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パニック障害の原因・対応法を心理面から臨床心理士が解説

パニック障害,原因,対応


パニック障害の原因・対応法を心理面から解説-臨床心理士監修①

みなさんはじめまして!臨床心理士の森です。私は臨床心理士として精神疾患を抱える方へのカウンセリングや交流分析の講義を行っています。当コラムは「パニック障害」をテーマに専門家が心理面の改善について解説をしています。

陳ら(2001)は、パニック障害についてきちんと知っておくこと(患者教育)が大切で、そうするとセルフ・エフィカシーが高まりやすいと報告しています。セルフ・エフィカシーが高まると言うことは、パニックを自分でもコントロールできると信じられる、と言うことです。

そうすると、不安な状況にさらされるという大変なエクスポージャーの課題でも、やってみようと思う意欲につながります。ですから、セルフ・エフィカシーを高めることはパニック障害の対応には大事な要素です。当コラムは全部で8分程度かかりますが、一緒に学習していきましょう。

 

パニック障害とは?原因や対応法を専門家が解説しています

パニック・パニック障害とは?

そもそもパニックとはどのような状態を指すのでしょうか。心理学的には、「強い緊張」「激しい混乱」「急激な不安」を意味します。症状が強い場合は「パニック障害」という診断名がつくこともあります。
パニック障害になるとパニック発作を繰り返し起し、予期不安が生じます。これに回避行動や広場恐怖が伴う場合もあり、中には強い不安のために外出がままならなくなる方もいます。ここでパニック障害に関連してよく使われる言葉を簡単に説明します。

パニック発作
前触れなく突然、心臓がばくばくする、息ができなくなる、めまいがする、冷や汗をかく、手足が震えるなどの症状が10〜30分持続し、死の恐怖を味わう発作のことです。

予期不安
パニック発作が起きた後、“また発作が起こるかもしれない”と不安が強くなること。パニック発作を起こすことを持続的に懸念している状態があたります。予期不安があるかどうかはパニック障害の診断の際に非常に重要です。

回避行動・広場恐怖
以前パニック発作が起きた場所やパニック発作が起きたら逃げられない場所を避けるようになること。例えば、地下鉄や飛行機、映画館など。パニックになると助けが得られない、あるいは逃げ出しにくい状況や場所に対して恐怖心をもつのです。

パニック障害の特徴

パニック障害はについて以下の13の特徴のうち、4つ以上ある方は注意が必要です。

① 動悸、心拍数の増加
② 発汗
③ 身震い・震え
④ 息切れ
⑤ 窒息感
⑥ 胸痛またか胸部の不快感
⑦ 腹部の不快感
⑧ めまい、気が遠くなる感じ
⑨ 寒気または熱感
⑩ 異常感覚
⑪ 現実感消失 離人感 
⑫ 抑制感喪失
⑬ 死ぬことに対する恐怖

1か月以上続く場合は、特に精神科や心療内科の受診をお勧めします。典型的な例でいうと、何の前触れもなしに動悸がしてきて息苦しくなり、汗をかき始め、このまま死んでしまうのではないかという恐怖に襲われるのがパニック発作です。これらの症状は10分以内にピークに達し30分以内におさまるというのも特徴です。あまりに激しい症状と苦しさのため、救急車を呼ぶ人もいるほどです

20代までに発症する傾向

・パニック障害の疫学
パニック障害はそれほど珍しい病気ではなく、100人に2人ほどの割合で罹患すると言われています。早ければ10代から、多くは20~30代で発症します。男女差はあまりありませんが、女性の方がやや多いようです。以前は心臓神経症や不安神経症と呼ばれていました。

・パニック障害は精神疾患の合併が多い
パニック障害の35%にうつ病が併存するという調査があります(Kessler , 2006)。うつ病以外にも、不安障害(全般性不安障害や社交不安障害など)を合併することがあると言われています(藤井ら, 2016)。このように、パニック障害はその他の精神疾患を合併することが多いと考えられます。

