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感情コントロール方法「認知療法」で考え方を改善⑤

感情コントロール方法「認知療法」で考え方を改善⑤

コラム④では、感情コントロール方法の1つ「脱中心化」について解決してきました。自動的に湧いてくる感情にとらわれず、冷静な判断を心がけてみてくださいね。

今回は、感情コントロール方法の2つ目「認知療法」についてご紹介していきます。 

他責思考が原因

感情コントロールができていないときは、結果を他人のせいにしていることがあります。過剰な他責は怒りの感情につながるため、怒りの感情が持続するときには、適切な方法で感情コントロールをすることが必要です。

他人に対して怒りの感情がでるのは、その怒りの裏側に「他責的な考え」があるためです。

「他責的な考え」→「怒り

他人のネガティブな点にばかり目が行きやすい人は注意が必要です。このような思考から感情コントロールができない人は「認知療法」を用いることが有効です。

認知療法とは
“自分の受け止め方のクセ”や信念に焦点を当て、それらを変えることで問題への対処能力をあげてゆく方法で、ベックやエリスという心理療法家が提唱した理論です。

「他責的な考え」を「柔らかい考え」に改善することで感情コントロールをしていきましょう。

他責思考を柔らかくして見よう

まずは例文をもとに、「他責的な考え」を「柔らかい考え」に変える方法を見ていきましょう。

例文
Aさんは仲のよい友人Bさんに誘われて旅行に行くことになりました。旅先でBさんは、自分の好きなところばかりに行くため、Aさんは自分が行きたい場所やお店に行けません。Aさんは、自分の気持ちがいいにくく我慢している状況です。

この状況を「他責的な考え」「柔らかい考え」の2通りを考えてみましょう。

「他責的な考え」
一緒に旅行しているんだから、お互い行きたいところに行くべきだと思うけど…Bさんはすごく勝手だな。

「柔らかい考え」
旅行先ではテンションがあがっているんだろうな。普段はいろいろ気遣ってくれるけど、余裕がないのかもしれないから、自分の気持ちはしっかり伝えた方がいいかもしれないな。黙っていてもわからないし。

いかがですか。「他責的な考え」の場合、怒りの感情から2人の関係が険悪になってしまうかもしれません。しかし「柔らかい考え方」にすることで、状況の捉え方が変わり、感情コントロールもうまくできそうですね。

実践!他責思考を柔らかくする練習

それでは実際の練習問題に取り組んでみましょう。

練習問題
Aさんは、職場で同僚に挨拶をしましたが返事をしてもらえませんでした。

この状況を「他責的な考え」「柔らかい考え」の2通りを考えてみましょう。

「他責的な考え」

「柔らかい考え」

 


解答例
「他責的な考え」
→挨拶ができないなんて社会人として最低だ!朝から気分が悪い。

「柔らかい考え」
→声が聞こえてなかったかな?もしかしたら、何か悩んでいるのかもしれない。自分から挨拶ができると気持ちがいいから、引き続き挨拶をしてみよう。

認知療法で怒りの感情コントロール他責的な感情に気づいていない場合、他人に対して攻撃的になってしまうこともあります。また不快感から、疲れを感じたり、息苦しさを感じることもあるため、意識することからはじめて感情コントロールを上手に行っていきましょう。 

★感情コントロールができない人は3つの訓練でコツを実践しよう

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人間関係講座

目次

①原因と3つの訓練-概観
②「高EE」ってなに?
③コントール不足の特徴と問題点
④「脱中心化」でコントロール
⑤「認知療法」で考え方を改善
⑥衝動的な感情は「深呼吸」

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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