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優しさがない原因と対処法!

優しい人になる「寛容思考法」で考え方を柔軟に⑤

コラム①では、優しい人になれない3つの原因と解決策をあげました。具体的な解決策は具体的には「 完璧主義な思考を改善する」「前向きなストロークを与える」「非言語でも優しさを伝える」でしたね。今回は、優しさを持つ方法の1つ「 優しい人になる!寛容思考法」について解説します。

 

相手を責める<寛容思考法

この相手を責めてしまう考え方を、相手目線に立った暖かい思考に近づける方法として 「寛容思考法」 を紹介します。これは心理療法の中でも有名な、認知療法を少しアレンジを加えたものです。「寛容思考法」は相手に厳しく接してしまう思考を柔軟にしていき、優しい人を育成するワークです。具体的には、以下の3つの視点から考えを見直していきます。

質問1:相手と自分が同じ状況だとしたら?
質問2:もし自分の考えが正しくないとしたら?
質問3:相手に優しくできる考え方はできますか?

優しい人になれない方は、自己中心的な考えにとらわれ、偏った視点で物事を見ている可能性があります。相手への優しさを増やし、他責思考を和らげるように練習していきましょう。さっそくですが。例題とともに練習法を解説していきます。最後にワークがあるので実践してみましょう。

例題                 
40代の会社員男性Aさんは、「やると決めたら徹底的」がモットーの自分にも他人にも厳しい人格の持ち主です。Aさんは仕事上のミスが少ない、リーダーシップがあると社内から非常に評判です。ある朝、部下のBさんがミスを犯していることに気が付きました。その後、Aさんは「仕事にミスをするなんてプロとして失格だ!緊張感があれば絶対に起こらないミスだ。Bさんはやる気がない」と厳しく叱責してしまいました。先日Bさんはついに、心理的苦痛がピーク達し、会社を休んでしまいました。

質問1:相手と自分が同じ状況だとしたら?
回答→私も入社したばかりときは、少なからずミスをしていたかもしれない。強く怒ってしまうと、怒られないことが目的になって仕事の本質が見えなくなるかも。

質問2:もし自分の考えが正しくないとしたら?
回答→「絶対にミスが起こらない」という考え方は大げさかもしれない。人間である限り誰にだってミスは起こる、発生したミスをどう対処するかを考えるのも大切なのでは。

質問3:相手に優しくできる考え方はできますか?
回答→Bさんは緊張感がなかったわけではなく、私の振る舞いに緊張しすぎていたのかもしれない。考えてみれば、私が強く叱ってからBさん仕事のパフォーマンスは明らかに低下していた。もう少し寛容にするべきだった。もっと褒める回数を増やすように心がけよう。今回の件は私にも責任あるので、率直にBさんに謝ることにしよう。

A さんは、自分の相手を責めすぎてしまう傾向から偏った見方をしていたことに気づきました。その考え方が、結果的に部下のBさんを心理的に追い込んでいることがわかりました。そして、できる限りミスは防ぐべきだが、ミスは緊張感を持っていても起こる可能性はあるという柔軟な考え方を身に付け、優しさを上げることができたのです。

寛容思考法で優しい人へ

それでは、今度は皆さんの番です!ワークに取り組んでみましょう!

練習問題
あなたが他人に厳しく接し、優しい人になれないことはありますか?まずはその状況をイメージしてみましょう。誰かを許せなかったことがあれば、その経験を思い出してみると取り組みやすいですね。
イメージできましたか?では、以下質問に答えてみてください。

質問1:相手と自分が同じ状況だとしたら?
質問2:もし自分の考えが正しくないとしたら?
質問3:相手に優しくできる考え方はできますか?

1つ1つの質問をじっくりと考えてみましょう。答えていく中で、自分の考え方が変わったり、優しい人に慣れている実感が芽生えていたら成功です!

優しい人になる「寛容思考」

練習問題はいかがでしたか。相手を認められない状況を分析し、思考を柔軟にするワークを行うことによって 

・相手に対する偏った認知に気づく
・複数の視点から物事を見れる
・相手目線で考えることができる

などの利点があります。優しい人になれないという方は、他責に陥る認知の偏りを修正し、柔らかい思考を取り戻しましょう!


相手を責めてしまうことは誰にでも存在します。しかし、その考え方が染み付いてしまうと自分にも周囲の人にも厳しくしすぎて当たって追い込んでしまいます。「自分は優しさが少ない・・・」と気づいたら、これからの身の振り方を考えて、今できることから取り組んでいきましょう!

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「優しさ」コラムにお付き合いして頂き、ありがとうございました。新しい習慣を作るのはなかなか大変なことです。焦らず、一つ一つできそうなことから毎日できる範囲で行ってみてください。

まずは、ご紹介した技法やワークを使って実践してみてください。 そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★優しい人は寛容な思考から!他責を和らげよう

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目次

①優しい人-言葉の使い方-概観
②優しい人診断とチェック
③前向きなストロークを学ぼう
④ユマニチュ―ドケア実践法
⑤「寛容思考法」で考え方を柔軟

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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