気づかれないパニック障害気づかれないパニック障害
パニック障害を発症する人は100人に2人くらいです。アメリカで行われたNCS調査(1990-92、2001-02)によると、その割合は増加傾向にあります。パニック障害の発症年齢は幅広いですが、20代前半と30代半ばで発症している人が多いです。(図1)。

見極めが難しい

また、パニック障害には、他の精神疾患や身体疾患と混同されてパニック障害を患っていることに気づかないという特徴があります。パニック障害は、社交不安障害やうつ病といった他の精神疾患と合併して発症していることがあり、その見極めが難しいときがあります(川上、2006)。

貝谷(1997)は、パニック障害には動機や発汗などの身体症状も見られるため、患者は内科や循環器科を訪れるケースがあることを報告しています。近年は、情報技術の発達で精神科や心療内科を訪ねる人も増えていますが、身体的な不調のみに注目して何年も症状が改善されないというケースは珍しいものではありません。

パニック傾向診断

それではここで実際に今の状況を知るために、「パニック傾向診断」をしてみましょう。*医療行為ではありません。あくまで参考程度に検討してみてください。

パニック傾向診断
全くそう思わない あまり思わない どちらでもない ややそう思う とてもそう思う
1.
突然動悸がする
2.
突然汗が止まらなくなる
3.
不安で息切れすることがある
4.
現実感がなくなることがある
5.
心のコントロールを失うことが怖い
6.
不安が突然襲って来ると考えてしまう
7.
特定の場所で不安が強くなる
8.
特定の場所は脱出困難である
あなたの生まれた年は?
あなたの性別は?  
あなたのお住まいは?
診断についての注意

パニック傾向-診断*注意事項
・当尺度は臨床心理士・精神保健福祉士の監修の元作成しました
・当尺度はパニック障害について医療的な診断を行うものではありません
・当尺度は、段階では予備調査の段階となります
・あくまで参考程度にご使用ください

 

以下は尺度作成についての、手順や趣旨が明示されています。尺度について疑問を持たれた方、専門家の方、興味がある方はご一読ください。

 

尺度作成の趣旨
現代社会では、主にスマフォーとフォンでの検索やアプリが入り口となっており、多くの方がメンタルヘルスに関わる疑問や、問題解決の糸口をWEB検索から模索を始める傾向があります。当該入り口において方向性を誤ると、メンタルスの改善の迷路に迷い込む恐れがあるため、限られた時間の中で、ある程度簡易的に自分の状態を把握するコンテンツや診断が必要と考えています。

そこで弊社では、パニック障害につながりやすい種々の感情に焦点を当て、簡易的な自己判断ができる尺度を作成することとしました。医療行為、学術的な研究を目的とした診断ではなく、予防機能、啓蒙的、メンタルヘルスに興味をもって頂くことを趣旨として作成します。

 

尺度作成の条件
尺度を作成するにあたっては以下を意識して作成する。
・電車や喫茶店で簡易的に読める文章を心掛ける
・学術的な表現は控える
・断定はしない あくまでヒントとして診断をする
・尺度の限界を明示する

 

パニック障害についての先行研究
パニック障害は「不安障害」の中の1つであり、不安が大きく日常生活に支障をきたす疾患群をまとめたものである。不安障害には特徴的な不安症状を呈するものや、トラウマ体験、体の病気や物質によるものなど、広範な原因が考えられる。

パニック障害は主に、ICD-10、DSMIVーTRを中心に診断されている。また厚生労働省が作成した基準なども存在する。これらの診断基準を元にパニック障害の症状をまとめると、
・パニック発作
・予期不安
・広場恐怖
の3つが主症状と言える。

そのため簡易尺度ではこれらの3点を網羅するよう作成するものとする。またあくまで簡易診断なので、パニックになりやすい傾向としてやや表現を緩めて作成するものとする。

 

尺度作成手順
① 尺度抽出について
パニック障害をテーマとした診断基準、または近接する4つの論文と、精神保健福祉士・社会心理学の大学院を卒業した者が協力し以下の8つの質問項目を作成した。
*通常であれば説明変数から多い順に採用するが今回は川島の判断で選択した

