>
>
>
共感力を人間関係に活かす

共感力を人間関係に活かす「励ましのテクニック」⑥

コラム⑤では、共感力を高める方法として『質問の作り方』を紹介しました。主観で相手の気持ちを捉えるのではなく、質問によって確かめる作業が大切でした。

今回は、共感力を高める方法の5つ目「励ましのテクニック」について解説していきます。

共感力を高める4つの方法

共感を示す励まし方「リフレーミング」

相手を励ますことで共感を示すには「リフレーミング」について学習することが大切です。心理療法の1つである解決志向アプローチ(Solution Focused Approach:SFA)や家族療法によって頻繁に活用される技法です。自分自身の悩みの改善に役立てることができます。ぜひ使っていきましょう。

今回はリフレーミングのテクニックのうち代表的な2つの方法をご紹介します。

1.性格リフレーミング
「相手の性格をポジティブに変換して励ます」のが性格リフレーミングです。悩みを抱えている人は、自分の性格や内面に自信が持てなくなっていることがあります。ただ、どんなに悪い性格は捉え方を変えれば、いくらでも強みにすることができます。

例えば、「口下手」というコンプレックスは「聞き上手、謙虚、話し手を遮らない」などの長所があります。自信がない時は誰でも、「自分を励ましてほしい、そんなことないよと言ってほしい」と思っていることが多いのでチャンスだと思って共感を示してあげましょう。

2.状況リフレーミング
「○○な状況よりかはマシだと思うよ」と励ますのが状況リフレーミングになります。性格ではなく、ネガティブな状況に陥っていて悩みを抱える人も多くいます。この時、相手は「今の状況は最悪だ」と考えているケースが多いですが、見つけようと思えば、それよりも最悪な状況はいくらでも出てくることがほとんどです。

例えば、「スマホが破損して楽しみしていたLIVEを見にいけなかったんだ・・・」と落ち込んでいる人がいるとします。ここで、「でも仕事で絶対に休めない日じゃなくて良かったよね」と相手を励ましていきます。もっとひどい状態があることを相手に伝えることは、共感を示すことにつながります。”落ち込んでいる”相手を励ます行為は共感力ナシではできないでしょう。

自己開示で共感を誘う

悩みの相談は、深い自分をさらけ出すことになります。あなた自身も自己開示をすると、お互いの深い部分を理解しあえた!という気持ちになり心が軽くなります。例えば、相手が以下のように悩みを打ち明けてくれたとします。

「このまえ、上司の前でプレゼンがあったんだけど、
めちゃめちゃあがってしまったんだ・・・頑張って話そう!
と思うほど緊張が強くなっちゃって30秒ぐらい硬直してしまった。
ああ・・・もう評価だだ下がりだよ・・・つらい・・」

この時、ただ相手を励ますだけでなく自己開示も含めることで相手に共感を示すことができます。例としては、以下のように返していくと良いでしょう。

「上司がいると委縮しちゃうよね。僕も以前、
真っ赤になった経験があるので、
めちゃめちゃ気持ちがわかる!」

人は自分だけの不幸を感じると、ひどく落ち込んだり、不安感に襲われたりします。そこで、「あなただけじゃないよ」という意味で自己開示を挟むことで、相手に共感できるだけでなく、安心感も与えることができます。リフレーミングと上手く組み合わせて活用すると効果倍増ですよ。

練習問題

それでは、リフレーミングと自己開示を使って相手に共感を示す練習問題に取り組んで見ましょう。以下に悩みをもらした人の例を挙げていきますので、励まし方をそれぞれ考えてみてください。

問題1

以前は飲み会に出ていかなかったのですが、最近は頑張って誘われたら出るようにしています。ですが、実際出てみるといつも孤立気味になります。周りが楽しそうに話していると私だけ話せないという気持ちになって寂しいです。もっと話せるようになって友達を増やしたいです。

性格リフレーミング
⇒「でも、上手く聞き役になれてるってことじゃない」

状況リフレーミング
⇒「気合いを入れて望んだ合コンじゃなくてよかったね」

自己開示をして共感する
⇒「孤立すると虚しくなるよね。私も、飲み会でよく
  一人になっちゃうタイプだから、その気持ち凄くわかる」

問題2

僕はいつも人から暗いと言われるのです。昔からまじめだね。と言われてきました。いつも考え事ばかりしてしまいます。この前も、週1回の会議で真面目な話ばかりをしてしまい、場を固くしてしまいました。もうちょっとフランクに話せるようになりたいと落ち込んでいます。

性格リフレーミング

状況リフレーミング

自己開示をして共感する

 

解答例

問題1

性格リフレーミング
⇒「でも、上手く聞き役になれてるってことじゃない」

状況リフレーミング
⇒「気合いを入れて望んだ合コンじゃなくてよかったね」

自己開示をして共感する
⇒「孤立すると虚しくなるよね。私も、飲み会でよく
  一人になっちゃうタイプだから、その気持ち凄くわかる」

問題2

性格リフレーミング
⇒「暗いってことは、深く物事を考えられるので、
  会議では重宝されていると思うよ」 

状況リフレーミング
⇒「プレゼンやスピーチの時じゃなくてよかったね」

自己開示をして共感する
⇒「もう少しフランクに話せたらと思う時ってあるよね。
  私も、会議になる委縮しちゃってつい固くなっちゃうんだよね」

共感力を高める方法

共感は「励まし」が大切

練習問題をやってみていかがでしたか。相手の励まし方のポイントは少しおわかりいただけましたか?落ち込んでいる相手に対して励ましの言葉をかけることで、共感を示すことができます。もし周囲に悩みを抱えている人がいたら、それは共感のチャンスです。ぜひ、相手の気持ちを理解してサポートできるようにトレーニングしていきましょう。

次回は、共感力コラムのまとめとしてお伝えしてきたポイントをご紹介します。一緒に確認していきましょう!

★共感は「リフレーミング」「自己開示」が大切

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。私たちが講義をしている講座となります。

コメント

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→