対象となるお悩み

ストレスマネジメントは、心や体にたまったストレスを整理し、上手に向き合うための心理的スキルです。まずは以下の質問に答えて、ご自身に合うかどうかチェックしてみましょう。

【質問項目】

1. 小さなことでイライラが続いてしまう
2. 気を張りすぎて疲れやすいと感じる
3. 夜に考えごとが止まらず眠れないことがある
4. 人に気を遣いすぎて自分を後回しにしてしまう
5. 仕事や家事で「休むこと」に罪悪感を覚える
6. 気分の切り替えが苦手で落ち込みが長引く

【結果と誘導文】
はいが4個以上:ストレスマネジメントとの相性がとても高いです
はいが2~3個:学んでおくと安心につながります
はいが0~1個:現状では大きな支障は少なめです

はいが2点以上の方は、以下のストレスマネジメントの説明を読んでみることをおすすめします。後半には「お試しストレスマネジメント練習問題」もご用意しました。ぜひ参考にしてみてください。

ストレスマネジメントの概要

ストレスマネジメントの広がり

ストレスマネジメントは、1970年代にアメリカで体系化された心理学的アプローチで、ストレス社会に生きる私たちに欠かせない方法です。仕事、人間関係、家庭など、避けられないストレスを「なくす」のではなく、「うまく扱う」ことを目的としています。

研究により効果が裏付けられ、多くの医療や教育現場で実践されてきました。心身に負担を抱える方や、不安・緊張・疲れに悩む方に幅広く活用されている方法です。

健康的なストレスとは

ストレスマネジメント個人レッスンでは、ストレスの仕組みを理解し、自分の反応やパターンに気づきながら、具体的な対処法を学びます。例えば、ストレスとパフォーマンスの関係を説明する理論として「ヤーキース・ドットソンの法則(曲線)」があります。

ヤ―キースドットソン曲線,ストレスマネジメント

この理論では、適度なストレス(緊張)は集中力ややる気を引き出し、パフォーマンスを向上させますが、ストレスが過剰になると逆に能力が発揮できなくなり、効率や成果が低下してしまうとされています。つまり、「ちょうどよいストレス状態」を保つことが、心身の健康だけでなく、日常のパフォーマンス向上にもつながるのです。

実生活にすぐに活かせる

個人レッスンでは、ストレスの正体を整理し、自分に合った対処法を一緒に探します。呼吸やリラクゼーションで体をゆるめる練習、思考のパターンを整えるワーク、優先順位をつけて無理を減らす時間管理法などを取り入れます。また、人間関係で疲れやすい方には「断る練習」や「気持ちを伝える練習」も行います。

学習内容

ストレスマネジメントの個人レッスンは、国家保持者の公認心理師がサポート致します。指導内容は以下の通りです。

*ストレスモデルの理解
*ラザルスのストレスモデル
*ヤーキース・ドットソンの法則
* ストレッサーへの対処法
* コーピング力をつける6つの方法
*自律神経を整える呼吸法
* 思考を整理するセルフトーク

ご自身に合ったストレス対処法を日常に取り入れられる状態を目指します。下記は講師の川島達史の動画です。YOUTUBEをはじめたばかりに作った動画で、やや画質が悪いですが、参考にして頂けると嬉しいです(^^)

受講代金

レッスン代 29,800円(税込)
・レッスン回数 70分×2回分
・資料,送料込み
・途中解約時は未受講分を返金できます

お申込み

お申し込みはこちらより必要事項をご記入の上でご依頼ください。

個人指導申し込み

期待できる効果

ストレスマネジメントには、心身の安定やパフォーマンス向上など、さまざまな効果が期待されています。

身体症状の軽減

長時間のストレスは、肩こりや頭痛、睡眠障害などの身体的不調を引き起こします。呼吸法やリラクゼーションを取り入れることで、自律神経のバランスが整い、身体の緊張が和らいだという報告も多くあります。

情緒の安定

Creswellら(2017)の研究では、短時間のマインドフルネス訓練がストレスに対する情緒的反応を軽減し、不安感を下げる効果があると報告されています。日々の小さな実践が、気持ちの安定につながっていきます。

対人関係の改善

ストレスが蓄積すると、イライラや感情のコントロールが難しくなり、周囲とのコミュニケーションにも悪影響を及ぼします。ストレスマネジメントによって自己理解が深まると、相手の言動にも柔軟に対応できるようになり、人間関係のトラブルを減らす効果が期待されます。