 

その結果、以下の項目が抽出された。
突然動悸がする
突然汗が止まらなくなる
不安で息切れすることがある
現実感がなくなることがある
心のコントロールを失うことが怖い
不安が突然襲って来ると考えてしまう
特定の場所で不安が強くなる
特定の場所は脱出困難である

 

*参考文献
パニック障害重症度尺度
Panic Disorder Severity Scale  Shear et al 2001
パニック発作・広場恐怖評価尺度
Panic and Agoraphobia Scale
国際疾病分類第10版
International Classificition of Diseases, tenth edition
精神疾患の診断・統計マニュアル第4版・解説改訂版
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,Fourth Edition,Text Revision

 

② 診断結果については、因子ごとの評価は行わず
  総合点について4段階で注意事項を200文字程度で作成した
  
  ・5件法
  ・33~40 パニック傾向-強い
  ・29~32 パニック傾向-やや強い
  ・25~28 パニック傾向-少しあり
  ・8~24  パニック傾向-ない~ほとんどない
  
の4段階とする。パニックについては、長所と注意点の2方面からバランスよく記述することを心掛ける。診断結果については提案程度にとどめ、自己決定できるように記述を行う。

 

③ 今後の予定
  →回答数が充分集まった段階で
   因子分析と他の尺度との関連を精査し、
   精度を高めていく予定である

 

診断結果
・33~40 パニック傾向-強い
*長所
パニック傾向が強いと言えます。不安はリスクを回避するための感情です。そのため危険をいち早く察知し、危険な場所を避けることができるという面もあります。その気質をうまくコントロールして活かすと、危機管理が大事な仕事などで長所として発揮できるかもしれません。例えば、正確な数字を求められる経理職や、安全基準の作成に関するお仕事などが挙げられます。その意味で、不安を感じやすい心とうまく付き合いコントロールできている場合は問題ないと言えます。

 

*注意点
もし不安感が強く、特定の場所を避けたり、苦しい気持ちが強い場合は注意が必要です。特に数値としては高く出ているので、パニック障害の可能性もあります。心療内科や精神科の正確な診断も視野に入れるといいでしょう。また心理的な対処についても基本を学習されることをおすすめします。

 

・29~32 パニック傾向-やや強い
*長所
パニック傾向がやや強いと言えます。不安はリスクを回避するための感情です。そのため危険をいち早く察知し、危険な場所を避けることができるという面もあります。その気質をうまくコントロールして活かすと、危機管理が求められる仕事などで長所として発揮できるかもしれません。例えば、正確な数字を求められる経理職や、全然基準の作成に関するお仕事などが挙げられます。その意味でし不安を感じやすい心とうまく付き合いコントロールできている場合は問題ないと言えます。

 

*注意点
もし不安感が強く、特定の場所を避けたり、苦しい気持ちが強い場合は注意が必要です。特に数値としてはやや高く出ているので、心療内科や精神科の正確な診断も視野に入れるといいでしょう。また心理的な対処についても基本を学習されることをおすすめします。以下のコラムを参考にしてみてください。

 

・25~28 パニック傾向-少しあり
*長所
パニック傾向は健康的な範囲内ですが少しあると言えます。不安はリスクを回避するための感情です。そのため危険をいち早く察知し、危険な場所を避けることができるという面もあります。その気質をうまくコントロールして活かすと、危機管理が求められる仕事などで長所として発揮できるかもしれません。例えば、正確な数字を求められる経理職や、全然基準の作成に関するお仕事などが挙げられます。もし不安を感じやすい心とうまく付き合い、コントロールできている場合は問題ないと言えます。

 

*注意点
現在では健康的な範囲内ですが、将来的に不安感が強くなり、特定の場所を避けたり、苦しい気持ちが強くなる場合は注意が必要です。予防として心理的な対処についても基本を学習されることをおすすめします。以下のコラムを参考にしてみてください。

 

