>
>
>
会話する「アサーション」

気まずい人とスムーズに会話する「アサーション」④

コラム①では、気まずい状況について概観していきました。対処法としては「①価値観の違いを乗り越える」「②不安階層表」「③アサーティブな会話」の3つでしたね。

今回は、③アサーティブな会話について解説していきます。

気まずいとアサーション

気まずい空気を作る原因の3つ目は「冷たい言い方」です。

会話の内容ではなく言い方に対して、相手がカチンとなり喧嘩や言い争いになってしまうことがあります。ついつい冷たい言い方をしてしまった…と反省した経験は少なからずあると思います。

言い方が原因で気まずい関係になってしまう人は、良好なコミュニケーションを身につけておくことが必要です。

冷たい言い方で気まずい時の対処法

・3つのコミュニケーションを知ろう
ここで対人関係でのコミュニケーションのタイプを見ていきましょう。

(1)アグレッシブ型ー攻撃的
自分の意見や気持ちを優先するタイプです。

(2)ノンアサーティブ型ー非主張的
相手の意見や気持ちやを優先するタイプです。

(3)アサーション型ー主張
自分と相手両方の意見や気持ちを尊重するタイプです。

冷たい言い方で気まずい空気をつくってしまう人は、アグレッシブ型やノンアサーティブ型でのコミュニケーションをしている可能性が高いです。良好な人間関係を築くには、アサーション型のコミュニケーションを意識することが大切です。

・アサーションとは?
アサーション(アサーティブコミュニケーション)とは相手を尊重しつつ自身の主張も通すためのコミュニケーション手法です。アサーションは、対人関係を良好にするための行動療法として1950年代アメリカで始まった手法です。日本へは1980年代頃に登場し、現在は教育現場やビジネスの場、そして日常生活へと広がってきています。

アサーションは「お互いの気持ちの尊重する」自他自尊の自己主張です。学ぶことで気まずい空気をつくらないコミュニケーションができるのはもちろん、自分の要求や感情を上手に伝えることもできるようになります。

例えば、

・相手がイライラして不機嫌
・意見を聞いてくれない
・お願いをすぐに断られた

このような場面では、冷たい言い方から気まずい空気を作ってしまう事もあります。「アサーション」の考え方を使うことで良好な関係を保つことができます。具体的なアサーションの方法を見ていきましょう。

アイメッセージで気まずい状況を回避しよう

・アイメッセージで伝えよう
アサーティブな伝え方として「I(アイ)メッセージ」をご紹介します。

Iメッセージは、主語を「わたしは~」にして伝える方法です。主語を「わたし」にすることで、相手を責めずに自分の気持ちを伝えることができます。

例えば、

花子「最近2人の時間を全然作ってくれないよね…」
太郎「しかたないだろ、仕事が忙しいから!!」

この会話の問題点は、花子の言い方の主語が「あなた(太郎)」になっていることです。主語が「あなた」になる伝え方をYOUメッセージといいます。YOUメッセージは、言われた相手が「責められた」「攻撃された」と受取ってしまうため、相手は反発心を持ってしまいます。

こで花子の伝え方を、Iメッセージを使ったパターンを見てみましょう。

花子「(私は)2人の時間が最近少なくて寂しい…」
太郎「ごめんね。最近仕事が忙しくてなんとか調節してみるよ」

花子が「私は寂しい」という気持ちを素直に伝えることで、太郎の受け取り方も変わりましたね。このようにIメッセージを使うと、喧嘩になりにくく気まずい空気を回避できます。

気まずい空気を回避するには、私を主語にした「Iメッセージ」でアサーティブな伝え方をしてきましょう!

アサーティブを実践

それでは以下の練習問題で、Iメッセージで伝える練習をしてみましょう。次のYOUメッセージを

<練習問題1>
仕事で手抜きをする同僚に対して、次のYOUメッセージをIメッセージに変えてください。

YOUメッセージ
「(あなたは)いい加減な仕事はダメだよ?」

Iメッセージ
⇒「              」

 

解答例
Iメッセージ
⇒「(私は)本気の仕事ぶりを知ってるよ。またみたいな」
⇒「(私は)一生懸命な〇〇さんは仕事ぶりが好きだな」

 

 

<練習問題2>
服装に嫌味を言う彼氏に対して

YOUメッセージ
「(あなたは)いつも嫌な事ばかり言う!!」

Iメッセージ
⇒「            」

 

解答例
Iメッセージ
⇒「(私は)少しでいいから理解してもらえたらうれしい」
⇒「(私は)どんな服が似合うかな?アドバイスくれたらうれしい」

YOUメッセージからIメッセージにうまく変換できましたか。Iメッセージを使うと、しおらしく柔らかい印象になるのが分かりましたか。一方でYOUメッセージは、相手の気持ちを逆なでして、気まずい空気を悪化させかねませんから注意してくださいね。

気まずい状況を回避しよう

Iメッセージで気まずさ解消

今回は、Iメッセージについてご紹介しました。私を主語にして自分の気持ちを伝えることで、柔らかい言い方で自己主張することができます。気まずい状況で、冷たい言い方で相手に話しかけると、さらに関係が悪化してしまう可能性があります。

気まずい時ほどアサーションを使って柔らかい雰囲気で話すようにしましょう。

★アサーションで気まずい状態から抜け出そう!
人間関係講座

目次

①気まずい関係の仲直り法-概観
②「価値観の違いを乗りこえる」
③気まずいの対処法「不安階層表」
④「アサーション」でスムーズに会話

コメント

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→