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人間関係リセット癖を自己開示で対処

人間関係リセット癖の対処法③自己開示のコツ

コラム①では、人間関係リセット癖の心理とデメリットを解説しました。

今回は、人間関係リセット癖の対処法として「ソーシャル・スキルを知ろう」について解説します。具体的なコツを確認して、人間関係リセット癖に対処していきましょう。

人間関係リセット癖とソーシャル・スキル

ソーシャルスキルとは?

ソーシャル・スキル(Social Skill)は、社会生活を健康的に過ごすための能力で、相川(1996)は次のように定義しています。

ソーシャル・スキル(Social Skill)とは、対人場面において適切かつ効果的に反応するために用いられる言語的・非言語的な対人行動と、そのような対人行動の発現を可能にする認知過程との両方を包含する概念である。

定義だと少し難しく感じますが、ソーシャルスキルとはざっくりと言うと、人間関係を構築するためのコミュニケーションと考えるといいでしょう。

リセット癖が加速する?!

ソーシャル・スキルが不足すると、人間関係リセット癖を加速させてしまう可能があります。

相川(2005年)が大学生1,002名(男性435名,女性567名)を調べた論文では、ソーシャルスキルと孤独感には深い関係(-.40の負の相関関係)があると報告しています。

つまり、ソーシャルスキルが不足している人ほど、孤独感が強くなるということです。人間関係リセット癖と孤独感私たち人間は、孤独感が強くなると人を避ける傾向も強くなります。ソーシャルスキルの不足から孤独感が強くなると、人間関係リセット癖を加速させる可能性があると言えそうです。

人間関係が深まらない原因

自己開示の不足

人間関係リセット癖がある人のソーシャルスキルの悩みに、「人間関係を深めていく方法がわからない…」という考えがあります。これは、コミュニケーションでの自己開示を控えてしまう事が原因として挙げられます。

自己開示は、相手の警戒心を解き、相手の本音や気持ちを知ることができます。一方で、自己開示をしないと「この人は何を考えているかわからない・・・」と思われてしまい人間関係が深まりません。

ポイントは「バランス」

人間関係リセット癖がある人は、自己開示をすることで人間関係を深めていきましょう。自己開示のポイントは「お互いの自己開示のバランス」です。

自分の情報を積極的に伝えると、相手も開示しやすくなり、お互いの気持ちを知ることができます。

人間関係リセット癖は自己開示で対処

自己開示でリセット癖に対処

関係の深さで話題を選ぶ

心理学の世界に、相手がしてくれたことを返す「相補性の原理」という用語があります。この原理を「マルトマンとテイラーの社会的浸透理論ー六分円」を使いながら解説していきます。

六分円は話題の深さです。外側 は「表面的な話題」中間は「やや踏み込んだ話題」、内側は「人に言えないような深い話」を示しています。そして矢印 は「自己開示の深さ」です。

▼六分円を見ると、関係の段階に応じて自己開示の話題や深さが変化しているのが分かりますね。

自己開示の深さと広さお互いの矢印が外側の表面的な話題から浅く始まり、段々と内面的な話題へ深くなっています。

自己開示が苦手…という場合は、「浅い話題」からはじめて、相手との関係性がある程度深くなってきたら「内面的な話題」を話すと人間関係を深めることができます。

自己開示する
   ↓
相手も自己開示する
   ↓
お互いに心を開くことができる
   ↓
自然と会話が弾むようになる
   ↓
人間関係が深まる

このような自己開示をすれば、人間関係をリセットすることも少なくなるでしょう。

自己開示の注意点

人間関係を深めてくれる自己開示ですが注意点もあります。人に言えないような深い話題が関係を深めるといっても「重たいネガティブな話題は控えめにする」を心がけましょう。

雑談場面などで回避すべき話題は重すぎる情動的な話、二人の関係での葛藤を増す恐れのある話。過度の依存を強いる話,否定的な体験です(Afifi&Guerrero,1998)。

じっくり話をしたいには、「相談したいことがある・・・」など前もって許可をもらってから話題を出すといいでしょう。また話をする場所も選ぶようにしたいですね。

人間関係リセット癖の対処法③まとめ

今回は、人間関係リセット癖を解決する3つの対処法から「ソーシャル・スキルを知ろう」について解説しました。ご紹介した方法を実践して、人間関係リセット癖に対処していきましょう。

講座のお知らせ

最後に、これまで「人間関係リセット癖」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!まずは、ご紹介した対処法を実践してみてくださいね。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション教室への参加をおススメしています。

コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めていますよ。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

人間関係講座

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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