・8~24 パニック傾向-ない~ほとんどない
*長所
パニック傾向は「ない~ほとんどない」状態です。社会的な場面を避けることが少なく、積極的に行動する方が多いでしょう。どちらかといえば冷静な方が多く、気持ちのコントロールをすることができます。不安感や恐怖に支配されるず、目標をもって前向きに取り組めるでしょう。

 

*注意点
不安はリスクを回避するための感情です。そのため楽観視しすぎると危険を察知することができず、大きな失敗をすることがあります。特にリスクの高い重要な場面では慎重になることも視野に入れましょう。

 

パニック傾向(MAX 40)

パニック傾向(MIN 8)

あなたのライン

男性
女性

点数が高いほどパニックになりやすいと言えます。以下の基準を参考にしてみてください。

・33~40 パニック傾向-強い
・29~32 パニック傾向-やや強い
・25~28 パニック傾向-少しあり
・8~24  パニック傾向-ない~ほとんどない

パニック傾向(MAX 40)

パニック傾向(MIN 8)

あなたのライン

ご自身の年代と比較をしてみましょう。

あなたが所属する群

以下の2つのどちらかにあてはまった方は特に注意が必要です。
・33~40 パニック傾向-強い
・29~32 パニック傾向-やや強い

  • 総合

    順位 都道府県 平均値 回答数
    1 滋賀県 37 2
    2 静岡県 36 2
    2 青森県 36 1
    4 宮城県 34 1
    4 茨城県 34 1
    4 愛知県 34 7
    7 三重県 33 1
    7 岩手県 33 1
    9 北海道 32.78 9
    10 福岡県 32 1
    10 山口県 32 2
    10 岡山県 32 1
    10 沖縄県 32 1
    14 大阪府 31.5 8
    15 高知県 31 1
    15 兵庫県 31 3
    17 神奈川県 30 6
    17 石川県 30 2
    19 岐阜県 29.6 5
    20 埼玉県 28.67 9
    21 熊本県 28 1
    22 群馬県 27 1
    23 東京都 26.73 11
    24 千葉県 26.4 5
    25 大分県 25.67 3
    25 京都府 25.67 3
    27 福島県 25 1
    28 山梨県 23 1
    29 愛媛県 22 1
    30 広島県 14 1
    31 長野県 11 1
  • 男性

    順位 都道府県 平均値 回答数
    1 北海道 36 1
    1 愛知県 36 1
    3 静岡県 34 1
    4 三重県 33 1
    5 兵庫県 31.5 2
    6 京都府 31 1
    6 埼玉県 31 2
    8 千葉県 29 1
    9 群馬県 27 1
    9 神奈川県 27 2
    11 大阪府 26.5 2
    12 東京都 23.2 5
    13 長野県 11 1
  • 女性

    順位 都道府県 平均値 回答数
    1 静岡県 38 1
    2 滋賀県 37 2
    3 青森県 36 1
    4 宮城県 34 1
    4 茨城県 34 1
    6 愛知県 33.67 6
    7 大阪府 33.17 6
    8 岩手県 33 1
    9 北海道 32.38 8
    10 沖縄県 32 1
    10 山口県 32 2
    10 福岡県 32 1
    10 岡山県 32 1
    14 神奈川県 31.5 4
    15 高知県 31 1
    16 兵庫県 30 1
    16 石川県 30 2
    18 東京都 29.67 6
    19 岐阜県 29.6 5
    20 埼玉県 28 7
    20 熊本県 28 1
    22 千葉県 25.75 4
    23 大分県 25.67 3
    24 福島県 25 1
    25 山梨県 23 1
    25 京都府 23 2
    27 愛媛県 22 1
    28 広島県 14 1

2018年7月6日に公開しました。現在集計中です。

*長所
パニック傾向が強いと言えます。不安はリスクを回避するための感情です。そのため危険をいち早く察知し、危険な場所を避けることができるという面もあります。その気質をうまくコントロールして活かすと、危機管理が大事な仕事などで長所として発揮できるかもしれません。例えば、正確な数字を求められる経理職や、安全基準の作成に関するお仕事などが挙げられます。その意味で、不安を感じやすい心とうまく付き合いコントロールできている場合は問題ないと言えます。

