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真面目な人の特徴を長所にする方法

真面目力DOWN!3つの方法で特徴をゆるめる③

コラム①では、真面目な人の特徴には長所と短所があることをご紹介しましたね。コラム③では、真面目力DOWN!ということで「真面目すぎる人の特徴をゆるめる方法」を3つご紹介します。

真面目力DOWN① たまには周囲のせいに

真面目な人は特徴に物事の原因が、すべて自分だけにあると考えてしまうクセがあります。「自分がすべて悪い」という気持ちを持っている場合は注意が必要です。

複数人で活動をする場合、責任はお互い様です。何%かは自分以外にも原因があります。この「行動の結果について原因をどこに求めるか」という心理過程を原因帰属と呼びます。

真面目な人の特徴を長所にする方法

原因帰属理論とは?

原因帰属は、心理学者ハイダーが研究したのがはじまりです。現在は「帰属理論」として確立され認知心理学の方法論や理論の研究として進められています。原因帰属には次の2つの種類があります。

1:内的帰属
性格やスキルなど原因を自分の内部に求める
2:外的帰属
環境や運など原因を自分の外部に求める

例えば、
入社試験で不合格になった場合
内的帰属の場合
→「自分の努力が足らなかったから」と考える
外的帰属の場合
→「試験の問題が難しいかったから」と考える

真面目な人は、自分にだけに原因帰属を置く傾向があるため帰属を一つしか持てません。原因帰属を多く持っていると、自責をゆるめることができます。

「運の問題もあるなぁ」「会社と合わなかったんだろうな」「採用枠が少なすぎるよな」など、帰属を増やすことができると適度な責任感をもつことができます。

3つのステップで帰属を増やす

真面目すぎる人に多い過度な責任感を、原因帰属を増やしてゆるめていきます。以下の3つのステップを意識してみましょう。

STEP① 自分のプラスとマイナスを考える
STEP② 他人の責任も「少しだけ」考える
STEP③ 環境の原因を考える

原因帰属を増やす3つのコツ

【STEP①】
自分のプラスとマイナスを考える
責任を感じた時には、反省の気持ちと合わせてポジティブな側面にも目を向けましょう。プラスとマイナスの両面から考える事が大切です。

たとえば、
バトミントンのダブルスの試合で自分のミスで負けたとします。
マイナス
試合には負けた。自分のあのプレーが最悪だった
プラス
ペアとしての経験値を上げられた。

このように、2つ視点から考えるようにしましょう。

【STEP②】
他人の責任も「少しだけ」考える
他人の責任についても少しだけ考えてみましょう。何事も原因は内的帰属だけで定まるものではありません。外的帰属にも目を向けて、原因を複数考えてみることが大切です。過剰に他人への責任を考える必要はありませんが「少し」は周りへの責任も考えるようにしましょう。

【ステップ③】
環境の原因を考える
出来事の原因について、状況や環境にも目を向けてみましょう。自分も他人も悪くなくない時もあるのです。たとえば「天気が悪かったから」など自分や他人以外に要因があるかもしれません。

原因帰属を複数もつには、偏った視点をほぐしてみることが大切です。複数の視点で客観的に捉えることで、真面目な人の自責の念を和らげていきましょう。

真面目な人の特徴を長所にする方法

短所を長所へ-練習問題

ご紹介した3つのステップを元に、問題に取り組んでみましょう。

<練習問題>
真面目な性格のAさんは、親友の悩みを聞いていました。親友は、頑張って入社した会社を退職するか悩んでいました。親友は職場に対する不満はなかったものの、副業の収入が増えてきたため副業に専念したほうがいいのか…人生の大きな岐路に立っています。Aさんは相談に乗ったときに「人生は一度切り、思い切ってチャレンジしてみたら?」とアドバイスしました。

親友はアドバイス通り退職し、副業だけで生活をすることになりました。しかし1か月後…「副業を始めてから体調を崩してしまった…。新しい彼氏ともうまくいかないし…、仕事を続けていた方がよかったかも…」と言われてしまいました。そして真面目な性格のAさんは、親友が少し怒りを感じているように感じてしまいました。

それでは次のステップで考えてみましょう。

STEP① 自分のプラスとマイナスを考える

STEP② 他人の責任も「少しだけ」考える

STEP③ 環境の原因を考える

 

 

考えてみましたか?!

それでは解説に進みましょう!

 

解説
この問題では、転職相談をした親友が転職後にうまくいかない状況になってしまった、というものでしたね。

STEP①自分のプラスとマイナスを考える
マイナス
余計なアドバイスだったかも・・・
プラス
やりたいことがあるならチャレンジすべき!親友としてハッキリ伝えるべきだった。

STEP②他人の責任も「少しだけ」考える
→人生は人それぞれ。決断は本人しかできないし、他人がコントロールできるものではない。ネガティブな事に目を向けず、決断した自分を信じで進むしかないのでは・・・

STEP③環境の原因を考える
→仕事も恋愛も同時期に変化したから、精神的なストレスが大きかったのでは?

