
描画療法‐相性チェック
描画療法は、絵を描くことで感情や思考を可視化し、心の整理や自己理解を深める心理療法です。まずは以下の質問に答えて、ご自身に合うかどうかチェックしてみましょう。
【質問項目】
1. 気持ちを言葉で伝えるのが苦手
2. 絵を描くと気分が落ち着く
3. 感情をため込みやすい
4. 悩みをうまく説明できないことが多い
5. 子どもの頃の体験が心に残っている
6. 無意識の自分と向き合いたい
【「はい」の数】
4~6:学習を強く推奨
2~3:学習を推奨
0~1:現状では不要
はいが2点以上の方は、以下の描画療法の説明を読んでみることをおすすめします。後半には「お試し描画療法ワーク」もご用意しました。ぜひ参考にしてみてください。

描画療法の概要
無意識の心
描画療法は、20世紀初頭に精神分析の文脈から発展し、アメリカの臨床心理学や教育現場で広く取り入れられてきた心理療法の一つです。
絵を描くというシンプルな行為を通じて、言葉では表現しにくい感情や無意識の心の動きを「見える形」にすることを目的とします。
自然と表現できる
描画療法では、絵そのものの上手い・下手が問題ではありません。大切なのは、絵を通して浮かび上がる心のテーマや感情の流れです。
例えば、緊張や不安、孤独感などを直接言葉にするのが難しい人でも、絵を描くことで自然に表現することができます。
心の安定を育む
個人レッスンでは、自由画やテーマ画(例:家族の絵・好きな場所の絵)を描き、その絵をもとに対話を進めていきます。描いた絵の意味を一緒に探りながら、普段意識していなかった思いや願いを見つけ出すプロセスです。
また、安心できる環境で描くことにより、自然に心が整理される体験が得られます。描画療法は「絵を描く楽しさ」と「心を見つめる時間」が一体となったアプローチで、自己理解と心の安定を育むきっかけとなります。

学習内容
描画療法の個人レッスンは、国家保持者の公認心理師がサポート致します。学習内容はこちらです。
・ 描画療法の理解,効果の確認
・「バームテスト」で心の状態を把握
・「風景構成法」などの描画技法の体験
・「SHTPテスト」で人生観を明確に
・人生感の整理,指針建て
講師紹介
指導者は、国家保持者の公認心理師である川島達史、大塚真梨子、亀井幹子です。下記の動画で雰囲気など参考にして頂けると幸いです。
受講代金
・受講料 29,800円(税込)
・回数 70分×2回分
・解約時 未受講分を返金
代金には資料代,送料が含まれます
お申込み
お申し込みはこちらより必要事項をご記入の上でご依頼ください。
描画療法の効果
描画療法は、「感じること」を大切にしながら、内面の整理や心の安定に役立ちます。
感情への気づきと表現
描いた絵を通して、自分が何を感じ、何を大切にしているのかに気づく力が育ちます。特に、感情を言語化することが苦手な方にとって、描くことは大きな助けになります。
自己受容と安心感
描いた絵を「評価」するのではなく、「味わう」ことで、否定ではなく受容のまなざしを自分に向けられるようになります。結果として、心の緊張がゆるみ、リラックスや安心感が得られます。
思考の整理と気づき
絵にすることで頭の中が整理され、今抱えている思いやテーマが自然と浮かび上がってくることがあります。ことばでは気づけなかった感覚に出会うこともあります。
お試し描画療法
ここからは描画療法のお試しワークを紹介します。お試しとしてご活用ください。
バウムテストとは何か
バウムテスト(Baum Test)は、スイスの心理学者コッホによって考案された描画法で、「一本の木を描いてください」と依頼するシンプルな手法です。木は成長や生命力を象徴するため、描き手の内面や人生への姿勢が自然に表れるとされます。
日本でも教育・医療・福祉の現場で幅広く用いられており、大人から子どもまで安心して取り組める心理的アプローチの一つです。
もたらす効果
木を描くことで、普段は言葉にできない感情や無意識のテーマが浮かび上がります。枝の広がりや根の強さ、幹の太さなどには、その人の「今の心のエネルギー」が自然に映し出されます。
これらを丁寧に眺めることで、自己理解が深まり、気持ちの整理や安心感の回復につながります。診断ではなく「心を映す鏡」として、自己探求の時間をサポートします。
具体的なワーク
では、ここで簡単にバウムテストのお試し体験をしてみましょう。
【用意するもの】
・白い紙
・ペン
【ワーク】
1. 紙に「一本の木」を自由に描きます。実在の木でも、空想の木でもかまいません。
2. 描いた木をゆっくり眺めてください
3. 次の質問に答えてみましょう
– この木は元気ですか、それとも静か?
– 枝や葉はどう広がっていますか?
– どんな場所に立っている感じですか?
【お試しの解釈(あくまで一例)】
・幹が太くしっかりしている
自分の軸を意識しているかもしれません
・枝がのびのび広がっている
外の世界に開かれたい気持ちを表すことも
・根を描かなかった
無意識にあまり意識が向いていないことも
ここでの解釈はあくまでお試しであり、正解や不正解はありません。大切なのは「描いた自分がどう感じたか」を味わうことです。
バウムテストは、診断やラベルづけのためではなく、「自分の心と対話する入り口」として活用できます。小さな一本の木が、今の自分を優しく映し出してくれるかもしれません。
講師からのメッセージ
言葉にならない気持ち、ありますよね。描画療法は、「話す」ことではなく、「描く」ことを通して、あなたの内側にある大切な感情にそっと寄り添う方法です。絵が得意でなくても大丈夫。自由に、気楽に、自分を感じる時間を一緒に楽しみましょう。