*注意点
もし不安感が強く、特定の場所を避けたり、苦しい気持ちが強い場合は注意が必要です。特に数値としては高く出ているので、パニック障害の可能性もあります。心療内科や精神科の正確な診断も視野に入れるといいでしょう。また心理的な対処についても基本を学習されることをおすすめします。

*長所
パニック傾向がやや強いと言えます。不安はリスクを回避するための感情です。そのため危険をいち早く察知し、危険な場所を避けることができるという面もあります。その気質をうまくコントロールして活かすと、危機管理が求められる仕事などで長所として発揮できるかもしれません。例えば、正確な数字を求められる経理職や、全然基準の作成に関するお仕事などが挙げられます。その意味でし不安を感じやすい心とうまく付き合いコントロールできている場合は問題ないと言えます。

*注意点
もし不安感が強く、特定の場所を避けたり、苦しい気持ちが強い場合は注意が必要です。特に数値としてはやや高く出ているので、心療内科や精神科の正確な診断も視野に入れるといいでしょう。また心理的な対処についても基本を学習されることをおすすめします。以下のコラムを参考にしてみてください。

*長所
パニック傾向は健康的な範囲内ですが少しあると言えます。不安はリスクを回避するための感情です。そのため危険をいち早く察知し、危険な場所を避けることができるという面もあります。その気質をうまくコントロールして活かすと、危機管理が求められる仕事などで長所として発揮できるかもしれません。例えば、正確な数字を求められる経理職や、全然基準の作成に関するお仕事などが挙げられます。もし不安を感じやすい心とうまく付き合い、コントロールできている場合は問題ないと言えます。

*注意点
現在では健康的な範囲内ですが、将来的に不安感が強くなり、特定の場所を避けたり、苦しい気持ちが強くなる場合は注意が必要です。予防として心理的な対処についても基本を学習されることをおすすめします。以下のコラムを参考にしてみてください。

*長所
パニック傾向は「ない~ほとんどない」状態です。社会的な場面を避けることが少なく、積極的に行動する方が多いでしょう。どちらかといえば冷静な方が多く、気持ちのコントロールをすることができます。不安感や恐怖に支配されず、目標をもって前向きに取り組めるでしょう。

*注意点
基本的には問題はありません。ただし、「不安」はリスクを回避するための感情です。「不安」が全くない状態で、楽観視しすぎると危険を察知することができず、大きな失敗をすることがあります。リスクの高い重要な場面では慎重になることも視野に入れましょう。

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コミュニケーション講座について♪

コラム1は折り返し地点です!ここで少しだけお知らせをさせてください♪ 私たち臨床心理士・精神保健福祉士は、暖かい人間関係のある社会を創ることを目的として、コミュニケーション講座を開催しています。

心理療法やソーシャルスキルの練習を勉強したい方はぜひお待ちしています。1人で抱え込まずに、専門家やたくさんの仲間と相談しながら進めていくと、心強いと思います。もしコラムを読んでみて、もっと心理学を学習したいと感じたら、こちらのコミュニケーション講座のページを参照ください。それでは先に進みましょう!

 

パニック障害・パニックの原因・対応法

パニックは何らかの生活上のストレスや脳の中の神経伝達物質のアンバランスによって起きると考えられています。パニック障害などの治療には脳に作用する薬を用いた薬物療法や心理療法が用いられます。

・薬物療法
主に精神科や精神神経科を受診することで受けられるパニック障害の治療です。薬物療法については当コラムでは取り扱いません。主治医の方に相談してみてください。

・心理療法
臨床心理士等の指導の元、心の面からパニック障害とうまく付き合っていく対応法となります。パニックについての知識をよく知っておくと、その後の対応や治療がうまくいきやすくなります。呼吸法、認知再構成法、など、本コラムでは入門として3つの対応法をご紹介させていただきます。