3つのステップで過剰な自責をゆるめる

自責をゆるめて長所に

物事の原因を外的帰属に求めるということは、勇気がいると思います。特に、真面目な人は、つい自分だけを悪者にしたくなるかもしれません。

ポイントは、物事の原因は一つではないと知ることです。いくつかの要因を考えてみることで、自責の念をゆるめて行けるでしょう。無責任はもちろんNG!ですよ。

真面目力DOWN② 「べき思考⇒なるべく思考」

真面目な人に多い特徴「完璧主義」思考には、極端で偏った考え方があることが知られています。その中で、完璧主義の研究で有名な心理学者バーンズ(1980 Burns, D.D.)は完璧主義者の考え方の1つとして「べき思考」を挙げています。

べき思考は「完璧にこなすべきだ」「絶対に失敗してはいけない」など、「~すべき」「~してはならない」という考えが強い思考です。この思考は、自分への過剰なプレッシャーとなりメンタルヘルスへの悪影響が大きくなります。

真面目な人の完璧主義をゆるめる方法

柔軟な考え方に修正する

極端で偏った思考は「柔軟な考え」に修正することが大切です。

たとえば、
「本番ではミスしないべき」
⇒「誰にでもミスはある。本番では6割成功すればいいや」

このように、柔軟に変換していくことが大切になります。

「べき思考」の考え方は、考え方のクセです。まずは自分の考え方のクセに気づき修正することで、偏った思考をゆるめることができます。そうすることで完璧主義思考を、真面目さの長所の一つにすることができるでしょう。

なるべく思考で真面目力のバランスを

「べき思考⇒なるべく思考」ー練習問題

ここ、練習問題に取り組んでいきましょう。

練習問題
真面目な性格のAさんは、社会人になって初めて会社の飲み会に参加しました。お酒はとても苦手でしたが「飲み会では飲まなければならない」と考え、周囲には飲めないことを伝えずお酒を飲んでしまいました。そのため、飲み会の途中から記憶がなく、会社のみんなに自宅まで送ってもらうことになってしまいました。翌朝、「周囲に迷惑をかけてしまった…」と、自分を責めてしまいました。
Aさんのべき思考を柔軟な考え方に修正してみましょう。

 

 

解答例
べき思考:「飲み会では飲まなければならない」
⇒飲み会でも無理して飲むことはない。次、飲み会に行くときは、飲めないことを伝えればOK

客観的な視点をもとう

真面目な人の特徴のひとつ「べき思考」を柔軟にする方法はわかりましたか。

「べき思考」は、自分で自分にプレッシャーをかけてしまい不安を強めてしまいがちです。「なるべく思考」にすることで真面目さをゆるめてくださいね。

真面目な人の特徴を長所にする3つのコツ

真面目力DOWN③責任感75%法

真面目な人の責任感は過剰になりすぎるとメンタルヘルスに悪影響になります。適度な責任感を持つために「責任感75%法」をご紹介します。

真面目な人は何ごとも100%を求めがちです。そのため、責任感が強くなり自責の念に駆られてしまうこともあります。責任感の強さから、ストレスをためがち…という人は、自責は75%程度と決めて過ごすといいでしょう。

責任感の強さは真面目な人の魅力のひとつです。しかし常に自責で過ごしては、心身ともに疲れてしまいます。自分の中でチカラの入れどころを絞る事で、程よい責任感を持ちましょう。

練習問題で実践しよう

それでは「責任感75%法」を練習問題で確認していきましょう。

練習問題
あなたの仕事で、100%を目指して取組みたい事を挙げてみましょう。


・注文商品の仕上がり
・部署の営業実績

取り組みたい項目はでましたか?決めた事以外は、責任感75%でOKと考えてみましょう。

たとえば、

・部下のミスについて
・プレゼンでの成果
・会社の業績
・部署内のトラブル

など、自分の中で場所や時間に応じて、責任の範囲をゆるめてみてください。

短所と上手く付き合おう!

練習問題はいかがでしたか。まずは自分なりに決めたことで、責任感75%取り入れてみてください。責任感は、真面目な人の魅力の一つでもあるので「うまく付き合っていく!」そんな気持ちで、そばに置いておけるといいですね。

コミュニケーション講座について♪

ここで少しだけお知らせをさせてください♪ 私たち臨床心理士・精神保健福祉士は、自責の念などを改善し、暖かい人間関係のある社会を創ることを目的として、コミュニケーション講座を開催しています。

心理療法やソーシャルスキルの練習を勉強したい方はぜひお待ちしています。1人で抱え込まずに、専門家やたくさんの仲間と相談しながら進めていくと、心強いと思います。もしコラムを読んでみて、もっと心理学を学習したいと感じたら、こちらのコミュニケーション教室のページを参照ください。

★真面目な人の特徴は3つの方法でゆるめてみよう

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人間関係講座

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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