巻く環境の中でサポートしてくれる人やものをさします。

ソーシャルサポートは、ストレス反応を抑制するという結果を示す研究もあるので( 石毛・無藤, 2005)、落ち込む前の予防や回復にも役立つ重要なキーワードです。

しかし、これまで落ち込むと一人で問題を抱え込んでしまっていたという人は、実際どうすればよいか迷ってしまいますよね?

今回は、カウンセリングというソーシャルサポートを利用して、問題を解決していく事例を紹介します。一人で解決できない心の問題は、カウンセラーの力を借りて対処していくこともできます。カウンセリングで落ち込む気持ちに対処してみよう

事例!落ち込むときの対処法「カウンセリング」

では、実際に事例を見ていきましょう。自分が相談する場合だったら…?と想像しながら読んでみてください。

事例
コラム②で使用した主婦の Aさんの例でご紹介します。主婦のAさんは、小さなことで落ち込んでしまうことが悩みでしたが、周りの人にそのことを話すと「ポジティブに考えたら?」「ごちゃごちゃ考えるのをやめたほうがいいよ」などといわれてしまいます。

Aさんも頭ではわかっているのですが、できないのです。そこでAさんは、思い切ってカウンセリングというソーシャルサポートを利用して問題解決を試みることにしました。Aさんは、カウンセラーに困っていることを相談しました。

Aさん
「いつも小さな失敗で落ち込んで1回落ち込むとなかなか回復ができなくて困っています。考え方を変えたほうがよいと思うのですが、なかなかポジティブにはなれません。」

カウンセラー
「考え方を変えようとがんばっているのになかなか思うようには行かなくてお困りなのですね、最近落ち込んだというエピソードを具体的にお話いただけますか?」

Aさんは、夫と口げんかをして落ち込んだ話やそのときにどう対処したかなどを話しました。

カウンセラーは「すぐにこうしたらいいよ」ということは教えてくれませんが、Aさんの話をしっかり聞いてくれます。そして、カウンセリングの特徴と落ち込む気持ちの対処カウンセラー
「Aさんがなりたいポジティブな考え方というのは、具体的にはどのようなことを考えている人のことを言うのですか?」

Aさん
「明るくて、言いたいことが言えて、小さなことに悩まなくて」

カウンセラー
「Aさんはすべての小さな失敗に悩んでいるわけではありませんよね?失敗したけど落ち込まなかったということはありませんか?」

Aさんは、相談していくなかで失敗したけれど落ち込まなかったこともたくさんあったことに気づきました。

気持ちの落ち込みを改善するカウンセリングの事例Aさんは、カウンセラーに話したことで

・普段は見えなかったことに気づけた。
・話してすっきりした。

などを感じました。

例外探しの技法を有効に

事例の中で使われていたポイントについて少し解説をします。

カウンセラーはAさんに対し問題の中のうまく言った部分を聴いていました。これはカウンセリングでよく使われる例外探しという方法です。例外探しとは「問題の中に隠れているうまくやれている時間やことを探していく」方法です。

例えば、
「落ち込むことがあり1日中憂鬱だった。」
例外探し
少しでも楽になれた時間はなかったかな?

「親友と喧嘩した原因は全てわたしにある」
例外探し
本当に全部?相手にも何割か原因はあったのではないかな?

などに目を向けていきます。カウンセリングでは、相談する中でさまざまな手法が用いられ問題解決を目指します。カウンセリング技法も使って落ち込む気持ちに対処しよう

ソーシャルサポートで落ち込みを解消!

ソーシャルサポートを利用した問題解決を読んでみていかがでしたか?ひとりで問題を抱え落ち込むことが続くと1つの方向からしか問題を見ることができず息詰ってしんどくなることがあります。

今回はカウンセリングを利用した例を挙げましたが、ソーシャルサポートはあなたの周りにたくさんあります。問題を一人で抱え込まず落ち込んだときには周囲のサポートを利用していろいろな方向から問題を観察してみましょう!

今回で、落ち込む状況を解消できない原因や対処方法のご紹介はおしまいです。お疲れ様でした。ここまで読んでみていかがでしたでしょうか? 次回はこのコラムのまとめになります。お楽しみに!

★ ソーシャルサポートで問題を解決!落ち込みの予防や回復にも役立つ!      

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心理学講座

*出典・参考文献        
石毛みどり, & 無藤隆. (2005). 中学生における精神的健康とレジリエンスおよびソーシャル・サポートとの関連. 教育心理学研究, 53(3), 356-367.
神谷慶, & 幸田るみ子. (2016). 大学生の抑うつにおける自動思考とネガティブな反す



うまく活用して予防や回復を目指そう