*注意事項
下記は、軽度~健常レベルでパニックになりやすい方向けの対応法となります。中程度~重度のパニック障害の方は知識として覚えておく程度に抑えて、主治医の方と相談しながら実施してみてください。

①呼吸法で不安を鎮めよう

リラックスできない人は要注意
学業や仕事に追われてリラックスできない人は、知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまい、パニック発作を起こしてしまうことがあります。注意が必要です。

リラクゼーションを取り入れよう
ストレスが原因のでパニック障害の症状が出る場合、リラックスできるトレーニングを行うと、発作をコントロールすることも期待できます。

当コラムでは、パニック障害の改善にも効果のある呼吸に焦点を当てた対応法について詳しく触れたいと思います。リラックス方法を具体的に確認したい…という方は、コラム②を読んでみてください。

パニック障害の原因と対応法について専門家が解説

 

②考え方の再構築をしてみよう

破局的な考えに注意
パニック障害の方やパニックになりやすい方は、“死んでしまうのではないか”“心臓発作に発展するのではないか”など、最悪の状況を想像することが原因となるケースもあります。破局的な考えが強いと、パニック発作が起こりそうになる状況をつい避けてしまって、生活に支障が出る場合があります。

認知再構成法で切り替えよう
破局的な考え方が原因の場合、考え(=認知)を切り替えて辛い気持ちを軽減させる考え方を取り入れる事が大切です。当コラムでは、パニック障害によく用いられる治療法「認知再構成法」をご紹介します。

”工夫すればひとりで対処できるから大丈夫”
”どうしても困ったら近くにいる人に助けてもらおう”

と考えると、少し気が楽になります。不安な考えがグルグル頭を駆け巡る…という方は、コラム③の解説で対応法をチェックしてください。

③エクスポージャーで不安を乗越える

パニック障害→行動の幅が狭くなる
先ほど解説した通り、パニック障害を発症すると予期不安や回避行動のため、外出したり電車に乗ったりすることが難しくなり、学校や仕事、家事が普段通りにこなせなくなる場合も出てきます。

段階的に不安に慣れていこう
予期不安や回避行動が原因の場合、不安な場所や状況に少しづつ慣れていく事が対応のポイントです。当コラムでは、不安に感じる状況に少しずつ近づいていく「エクスポージャー」という対応法をご紹介します。

具体的には、不安の度合いが比較的低い場所に行ってみて上手くいったら、その次に不安の度合いが高い所にチャレンジしていきます。だんだんと不安な状況に慣れて行くことで行動範囲を広げていきます。パニック障害や発作のせいで行動範囲がせまくなっている・・・という方は、コラム④をご覧ください。

3つの対応法でパニック障害や発作とうまく付合う

パニック障害の方・パニックになりやすい方は、不安や苦痛が強く、行動範囲が狭まくなってしまいます。しかし、心理療法で改善が見込める症状でもあります。これからご紹介するパニック障害の対応法を知ることで、パニックになりやすい心の改善を目指していきましょう。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

次回は、パニック障害とうまく付き合う対応法の1つ目「呼吸法で不安を鎮めよう」についてご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★パニック障害の用語や特徴 原因や対応を理解して 改善を目指そう

*出典・引用文献
藤井泰ら(2016) 特集 精神疾患の予防と早期治療アップデート 不安症への早期介入. 精神医学, 58(7), 597-603.
Kessler RC et al. (2006)The epidemiology of panic attacks, panic disorder, and agoraphobia in the National Comorbidity Survey Replication. Archives of General Psychiatry, 63, 415-424.
高橋三郎ら監訳(2014) DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル. 医学書院.
新村出編(2008)広辞苑第6版. 岩波書店.

NCS調査(National Comorbidity Survey) 1990-92、2001-02
貝谷 1997 「パニック障害」 頻度と特徴
川上憲人 2006 こころの健康についての疫学調査に関する研究

陳峻雯ら(2001)広場恐怖を伴うパニック障害患者を対象としたエクスポージャーに及ぼす患者教育の効果. 行動療法研究, 26(2), 57-68.



特徴や症状、治療法を知ろう