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人見知りを改善する

人見知りを改善する考え方「あるがまま」とは⑦

コラム①では、人見知りについて概観していきました。コラム⑤からは、具体的な人見知りの克服方法を解説しています。少しおさらいすると、「①公的自己意識を和らげる」「②失敗OKな気持ちを増やす」「③あるがまま森田療法」「④社会的スキルを学ぼう」でしたね。

今回は、③あるがまま森田療法についてご紹介します。

 

人見知りと「森田療法」

森田療法という心理療法を聞いたことはありますか?森田療法とは森田正馬という人が提唱した、主に神経症へアプローチした心理療法です。森田療法の理論は神経症だけでなく、うつ病などの気分障害にも使われることがあります。

また、人見知りの改善に有効な考え方があります。かなりストイックな心理療法なのですが、人見知りだった筆者の川島はとても森田療法に救われました。思い入れのある心理療法の1つです。

今回は森田療法の考え方をご紹介していきたいと思います。

恐怖突入
恐怖突入とは恐怖心を感じたときに、逃げるのではなく、むしろ恐怖の中に突入していくことを言います。恐怖心とは、回避しようとすればするほど、ますます増大する性質があります。

回避はその場しのぎに過ぎず、長期的に見れば、症状を悪化させてしまうのです。恐怖の性質から、森田療法では恐怖から逃げずに、むしろ恐怖の中に向かっていくことを指導されます。かなりストイックですね(^^;

あるがまま
もう一つ森田療法の考え方でポピュラーな言葉を紹介します。それは、”あるがまま”です。あるがままとは、気分や症状は起こるままに受け入れ、しなければならないことに集中する意味です。

現れる気分や症状に左右されず、今すべき事をこなすことを指導されます。そのため、人見知りがあったとしても無理に打ち消さず、人見知りでありながら目的を大事にして行動しようするのです。

「恐怖に突入せよ」
「人見知りのままでOK」
「緊張を強引に抑えない」
「自然体であれ」

これが森田の基本的な考え方になります。

不安は強引に抑え込まない

「無理に打ち消さない」についてさらに解説を続けます。

「ミスしてはいけない」という意識が不安を高め、逆に失敗につながってしまうのなら、いっそ恐怖を打ち消そうとせず、あるがままに受け入れてみてはどうでしょうか。

先ほども紹介した「森田療法」の考え方では、「不安」や「緊張」は害ではなく、人間が元々持っている自然な感情であると考えました。

森田療法では、不安や緊張をなくすべきもので なく、むしろ自然現象として受け入れることが大切だとしています。そして目の前のやるべきことに「ただ集中する」それが「あるがまま」ということなのです。

受け入れられる人の特徴

ここまで見てきたように、人見知りを克服するコツは、他人への不安や緊張を無理に抑え込まないことです。では、実際人見知りを無理に打ち消さず、受け入れられる人はどのような特徴があるでしょうか?「考え方」と「行動」に分類して比較してみましょう!

このように、人見知りを受け入れられる人は「緊張は自然なこと」「不安でもOKだ」と、人見知りの症状を抑えていないことがわかります。人見知りを否定せず、当たり前のことだと受け入れることが有効な対処法なのです。

では、ちょっと事例を挙げて解説をします。

<事例>
「押さえ込もうともがくAさん」
「あるがままに恐怖突入できるBさん」

の比較です。人見知りな二人は婚活を始めたばかりで、やっぱりうまくいかないでは?と不安でした。お見合いパーティーに参加した、二人の様子は以下のようでした。

Aさん:頑張って緊張を隠そうと努力する
     会話が途切れそうになると、途中でトイレに逃げ込む

   ⇒×Aさんは人見知りに抗い、その場を逃げてしまっています。
 
  Bさん:緊張していたがそれを自然で当たり前のこと。
    口ごもってしまう部分もあったが、最後まで参加し続けた
 
   ⇒○Bさんは人見知りを受け入れで、恐怖突入しました。

不安や緊張と上手く付き合おう

繰り返しになりますが、失敗への不安、人見知りが出てしまったら、
「不安を押さえ付けない」
「自然現象として受け入れる」
ことがポイントです。人見知りは実は、長い時間持続するものではありません、緊張してしまったら、それをあるがままに捉えて、緊張しながら一生懸命話すことに集中していけば、5分間ぐらいでだいぶリラックスできるものです。

逆に、人見知りを受け入れず、現実から逃げようとすればするほど問題は深刻にはり長期化してしまいます。人見知りは人間の機能の1部です。特段、恥ずかしいことではありません。是非「あるがまま」の気持ちを持つように意識しましょう。(^^)

次回は、「社会的なスキルを学ぶ」について解説してきます。

★人見知りは自然現象で、あるがままに受け入れることが大切!恐怖突入しよう

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。コラムだけでなく、実際に心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は心理学講座、実践練習をしたい!という方は社会人講座をお勧めしています。私たちが講義をしている講座となります。それでは次のコラムへ進みましょう!

目次

①人見知りの対処法-概観
②遺伝と気質の関係とは
③「失敗過敏」「公的自己意識」
④人見知り簡易診断でチェック
⑤公的自己意識」を和らげる
⑥完璧主義を前向きに改善
⑦改善する考え方「あるがまま」
⑧「社会的スキル」を学ぼう

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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