対人恐怖症克服記55 人との関わりに幸せがある
対人恐怖になり、引きこもりをはじめてから半年間が過ぎました。私はその間、生きるとは何か?と考え続けました。その結果、
生きることにそもそも意味などない
自分自身で作り出していくしかない
というサルトルの哲学がふに落ちるようになっていきました。
生きることにそもそも意味はありません。今生きていることは偶然のようなものです。そこには所与の必然性もなければ、強制力もなければ、使命もありません。たまたま生まれてしまっただけなのです。
たまたまなのですから、死のうが、生きようが、苦しもうが、悲しもうが、楽しもうが、笑おうが、自由なのです。人生は自由に意味付けをして生きて良いのです。
では私にとっての人生の意味とは何か、私は自由に考えました。そして出した結論は
幸せに生きる
ということでした。生きることに意味はないけど、どうせ生まれたのなら楽しんで生きる。せっかく生まれちゃったんだから、楽しく幸せに生きよう。そう考えるようになっていきました。
幸せは人間関係の中に
次に湧いてきた疑問は
幸せとはなにか
でした。幸せに生きるには、自分にとっての幸せを定義しなくてはなりません。私はどうすれば幸せな人生を歩むことができるかじっくり考えました。
思い返すと、私はひきこもりにはなってしまいましたが、人生の全てが不幸せなわけではありませんでした。
過去の記憶を探り、幸せだった瞬間を思い出しました。
母のおいしい弁当を
食べることが嬉しかった
父におんぶを
してもらったことがうれしかった
兄がはじめて雀荘に連れて行って
くれたことが嬉しかった。
小学生の頃は友達とかくれんぼや
鬼ごっこをするのが楽しかった
高校生の頃は親友とプロレスゲームを
しているときが一番楽しかった
彼女と手をつないで
何気なく歩くことが幸せだった
幸せなことを思い浮かべていくと、ある共通点がありました。それは幸せな瞬間にはいつも人がいたのです。
私は
幸せは温かい人間関係の中にある
と確信しました。私はやっとのことで、自分の真なる欲求に気がつくことができたのです。
人と関わりたい
私は幸せは人間関係の中にあることを確信すると、
人と関わりたい!!
強くそう感じるようになりました。今ままで蓋をしていた感情がドバドバあふれ出していきました。
一方で私は半年近く、人と関わっておらず、もともとない会話力が限界まで低下していました。人と関わろうと思っても、何をどうすれば良いのかさっぱりわかりません。
そこで私は哲学の勉強に一区切りをつけ、心理学や会話の勉強をスタートすることになるのです。
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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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