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さみしい気持ちの対処法

入門②コミュニティへの所属

今回は入門②「コミュニティへ所属」について解説していきます。

さみしい時の気持ちは、大きく以下の2つにわけることができます。

・人間関係がほとんどなくてさみしい
・人間関係はあるけどさみしい

入門②では、人間関係がほとんどなくてさみしい問題を考えていきます。

ミュニティが不足していませんか?

会話が少ない問題

さみしい時を減らすために「コミュニティへの所属」はとても大切です。

たとえば、
・一人暮らしで話す相手がいない
・一言も話さないで一日が終わる
・家族と会話がない
・事務的な会話しかしない
・友人や知人と会話をしない

などの環境がある場合は、ソーシャルサポートが不足している可能性が高いでしょう。

さみしい気持ちと会話がない環境

ソーシャルサポートとは?

ソーシャルサポートとは、次のように定義されています。

・Caplan (1974)

家族、友人や隣人などの個人をとりまく様々な人々からの有形、無形の援助を指す

・心理学辞典(1999)

ソーシャルサポートとは何かについて、まだ明確に定義はなされていない。(中略)対人関係と人の心身の健康との関連について、さまざまな研究をソーシャルサポート研究として総称しようという立場に立つ

平たく言えば、ソーシャルサポートは、周りの人からの心理的・道具的な援助と捉えるといいでしょう。

ソーシャルサポートがないと、周囲の支えが得られないため、さみしい気持ちを大きくしやすいのです。

ソーシャルサポートは、コミュニティに所属することで得られます。まずは、暖かい人間関係を築く土台としてソーシャルサポートが得られる環境=コミュニティへの所属が必要になってくるのです。

不安感が軽減する

大坪(2017)は、大学生254名を対象に、ソーシャルサポートと精神的な健康について調査を行いました。その結果、ソーシャルサポートが、さみしい気持ちに近い不安感を軽減することが分かりました。

以下は友人からのサポートと不安感相関です。友人からのサポートは、不安感の軽減(「-」マイナス)に関わっていることがわかります。 

友人のソーシャルサポートと不安感の関係

つづいて、家族からのサポートの結果です。家族からのサポートは友人からのサポート以上に、不安感が軽減することが分かりますね。

家族のソーシャルサポートと不安感の関係

ソーシャルサポートは、家族や友人などだけでなく、さまざまな人間関係から得ることで心の安定が図れます。

さみしい気持ちとコミュニティ数

あなたのコミュニティ数は?

ここで、あなたが所属しているコミュニティ数を数えてみましょう!今回は、コミュニティを以下のように定義します。

1:最低月1回以上
2:3人以上の複数人
3:1時間以上の会話をする

これらを満たす集団を1とカウントくださいね。

たとえば、
・家族
・職場
・飲み友達
・将棋サークル
・大学の同期
幼馴染の集まりや、ママ友コミュニティ、職場のサークル、同期会、麻雀仲間など、定義したコミュニティに当てはまる集団ならOKです。

あなたが所属しているコミュニティは何か所でしょうか?

→コミュニティは「  」か所

5~7か所
青信号です。コミュニティ数は十分といえます。ソーシャルサポートが得やすい状況です

3~4か所
黄信号です。コミュニティ数はやや少ないといえます。健康的な範囲内ですが、注意は必要です。

1~2か所 
赤信号です。コミュニティ数が少ないです。心理的に問題が起きやすい状況です。十分注意しましょう。

コミュティ数の目安は?

所属するコミュニティは、いくつくらいがいいのでしょうか?

目安として最低3つはあると安心でしょう。

1つだけのコミュニティでは人間関係が閉鎖的となり、お互いに過剰に依存するなどのトラブルが起きやすくなります。3つ所属できれば、1つのコミュニティで失敗したとしても後の2つのコミュニティで支えてくれるなど安定する傾向があります。

