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社交不安について克服する自助グループを開催・カウンセリングで症状の対策

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安心できる場所を作る専門家・・・ファシリテーターとは

グループカウンセリング④
~安心できる場所を作る ファシリテーターとは~

グループカウンセリングのファシリテーター大川ふみのイラスト

今年は雪が多いですね。
毎日寒くて、本当に外出がおっくうになってしまいます(1/27執筆)。

さて、前回のコラムでは、「グループカウンセリングはどんな人に有効なのか」についてお話してみました。
「有効なのか」というよりも、「どんな人が参加するといいと思うのか」という事でしたね。

グループカウンセリングは、ただ皆で集まって自分の問題について
話し合う訳ではありません。皆で集まって、自分の気持ちを素直に
話したり、聴いたりする経験を通して、様々な感情体験をする。
感情体験をしつつも、そのグループに関わり続けることができる。

そうした経験が、対人コミュニケーションに自信がない方にとっては、
困難な現実社会を生きていく上で大きな支えになる、という事をお伝えしたかったのですね。

 

自己啓発セミナーをイメージしたイラスト

どうでしょう?
少しでもニュアンスが伝わったでしょうか?伝わっていると嬉しいのですが・・。

しかしこうして書いてみると、我ながらなんだか
自己啓発セミナーの広告みたいだなあ。
勘違いしないでくださいね。

うーん、伝えるって難しいです。。。

自己啓発セミナーと言えば。
確かにグループカウンセリングは、
自己啓発セミナーや宗教的な集団活動と
勘違いされてしまうことも多いのですよ。

確かにグループカウンセリング(エンカウンターグループ)には、
臨床心理学から離れて、そうした自己啓発的な
色彩を帯びたグループへと発展するグループも多かったようなのですが。
しかし、個人の心理的安全や自己決定を最も大切にする点で、
自己啓発セミナーとグループカウンセリングには
大きな違いがあるといえます。
参加される方は、どうぞ安心して参加してくださいね、笑。

宗教的な集団活動のイラスト

現在、グループカウンセリングは心療内科クリニックや
病院などによる心理療法として行われることもあり、
科学的にも効果研究が盛んに実施されています。

その効果をいち早く察知し、
科学的な効果研究を行いつつ社会に広めていったのが、
なにを隠そう心理カウンセリングの基盤を築いたCarl Rogersです。

Rogersは、臨床心理士にとって
「臨床心理学の父」といっても過言ではない存在ですが、
このRogersが晩年心血を注いで活動していたのが
エンカウンターグループだったのですね。
なんとRogersはこのグループカウンセリングの効果を
国際紛争や民族紛争の解決に役立てようと活動していたのです。
さすがですね!

グループカウンセリングに関わるカウンセラーを特別に
「ファシリテーター」と呼んだのも、実はこのRogersです。
通常のカウンセリングでは、専門家はカウンセラーと呼ばれます。
グループカウンセリングの場合にだけは特別に「ファシリテーター」と言います。

このように、わざわざ名前を変えたのには理由があって、
「メンバーもそれをまとめる専門家も、
グループの中では同等の位置にあるべき」
という信念が「グループカウンセリング」にはあるからなのです。
このような信念のもと、Rogersはカウンセラーを新たに、
「ファシリテーター/facilitate=促進する」という名前で呼んだのですね。

こうした名前の経緯には、
グループカウンセリングの成り立ちだけでなく、
グループカウンセリングのあり方が示されています。

つまり、グループにおいてファシリテーターは、
「メンバーの心理的な安全を保障し、
表現を促進する役割」ではあるものの、
究極的には「グループメンバーの一員」
として参加しようとします。

それは、「グループの中では専門家であったとしても
同じく生きる人間として、今、このグループを共有する」ことが、
「人間が共に生きる」ということなのだ、
という「グループカウンセリングにおける人間理解」
そのものが表されていると考えることができるのです。

安心できる場所で信頼できる仲間達と一緒にいる様子をイメージしたイラスト


社交不安が強い方へ・・・横浜で自助グループを開催、
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