キャリア心理学―相性チェック

キャリア心理学は、働き方や人生の方向性を見つめ直し、自分に合ったキャリアを築くための心理学です。まずは以下の質問を通して、キャリア心理学があなたに合っているかをチェックしてみましょう。

【質問項目】

1. 今の仕事にやりがいを感じにくい
2. 将来のキャリアに不安を感じる
3. 自分の強みや適性がよく分からない
4. 職場の人間関係に悩むことが多い
5. 転職やキャリアチェンジを考えている
6. ワークライフバランスに満足していない

【結果と誘導文】
はいが4個以上:キャリア心理学との相性がとても高いです
はいが2~3個:学んでおくと安心につながります
はいが0~1個:現状では大きな支障は少なめです

はいが2点以上の方は、以下のキャリア心理学の説明を読んでみることをおすすめします。後半には「自分のキャリアを見つめ直すお試しワーク」もご用意しました。ぜひ参考にしてみてください。

キャリア心理学の概要

キャリア心理学とは

キャリア心理学は、1970年代にドナルド・スーパーらによって体系化された学問で、人の一生を通じた働き方や役割の発達に注目しています。単なる職業選択の理論ではなく、「人生の中でどのように働き、成長していくか」を支える心理学です。対象は学生から社会人、転職を考える人、定年後のキャリアを見つめ直す人まで幅広く、現代社会でますます重要性を増しています。

キャリアの道しるべ

キャリア心理学は「働き方に迷う」「将来に不安がある」「今の仕事に満足できない」といった悩みに効果的です。例えば、やりがいを感じられずに職場に居続ける人、キャリアチェンジを考えているが踏み出せない人、子育てや介護などライフイベントと両立したい人などに有効です。自分の価値観や強みを整理しながら方向性を見つけることで、納得感を持った選択ができるようになります。

ジョブクラフティング

個人指導では、自分の価値観や強み、人生観を整理しながら、「何のために働くのか」「どうすればもっと自分らしく働けるのか」に向き合っていきます。特に注目したいのが、「ジョブクラフティング」という考え方です。

ジョブクラフティングとは、仕事の「枠組み」を自ら再設計する行為です。業務内容や人との関わり方、仕事の捉え方を自分の手で調整し、やりがいや納得感を高める方法です。

たとえば、
・単調な作業の中に「改善点を見つける楽しさ」を見出す
・希薄だった同僚とランチを提案し、協力関係を築く
・ルーチン業務に、「役に立っている」という意味を見つける

こうした小さな工夫が、仕事を「こなすもの」から「自分が選んでいるもの」へと変えていきます。キャリアに迷いや不安を感じている方、転機を迎えている方はぜひ学びを深めてみてください。

学習内容

キャリア心理学の個人指導では、以下のような内容を扱います。

* キャリア心理学とは
* キャリアと自己概念の関係性
* シャインの8つのキャリアアンカー
* 働く価値観・動機・強みの明確化(ワーク使用)
* ライフラインチャートによる振り返り
* ジョブクラフティング力をつける
* 今後のキャリアと個人シートの作成

指導時間は70分、指導回数は2回となります。指導者は国家保持者の公認心理師となります。

受講代金

レッスン代 29,800円(税込)
・レッスン回数 70分×2回分
・資料,送料込み
・途中解約時は未受講分を返金できます

お申込み

お申し込みはこちらより必要事項をご記入の上でご依頼ください。

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お試し-キャリア心理学

ここからはキャリア心理学で学ぶ内容を一部紹介します。まずはお試しとしてご活用ください。

ジョブクラフティング

【問題】
あなたは事務職で、毎日データ入力作業が多く、やりがいを感じにくい状況です。ジョブクラフティングの工夫として適切なのはどれでしょう?

1. ひたすらスピードだけを追求する
2. 入力データがどう役立つか考え、意義を見出す
3. 作業を避けて別の人に丸投げする

【回答例】
②が正解です。自分の作業がチームや会社にどう貢献しているかを意識することで、意味づけが変わりモチベーションも高まります。その他、
「データの効率化をレポートにして提案し、他部署への出世を狙う」
「データ入力ゲームと考えて、自分の中でゲーム性を持たせる」
などが挙げられます。このようにジョブクラフティングでは「仕事の意味を再構築する」ことが重要です。

WILL・CAN・MUST

WILL・CAN・MUSTは「やりたいこと(WILL)」「できること(CAN)」「求められること(MUST)」の3つの視点でキャリアを整理するフレームです。バランスを取ることで納得感のある選択がしやすくなります。

【問題】
あなたは資格を取りたいと思っています(WILL)。スキル的には勉強すれば可能(CAN)ですが、現職では資格より営業成績(MUST)が重視されます。このとき大切なのはどれでしょう?

1. WILL・CAN・MUSTの重なりを探す
2. WILLだけを優先する
3. MUSTだけに縛られる

【回答例】
①が正解です。キャリア心理学では「やりたい・できる・求められる」の重なりを見つけることが理想とされています。WILLやMUSTに偏ると不満や行き詰まりが生まれやすいため、3つの視点の調整が大切です。レッスンでは実際にシートを使い、整理する練習を行います。

自分の軸を知るキャリアアンカー

キャリアアンカーとは、心理学者エドガー・シャインが提唱した「働く上で譲れない価値観」のことです。たとえば「安定」「挑戦」「専門性」など人によって異なります。これを理解することで、自分が長く満足して働ける道を選びやすくなります。

【問題】
あなたは転職を考えています。給料は良いが忙しく残業続きの会社Aと、収入は少し低いが家族と過ごす時間が確保できる会社B。キャリアアンカーを意識した選択に近いのはどれでしょう?

1. 収入だけを最優先にする
2. 自分が大事にしたい価値観で選ぶ
3. 周囲の意見に従って決める

【回答例】
②が正解です。キャリアアンカーでは「安定を優先する」「挑戦を選ぶ」など、自分にとっての核となる価値観を基準に意思決定します。収入や他人の意見に流されるだけでは長期的な満足につながりにくいのです。個人レッスンでは、自分のキャリアアンカーを見つけるワークを一緒に行います。

期待できる効果

キャリア心理学を学ぶことで、自分の人生と仕事に対する視点が深まり、主体的に選び取る力が育ちます。

自己理解の向上

価値観・強み・人生観を整理することで、迷いや他人の期待に流されず、自分で選ぶ力と納得感ある意思決定力が育ちます。

働き方の意味づけが変わる

日々の仕事に「やらされ感」ではなく、自分なりの意味や目的を見出せるようになり、働くことへの納得感と意欲が増します。

長期的なキャリア視点が育つ

目の前の選択だけでなく、人生全体を見通したキャリア設計ができるようになり、ブレない軸を持って生きる力が養われます。

講師からのメッセージ

キャリアに正解はありません。
でも、「自分にとって、何が大切か」を見つけることは、これからの人生を安心して歩むための土台になります。
変化の多い時代だからこそ、答えを探すのではなく、“自分の軸”を整える時間を持ちませんか?あなたの歩みを、心理学の視点でサポートします。

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