お試し‐ストレスマネジメント

ここからはストレスマネジメントで学ぶ内容を一部紹介します。まずはお試しとしてご活用ください。

ストレッサーとは何か

心理学者ラザルスはストレスを改善するプロセスを以下のように体系化しました。以下の図をご覧ください。

図の左側は、ストレッサーと書かれています。ストレッサーはストレスを感じる原因となる出来事であり、大量の仕事、家事や育児、人間関係の行き違いなどが挙げられます。

1次評価とストレスの違い

ラザルスはストレスの強さは、ストレッサーの受け止め方によって変わると考えました。ストレッサーに遭遇すると、私たちは自分にとって脅威か挑戦かという一次評価を行います。例えば、仕事が山積みのとき以下のような違いが出てきます。

ストレスに弱い人
「失敗したら評価が下がる」「私ばっかり大変だ」
→気分が落ち込む、イライラする

ストレスに強い人
「この仕事は社会的意義がある」「残業代で旅行にいくぞ♪」
→前向きな気持ち、やる気が出る

このように同じ出来事でもストレスを溜めやすい方と、さらりを受け流す人に違いがあるのです。

ストレスを溜めない考え方

個人レッスンでは、1次評価でストレスを溜めないコツを学習します。具体的には、以下のポイントがあります。

・最悪の結果ばかり想像しない
・現実的に起こり得る範囲で冷静に考える
・失敗も学びと考える,柔軟に意味づけを変える
・成長の可能性も含めて多面的に捉える

このような習慣をつけることで、様々な出来事に対して、動揺せず冷静に対処ができるようになっていきます。

2次評価でコーピングを行う

1次評価で、ストレスを軽くしたら、さらに2次評価では、実際にストレスを軽くする対処を行っていきます。例えば、以下のコーピングを使ってストレスに対処していきます。

問題焦点型コーピング
ストレスの原因そのものを解決しようとする方法です。計画を立てる、優先順位をつける、情報を集めるなどが含まれます。

情動焦点型コーピング
気持ちのつらさを和らげることに焦点を当てます。深呼吸、趣味で気分転換、リフレーミングなどが代表的です。

社会的支援コーピング
信頼できる人に話を聞いてもらったり、アドバイスや助けを求める方法です。相談や共感は安心感につながります。

回避型コーピング
ストレス要因から一時的に距離を置く方法です。意図的に考えないようにする、気分転換の活動に集中するなどです。

このようにストレスマネジメントでは、1次評価、2次評価でストレスを適切に調節できるように考えていきます。今回は紹介したのは一部です。個人レッスンでは基礎から実践的なコーピングまでしっかりとサポートしていきます。

お試し練習問題

ここからはストレスマネジメントの問題を一部紹介します。まずはお試しとしてご活用ください。

一次評価の理解チェック

【問題】
友人が約束を忘れて来ませんでした。あなたはどう考えますか?
1.「自分が軽く見られているに違いない」
2.「忙しくて忘れてしまったのかもしれない」
3.「もう友達ではいられない」と思う

【回答例と解説】
①や③は「脅威」ととらえる一次評価で、ストレスを強めます。②のように「状況によっては仕方ないかも」と意味づけると、感情の揺れは小さくなります。一次評価を見直すことはストレスを和らげる第一歩です。個人レッスンでは、この「評価のクセ」に気づく練習を行います。

情動コーピングの理解チェック

【問題】
大事な予定が急にキャンセルになり、落ち込んでしまいました。このとき情動焦点型コーピングとして適切なのはどれでしょう?

①「次はどう行動するか」を計画する
②好きな音楽を聴いて気分を落ち着ける
③相手を責める言葉を繰り返し考える

【回答例と解説】
②の「好きな音楽を聴く」が情動焦点型コーピングの具体例です。感情を落ち着けることで気持ちを整理でき、次の行動にもつながります。①は「問題焦点型コーピング」で役立つこともありますが、まずは感情を調整することが優先される場面も多いのです。③はストレスを増幅させるため逆効果になります。個人レッスンでは、自分に合った情動コーピングを一緒に探して練習します。

講師からのメッセージ

「頑張りすぎてしまうあなた」は、責任感が強く、人の気持ちに敏感な方だと思います。でも、心に余白がないままでは、大切なことを楽しむ力が失われてしまいます。

ストレスを「なくす」のではなく、「うまく付き合う」方法を一緒に見つけていきましょう。あなたがあなたらしく過ごせる時間を、少しずつ増やしていけたらと思います。

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