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入門③消えない罪悪感-昇華で過ちを糧にする

入門③消えない罪悪感-謝る相手がもういない場合

今回は、「入門③昇華で過ちを糧に」を解説していきます。

謝ることができない場合の罪悪感の対処法

罪悪感を手放せない問題

謝る機会がない場合もある

罪悪感を手放す基本は、入門②でお伝えした通り「相手に謝る」ことです。罪の心理を抱いた時に、しっかりと謝ることができれば罪悪感を概ね解消できます。

しかし、謝ることができない状況もありますよね。

例えば、
・親が死んでしまった
・浮気を告白すると家庭崩壊
・友人が遠くに行ってしまった
・子供のころにいじめてしまった

このような場合、相手に謝ることができないため、罪の心理をなくすことができず罪悪感を溜めてしまいます。

昇華で前向きに生きていく

罪悪感は一度抱いてしまうと取り除く事は容易ではありません。特に、死別など「謝る相手がもういない」場合は、罪の心理が解消されない場合もあります。

このような場合、心理学の「昇華」という方法を活用するのがオススメです。昇華には、

「マイナス感情をプラスの活動に活かして生きていく」

という意味があります。

具体例

例えば
父親に親孝行ができなかった
→母親に親孝行する・目上の方に丁寧に接する

いじめてしまった
→自分の子供にいじめられた子の気持ちをしっかり教育する

罪の心理をポジティブな行動につなげる点が大切です。解消されることがない罪悪感を抱いてしまった時には、ぜひ昇華を意識していきましょう!

昇華で罪悪感を力に

ここで罪悪感を力に変える昇華の手順をご紹介します。セルフで実践する場合には、自分の思考を紙に書きます。どんなものでも構いませんので、書くものを用意しましょう。

①罪悪感の内容を書き出す
罪悪感を感じている事柄について短い文章で書きだします。

例:
⇒「週末の運動をサボってしまった」

②1年後の自分を想像する
①の罪悪感を糧にした場合、1年後の自分はどうなっているか想像しましょう。それを単語でも文章でもOKなので、紙に書き出してみましょう。

例:
⇒「自分のペースで続けるようになり、ちゃんと習慣化できている」

③5年後の自分を想像する
最後に、5年後の自分は何に取り組んでいるかイメージしてみましょう。先のことすぎて明確に浮かばない場合には無理をしなくても構いません。

例:
⇒「ミスが少なくなるので、同僚や上司、取引先からの信頼が増え、社会貢献につながる」

今、劣等感を感じていることがあったとしても、「原動力にする」という意識を持っていただければ、1年後、5年後は全く別の未来が想像できることが分かります。

現在、深刻に考えていることは将来的には、それほど大きな問題にはなっていないことが多いのです。

練習問題で実践しよう

ご紹介したステップを踏まえながら、「昇華」を実践してみましょう。紙とペンを準備して、以下の質問に解答してみてください。

①罪悪感の内容を書き出す

②1年後の自分を想像する

③5年後の自分を想像する

動画で解説!

昇華の概念については、防衛機制動画で詳しく解説しています。良かったら参考にして頂けると幸いです。役に立ったと感じたらチャンネル登録して下さると光栄です。

解決することができない罪悪感は、長く心に残ることで心と体にさまざまな悪影響を与えます。罪の心理があまりにも強い場合は、セフルケアではなく専門機関での治療が必要です。

事故など痛ましい出来事で大切な人を失ってしまった…など、強い罪悪感を抱いている場合は、病院やカウンセラーに相談してみましょう。

謝る相手がすでにいない時の罪の心理をなくす方法

罪悪感を糧にしよう!

解消されることがない罪の心理を持ち続ける事は、日々の生活に悪影響を与えてしまうため、罪の心理を終わらせる方法を自分なりに見つける事が大切です。

今回ご紹介した「罪悪感を背負って前向きに生きていく(昇華)」という方法も、罪の心理を終わらせ人生を前向きにとらえる考え方の1つです。

自分なりに心を整理して、社会に恩返しをすることで前向きに生きていきましょう。

次回は、「原因帰属を増やす」について解説していきます。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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