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優しさがなくなったら「認知の偏り」をチェックしよう

優しさがなくなったと感じたら「認知の偏り」をチェック②

寛容な思考で優しさUP!  

コラム①では、優しさが少ない3つの原因と解決策をあげました。具体的な解決策は具体的には「 完璧主義な思考を改善する」「前向きなストロークを与える」「非言語でも優しさを伝える」でしたね。今回は、優しさを持つ方法の1つ「 優しさを上げる!寛容思考法」について解説します。

相手を認めない完璧主義

相手への思いやりに欠ける人は、
・他人100%の結果を求める。
・マイナス面にばかり目が行く
・ミスや失敗に厳しい

という傾向があります。つまり、完璧主義な傾向がある方は、相手にへの寛容さがなく、日常的に殺伐としたコミュニケーションスタイルとなってしまうのです。優しさを育てるには、相手の欠点探しをやめて、ミスや失敗があっても暖かく包み込む広い心が必要となります。

相手を責める<寛容法思考法

この相手を責めてしまう考え方を、相手目線に立った暖かい思考に近づける方法として 「寛容思考法」 を紹介します。これは心理療法の中でも有名な、認知療法を少しアレンジを加えたものです。「寛容思考法」は相手に厳しく接してしまう完璧主義的な思考を柔軟にしていき、優しさのある心を育成するワークです。具体的には、以下の3つの視点から考えを見直していきます。

質問1:相手と自分が同じ状況だとしたら?
質問2:もし自分の考えが正しくないとしたら?
質問3:相手に優しくできる考え方はできますか?

優しさを失っている状況では、自己中心的な考えにとらわれ、偏った視点で物事を見ている可能性があります。。相手への優しさを増やし、他責思考を和らげるように練習していきましょう。さっそくですが。例題とともに練習法を解説していきます。最後にワークがあるので実践してみましょう。

例題                 
40代の会社員男性Aさんは、「やると決めたら徹底的」がモットーの自分にも他人にも厳しい人格の持ち主です。Aさんは仕事上のミスが少ない、リーダーシップがあると社内から非常に評判です。ある朝、部下のBさんがミスを犯していることに気が付きました。その後、Aさんは「仕事にミスをするなんてプロとして失格だ!緊張感があれば絶対に起こらないミスだ。Bさんはやる気がない」と厳しく叱責してしまいました。先日Bさんはついに、心理的苦痛がピーク達し、会社を休んでしまいました。

質問1:相手と自分が同じ状況だとしたら?
回答→私も入社したばかりときは、少なからずミスをしていたかもしれない。強く怒ってしまうと、怒られないことが目的になって仕事の本質が見えなくなるかも。

質問2:もし自分の考えが正しくないとしたら?
回答→「絶対にミスが起こらない」という考え方は大げさかもしれない。人間である限り誰にだってミスは起こる、発生したミスをどう対処するかを考えるのも大切なのでは。

質問3:相手に優しくできる考え方はできますか?
回答→Bさんは緊張感がなかったわけではなく、私の振る舞いに緊張しすぎていたのかもしれない。考えてみれば、私が強く叱ってからBさん仕事のパフォーマンスは明らかに低下していた。もう少し寛容にするべきだった。もっと褒める回数を増やすように心がけよう。今回の件は私にも責任あるので、率直にBさんに謝ることにしよう。

A さんは、自分の完璧主義な傾向から偏った見方をしていたことに気づきました。その考え方が、結果的に部下のBさんを心理的に追い込んでいることがわかりました。そして、できる限りミスは防ぐべきだが、ミスは緊張感を持っていても起こる可能性はあるという柔軟な考え方を身に付け、優しさを上げることができたのです。

寛容法思考法で優しさを上げよう!

それでは、今度は皆さんの番です!ワークに取り組んでみましょう!

練習問題
あなたが完璧主義な傾向で他人に厳しく接し、優しさに欠ける時はありますか?まずはその状況をイメージしてみましょう。誰かを許せなかったことがあれば、その経験を思い出してみると取り組みやすいですね。
イメージできましたか?では、以下質問に答えてみてください。

質問1:相手と自分が同じ状況だとしたら?
質問2:もし自分の考えが正しくないとしたら?
質問3:相手に優しくできる考え方はできますか?

1つ1つの質問をじっくりと考えてみましょう。答えていく中で、自分の考え方が変わったり、相手への優しさが芽生えていたら成功です!

優しさがなくなった!「寛容思考」に変換を

練習問題はいかがでしたか。相手を認められない完璧主義な状況を分析し、思考を柔軟にするワークを行うことによって 

・完璧主義な偏った認知に気づく
・複数の視点から物事を見れる
・相手目線で考えることができる

などの利点があります。他者への優しさが持てないという人は、自分の完璧主義な認知の偏りを修正し、柔らかい思考を取り戻しましょう!

完璧主義な考え方は誰にでも存在するものです。しかし、その考え方が染み付いてしまうと自分にも周囲の人にも厳しくしすぎて当たって追い込んでしまいます。「自分は優しさが少ない・・・」と気づいたら、これからの身の振り方を考えて、今できることから取り組んでいきましょう!

次回は、優しさを持つ方法の1つ「前向きなストロークを与える」についてご紹介します。

★優しさは寛容な思考から生まれる!完璧主義を卒業しよう

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*出典
マイナス思考と上手につきあう 認知療法トレーニング・ブック 心の柔軟体操でつらい気持ちと折り合う力をつける 竹田 伸也. 逸見書房