もし所属しているコミュニティが2つ以下の場合は、3つを目安に所属を増やすようにしていきましょう。

コミュニティを増やしていこう

コミュニティに所属した方がいいことはわかっているけど…と感じる方も、いらっしゃると思います。ここでは、コミュニティを増やすコツをお伝えします。

①ゆるめコミュニティに所属する

所属するコミュニティの中で、1つはゆるめのコミュニティにしておくことをおススメします。上下関係や、競争が少ないコミュニティだと心理面がとても安定します。

たとえば、歌のサークルやボードゲームサークル、飲み屋などはおススメです。動画で詳しく解説しています。よかったら参考にしてみてください。

②SNSやネットを利用する

自分の趣味を土台に、インターネットを利用していろいろ探してみましょう。

ツイッターやフェイスブックなどSNSで検索すると、実にたくさんのコミュニティを見つけることができます。また最近では、YOUTUERのかたが、定期的にオフ会をしていることも多いようですよ(^^)

興味がある分野のコミュティに一度参加してみるのもオススメです。

③参加しやすい地元コミュニティに所属

ネット経由のコミュニティは探しやすいという利点があります。一方で、遠方で足を運びにくい…という欠点もありかもしれません。

参加のしやすさで考えると、地元のコミュニティは魅力的です。たとえば、地元の飲み屋や喫茶店などもおすすめです。

私自身は、麻雀が好きなので、行きつけの雀荘によく顔を出しています。ちなみに弊社のコミュニケーション講座も、かなりコミュニティとしてアクセスしやすいのでぜひいらっしゃってください笑 宣伝するな!と言われそうですが(^^;

④目的に即したコミュニティ

仕事や社会的活動を通した、目的に即したコミュニティへの所属もおススメです。

たとえば、自分の特技を仕事につなげてコミュニティを増やしていくのはいいかもしれません。今は副業をする人が増えています。あなたのスキルを、欲しがっている会社は想像した以上にあると思います。

SNSを活用して、関連しそうな会社に自分を売り込んだり、自分が持っている専門的な知識をブログに書いて仕事を募集するなど、いろいろな方法で自分をPRしてもいいかもしれません。

また仕事以外なら、ボランティア団体として社会的な問題を解決するコミュニティに所属するのもいいでしょう。活動を通じて互いを切磋琢磨できるような団体は、やりがいがあると思います。

*注意点

集まる回数が少ないサークルやメンバーが流動的で人間関係がかなり浅い団体は、おススメできません。

無理に参加してもストレスを増やすだけです。同じ趣味や目的を共有できるコミュニティを探してみてくださいね。

入門②補足コラム

コミュニティについてより深く考えたい方向けに、関連するコラムや動画を紹介します。入門編が終わったら参考にしてみてください。

親友作りはほぼ無理…

親友が欲しい!そんな思いで、コミュニティに所属する人もいるでしょう。しかし、所属したコミュニティで親友までもとめないことも重要です。

理由について動画を作成しました。良かったら参考にしてみてください。

支え合うことの重要性

本コラムではソーシャルサポートの重要性を考えていきました。

より深く、支え合うことの大事さを理解したい方は、以下のURLよりご覧ください。
ソーシャルサポートコラム

ささいな交流も大切にしよう

さみしい気持ちの解決策の基本は、コミュニティへの所属です。

自分の趣味や興味がある分野をベースに無理のない範囲から所属数を増やしていきましょう。コミュニティに所属することで、社会的な孤立を防いていきましょう(^^)

次回は、「見捨てられ不安を軽減」を解説していきます。

心理学講座

助け合い掲示板

1件のコメント

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    • 匿名
    • 2019年6月21日 8:56 AM

    抑うつ状態で、コミュニケーション能力がなく、趣味、興味関心が無いためコミュニティが見つけられません。
    どうしたらコミュニティが広げられますか。

    0
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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・中島 義明 子安 増生 繁桝 算男 箱田 裕司 安藤 清志 (1990)心理学辞典 有斐閣
・Caplan, G. (1974). Support system and community mental health. New York: Behavioral. Psychology, Vol.4 No.6A, June 24, 2013
・Gable, S, L., Reis, H, T., Impett, E, A., Asher, E, R. (2004). What do you do when things go right? The intrapersonal and interpersonal benefits of sharing positive events.  Journal of personality and social psychology, 87, 228-245.
・大坪岳 追手門学院大学心理学論集;Otemon Gakuin University Psychological Review 2017 青年期のコミュニケーション・スキルとソーシャル・サポートがレジリエンスに及ぼす影響