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恐怖症の原因!なぜ人は恐怖心を持つのか②

恐怖症の原因!なぜ人は恐怖心を持つのか②

恐怖症を克服するためには、その原因の理解が大切になります。恐怖とは何か?を知ることで症状自体が和らぐこともありますので、今回のコラムでは人はなぜ恐怖心を持つのかについて解説していきます。

恐怖とは何か

まず、「恐怖症」について確認しましょう。そもそも恐怖症とは何でしょう?心理学辞典では、 予期しない事態にあい、心が動揺すること。衝撃とあります。そして、
・何かのきっかけで恐怖体験を思い出す。
・心臓がバクバクする、手に汗が出る。
・感情がコントロールできない。
などの反応が起こります。 

忘れられない恐怖体験が心に刻み込まれるのは困ることのように思えますね。しかし、これらが脳や心身に刻まれるはとても大事なのです。恐怖は身を守るために必要な感情なのです。

例えば交通事故にあったとしましょう。この時、恐怖を覚えた人は次に交通事故にあう可能性がかなり下がるでしょう。恐怖は同じ目に合わないように脳と体がその出来事を記憶する防衛反応のひとつなのです。その意味で、日常生活を送るうえで支障がない限りにおいて、恐怖を覚えることは決して悪いことではなく、むしろ健康的な証拠であることをまずは押さえておきましょう。

恐怖症を乗越える方法

アルバート坊やの実験

恐怖を忘れられないのは、脳と体に記憶が刻み込まれているからだと言われています(Van der Kolk,1998)。恐怖症に関連する有名な研究に「アルバート坊やの実験」という研究があります。アメリカの心理学者のワトソン博士は、生後11カ月のアルバートという男の子を対象に恐怖症の実験を行いました。

この実験では、アルバート坊に白ネズミを見せ、アルバートが白ネズミに触れようとしたときに、博士が大きな音を立てることを繰り返しました。

その手続きを続けたところアルバートは、もともとはネズミを怖がっていなかったのですが、白ネズミを怖がるようになり、それ以外にも白ウサギや毛皮のコート、白いひげのサンタクロースなど、似たような外見を持つものまで怖がるようになってしまいました。

これをワトソン博士は、「恐怖の条件付け」と呼びました。この研究は古い研究ですが、恐怖症やPTSDなどのトラウマに関する病態を理解することにとても有用なものになりました。

★ 恐怖症・症状から回避しない!安心できる記憶に浸ってその場に居続ける!

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目次

①対処法とセルフチェック ​
②なぜ人は恐怖心を持つのか
③恐怖と脳の仕組みの関係
④恐怖症の症状と種類一覧
⑤考え方のクセを見直す
⑥不安の原因「回避癖」の克服
⑦緊張をほぐすリラックス法
⑧恐怖症診断とチェック!

 

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
Van der Kolk, B. A. (1998). Trauma and memory. Psychiatry and Clinical Neurosciences, 52(S1).