HOME > コミュニケーション用語集 >

ロボトミー

ココロの働きと仕組み コミュニケーション用語集

ロボトミー手術(Lobotomy)

ロボトミー手術とは人の大脳の前方を3分の1取り去る、あるいは他の部位と切り離してしまう手術のことです。アメリカの心理学者ジェイコブセンは、前頭連合野が行動にどのような影響を及ぼすのかと言う実験を猿をモデルに行っていました。

当時ジェイコブセンはベッチーと名づけたメスの猿を実験対象として飼育していました。ベッチーの性格は粗暴で、飼育は困難だったらしいです。
そこでジェイコブセンはベッチーの前頭連合野部分を切り取ってしまうと言う手術を行いました。その結果ベッチーの性格は温厚になり、全く手のかからないサルへと変ったのです。

ジェイコブセンはその結果を1935年に学会で発表すると、エガス・モニスと言う医師が確証も無く、同じ手術を人間にも実施してしまったのです。
その手術は知能指数の低下が見られなかったことから成功とみなされ、手術法を考えたモニスは1949年にノーベル賞を受賞するに到っています。

しかし、その後、ロボトミー手術を受けた多くの患者が感情が希薄化し、状況判断能力に欠け、何事にもやる気がなくなってしまうという問題が露呈されました。結果的に現在ではロボトミー手術禁止されています。
ゲージと同様皮肉ではありますが、ロボトミー患者の多くが意欲を失った事から、前頭連合野が意欲に関わる脳であることが示されたのです。


ココロの働きと仕組み
コミュニケーションに関する用語集