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アンガーマネジメントの歴史や意味は?定義を分かりやすく解説②

アンガーマネジメントの歴史や意味は?定義を分かりやすく解説②

怒りのコントロール方法を知る前に、なぜアンガーマネジメントが作られたか、どのような定義があるのかを見ていきましょう。使い方を間違えないためにも、重要なポイントになります。

・アンガーマネジメントの定義

アンガーマネジメントは様々な定義がありますが今回は2点紹介します。

*米国 Novaco(1975)の定義
怒りを予防・制御するための心理療法プログラム。不適切な怒りの感情をうまくコントロール目指す。

*安藤(2015)の定義
“感情”の中でとくにマイナスな結果を引き起こす原因となる“怒り”に正しく対処することで、健全な人間関係をつくり上げる知識・技術を習得するということ

アンガーマネジメントの歴史

・犯罪者の矯正プログラム

*1970年代から発展
アンガーマネジメントは1970年代のアメリカで発展してきました。主にDVやマイノリティ、軽犯罪者に向けたメンタルヘルスプログラムから発展して来たという説が有力となっています。

・健康増進教育

*KYBとは何か
米国では、1970 年代に 「The Know Your Body HealthPromotion System(KYB)」と呼ばれる健康増進教育プログラムが開発されました。これは、幼稚園から中学 3 年生を対象とした、学年ごとに獲得すべき行動スキルの内容を示した予防教育プログラムです。

その中の教育テーマのひとつ、「ストレス」に対する行動目標の中には、「怒りの感情をコントロールする方法を学ぶ」と記されています。

 

怒りのコントロール

・日本での普及状況

*必要だが普及しきれていない
日本ではアメリカほど普及していませんが、日本のようにストレスが多い社会では、イライラをコントロールする術は日常生活をスムーズに送るうえでキーポイントになります。

小林(2014)は、「我を忘れてしまうほど怒ったり、いつまでもイライラをリセットできなかったり、することが問題言動へと派生することが多いので、“怒りの感情と上手に付き合う”=“アンガーマネジメント”が求められている」と述べています。

*学校教育に採用されつつある
近年では、アンガーマネジメントを取り入れる教育機関や企業が増加する兆しが見えています。日本の学校教育においてアンガーマネジメントをはじめとする怒りの感情について学ぶ機会を考えると、国語や道徳、総合活動、特別活動などが考えられます(本田、2002)。

アンガーマネジメント 歴史

例えば、中学校学習指導要領解説道徳編(2008)の中では、「礼儀の意義を理解し、時と場に応じた適切な言動をとる」ことが内容のひとつとしてあげられており、その解説の中では「心情面を整えることで形として外に表すことができるようになることもある」と記載されています。

さらに文部科学省(2011)は、「アンガーマネジメントを感情理解教育」とし、児童・生徒のうちから学ぶべきスキルとして推奨しています。子どもたち自身が怒りの感情とうまく付き合う方法、すなわちアンガーマネジメントを習得し、実践することができれば、暴力行為を止められる手段となりうると考えられています。

上記のようにアンガーマネジメントは、犯罪防止のために生まれ、現在では欧米を中心に広がりを見せています。日本でも徐々に取り入れられつつあるので、今後ますます一般的なテクニックとなっていくでしょう。

アンガーマネジメントは犯罪防止が起源!

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目次

①6秒ルールや診断など
②歴史や意味を解説
③問題点は?うつ病になる?
④怒りをコントロール診断!
⑤怒りの正体は相手への期待
⑥他責思考改善でコントロール
⑦「怒りの種に気が付く」方法
⑧6秒の壁に注意!深呼吸法
⑨資格・講座・研修まとめ

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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※出典・参考文献
・Novaco, R.W. (1975) Anger Control: The Development and Evaluation of an Experimental Treatment. Lexington Books, Lexington.
・本田恵子(2002)キレやすい子の理解と対応 学校でのアンガーマネージメント・プログラム.ほんの森出版
・文部科学省(2008)中学校学習指導要領解説保健体育編.東山書房
・文部科学省(2011)暴力行為のない学校づくりについて(報告書)
・霜触智紀 木山慶子 (2017)保健体育科へのアンガーマネジメントの導入意義を探る── わが国の学校教育におけるアンガーマネジメントに関する研究動向から ── 群馬大学教育学部紀要 芸術・技術・体育・生活科学編 第 52 巻 57―70 頁 2017 別刷