
対象となるお悩み
傾聴トレーニングは、相手の話を丁寧に受け止め、共感的に関わる力を育てるための実践的な方法です。まずは以下の質問を通して、あなたに合っているかをチェックしてみましょう。
【質問項目】
1. 相手の話にうまく返せない
2. 返しが単調になりがち
3. 褒め言葉が思い浮かばない
4. 話題を深堀するのが苦手
5. 質問の仕方がわからない
6. 沈黙の多い会話になる
【「はい」の数】
4~6:学習を強く推奨
2~3:学習を推奨
0~1:現状では不要
はいが2点以上の方は、このまま説明を読んでいくことをおすすめします。後半には、動画付きの「お試し傾聴練習」もご用意しました。ぜひ参考にしてみてください。

傾聴レッスンの概要
傾聴スキルの必要性
私たちは、日々コミュニケーションをしていますが、半分を占めるのが「傾聴」です。傾聴力がつくと、友人、家族、同僚の気持ちを深く理解し、温かい人間関係を築けるようになります。
基礎からサポート
傾聴の個人レッスンでは、オウム返し法、肯定返し法、感情質問法など、傾聴力をつけるために必要なスキルを基礎からしっかりサポートいたします。皆さんのレベルに合わせてきめ細かく進めていきます。
実践重視のレッスン
ロールプレイングや実践的な演習を通じて、学んだスキルを「使える力」に変えていきます。実際の会話での活かし方を、講師との対話を通して体感できるため、すぐに効果を実感できるのが特徴です。

基礎スキル紹介
イメージをつかみやすくするために、「言い換えのオウム返し」という傾聴技法を紹介します。
言い換えのオウム返し
言い換えのオウム返しとは、相手の言葉を少し言い換えて返すことで、気持ちを丁寧に受け止めていることを伝える方法です。
ポジティブな会話
言い換えのオウム返しをポジティブな会話で使うと以下のようになります。
話し手
「最近、やっと仕事が楽しくなってきました。時間があっという間に過ぎていきます。」
聞き手
「おお~!やりがいを感じられるのですね!」
ネガティブな会話
言い換えのオウム返しはネガティブな会話でも使うことができます。
話し手
「実は私・・・長い間人間関係で悩んできたのです。誰にも言えなくて・・・」
返答
「誰にも打ち明けられなかったのですね・・・」
このように、相手の言葉の奥にある気持ちをくみ取りながら言い換えて返すことで、相手は理解されている感覚を得やすくなります。
学習内容
傾聴トレーニングの学習内容はこちらです。
・傾聴の全体像と効果の理解
・4種類のオウム返し練習
・褒め上手になる,肯定返し
・5W 質問,感情質問
・相づち・うなずき・促し練習
・様々な場面でのロールプレイ
講師紹介
指導者は、国家保持者の公認心理師である川島達史、大塚真梨子、亀井幹子です。私たち自身、修業時代は大学院を中心として傾聴スキルをたくさん練習をしてきました。
また、現役のカウンセラーとしても、日々傾聴のあり方を研究しています。

ご受講頂ける方には、プロ目線で様々なスキルをお伝えします。
受講代金
・受講料 52,000円(税込)
・回数 70分×4回分
・解約時 未受講分を返金
代金には資料代,送料が含まれます
お申込み
お申し込みはこちらより必要事項をご記入の上でご依頼ください。
お試しトレーニング
ここからは傾聴トレーニングのサンプルをお伝えします。まずはお試しとしてご活用ください。
オウム返し法
オウム返しは傾聴の最も基本的な返し方になります。初学者の方は、まず初めにオウム返しから練習して頂いています。ただ、オウム返しと言っても意外と奥が深く、「事実を返す」「感情を返す」「言い換えて返す」などバリエーションがあります。
以下講師(川島達史)の実演がありますので参考にしてみてください。余談ですが、下記の動画の撮影時に、髪型と眉毛カットを完全に失敗してしまい、謎のパイナップルヘア、眉なし講師になっています。。(泣)
プラス感情質問法
質問には大きく分けて、「5W1H質問」と「プラス感情質問」の2つがあります。5W質問は、時間、場所、登場人物などを傾聴します。プラス感情質問は、楽しい、嬉しい、感動した、など感情の言葉をつけて質問をする方法です。
傾聴がうまい方は、この2つの質問を使い分けています。以下講師の亀井幹子の実演となります。是非、参考にしてみてください。
自己開示法
心理学には、返報性の原理という有名な言葉があります。これは、自分がしたことは相手もしやすくなるという人間の心理的な性質を意味します。この意味で、良い聞き手は、聞くだけでなく、自分の話も適度にしながら会話を進めていきます。
以下講師の大塚真梨子の実演となります。是非、参考にしてみてください。
講師からのメッセージ
人の話を「ちゃんと聞く」って、思っている以上に難しいことです。でも、それはスキルです。感性が豊かで、人の気持ちに寄り添いたいと願うあなたなら、必ず伸ばせる力です。言葉ではなく「まなざし」で聴く——そんなあたたかい関わり方を、一緒に育てていきましょう。
傾聴と心理学研究
傾聴トレーニングの効果
筆者の川島は、大学院時代に100名ほどを対象に傾聴トレーニングの効果を分析しました。下記の図はその結果です。

傾聴が苦手な方(オレンジ色)にはトレーニングを実施し、一般的な方(青色)にはトレーニングを行っていません。トレーニング後は、傾聴が苦手な方も一般の方とほぼ同じレベルに達しているのが分かります。
実はこの研究では、70%ほどの脱落率がありました。しかし、継続的にトレーニングをされた方は結果を残していました。筋トレと同じように、しっかりと練習を重ねれば傾聴力をつけることはできると言えます。
指名数増加研究
2010年に松本らが行った研究では、新人美容師に対し「笑顔・声・傾聴・雑談・説明・提案・承認」7つについてトレーニングを行い、指名客数増加との関連を調査しました。
下記はトレーニング後のスキル評定得点と指名客数増加率との関係を示した図です。

スキル評定得点の上昇率が高い「スキル評定得点上位群」と上昇率が低い「スキル評定得点下位群」では、上位群が指名客数増加率が高いことが分かりました。

また、社会的スキルの中でも「傾聴スキル」が指名客数増加にもっとも影響している傾向が見られました。調査結果から、傾聴力は結果が求められるビジネスシーンにおいて成果に直結する重要なスキルであることがわかります。

