森田療法との相性チェック

森田療法は、大正時代の精神科医・森田正馬が確立した日本発の心理療法です。まずは以下の質問を元に、森田療法があなたに合った心理療法かチェックしてみましょう。

【質問項目】

1. 不安や緊張をなくそうと強く意識してしまう
2. 人前で緊張すると表情や声がぎこちなくなる
3. 身体の症状が気になり行動に集中できないことがある
4. 「失敗してはいけない」と思いすぎて疲れてしまう
5. 不安を避けるために人との関わりを控えることがある
6. 気にしすぎる自分を責めてしまうことがある

【結果と誘導文】
はいが4個以上:森田療法との相性がとても高いです
はいが2~3個:学んでおくと安心につながります
はいが0~1個:現状では大きな支障は少なめです

はいが2点以上の方は以下の森田療法の説明を読んでいくことをお勧めします。後半にはお試し森田療法クイズもあります。ぜひ参考にしてみてください。

森田療法の概要

日本発の心理療法「森田療法」

森田療法は、大正時代に精神科医・森田正馬によって提唱された日本発の心理療法です。不安や緊張を「なくす」のではなく、「あるがまま」に受け入れながら行動することを重視します。症状を抑え込もうとするほど意識が強まり苦しみが増えるという心の仕組みに着目し、対人不安、あがり症、赤面症、などに長年実績を持つアプローチです。現代でも多くの臨床現場で活用されています。

不安や緊張を力に変える心理学

森田療法は「不安をなくそう」とする悪循環から抜け出す助けになります。人前での緊張、過度な自己意識、身体症状へのとらわれ、完璧主義などで生きづらさを感じている方に特に効果的です。不安やドキドキを否定せず「そのままで行動する」練習を通じて、心の自由度が高まり、自分らしく自然体で人と関わる力を育てていきます。

実生活に生かす具体的な練習

個人レッスンでは、森田療法の考え方を日常場面に合わせて実践します。緊張場面で「あるがまま」を意識する練習や、気にしすぎるクセを和らげるワーク、避けていた場面に少しずつ行動範囲を広げる練習などを行います。一人で悩むのではなく、安心できるサポートの中で取り組むことで、「不安があってもできる自分」を実感できる時間になります。

学習内容

森田療法の個人指導では、以下の内容を取り扱います。

* 森田療法とは何か?,その背景と哲学
* 「あるがまま」の構えを大切にする
*  精神交互作用の原理を理解
* 行動を大切に,「目的本位」の生き方
* 恐怖突入で行動範囲を広げる

指導者は国家保持者の公認心理師となります。下記の動画で雰囲気など参考にして頂けると幸いです。

受講代金

レッスン代 29,800円(税込)
・レッスン回数 70分×2回分
・資料,送料込み
・途中解約時は未受講分を返金

お申込み

お申し込みはこちらより必要事項をご記入の上でご依頼ください。

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お試し‐森田療法

ここからは認知療法で学ぶ内容を一部紹介します。まずはお試しとしてご活用ください。

あるがままで人と向き合う体験

森田療法の中心は「あるがまま」です。人前で緊張したり、相手の反応が気になったりするのは自然なこと。でも「緊張してはいけない」「嫌われないようにしなきゃ」と思うほど意識が高まり、ますますぎこちなくなります。

大切なのは「緊張していてもいい」と受け入れながら行動すること。震える声でも、顔が赤くなっても、そのまま会話を続けることで、自然体の自分を取り戻していくことができます。

【問題】
初対面の人と話すときに緊張して声が震えそう…。そのときあなたはどうしますか?
1.「震えないようにしなきゃ」と必死に抑える
2.「緊張しているけど、そのまま話そう」と思う
3.「もう無理だ、話すのをやめよう」と考える

【回答例】
森田療法では②が大切です。緊張を無理に抑えようとする①や、避けてしまう③はかえって苦しさを強めます。「震えてもいい」とあるがままに行動を続けることで、余計な意識が減り、自然に会話へ集中できます。個人レッスンでは、日常の人間関係を題材に、「あるがまま」を実際に体験する練習を一緒に行います。

精神交互作用を人間関係で学ぶ

森田療法では「精神交互作用」という心の仕組みを重視します。これは「気にすればするほど、ますます気になる」という悪循環のこと。例えば会話中に「相手にどう思われているか」を気にしすぎると、言葉が出なくなったり表情が固まったりして、実際にうまくいかなくなります。

本来は「気になるけど、そのまま会話を続ける」で良いのに、意識が強まることで自分を縛ってしまうのです。

【問題】
友人との会話で「今の発言、変だったかも」と気になったとき、どうしますか?
1.「やばい!すぐ挽回しなきゃ」と焦る
2.「気になるけど、そのまま話を続けよう」と考える
3.「やっぱり自分はダメだ」と落ち込んで黙り込む

【回答例】
森田療法的には②が望ましい対応です。気にしすぎて①のように焦ったり、③のように引いてしまうと交互作用でさらに意識が強まります。「気になるけど仕方ない」と受け止めて会話を続けると、自然に流れが戻っていきます。個人レッスンでは、会話の場面を想定しながら、精神交互作用の悪循環をほどく練習を個人レッスンで体験いただけます。

講師からのメッセージ

「不安をなくしたい」「安心したい」と願うのは、誰もが自然に抱く感情です。でも森田療法では、それを否定するのではなく、むしろ「不安とともに生きる」ことを大切にします。あなたの中にある感情を、無理に変える必要はありません。そのままの気持ちで、できることを一緒に見つけていきましょう。

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