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いじめに巻き込まれないために知っておくこと

いじめ撲滅

~ お友達の方はこちら ~ いじめに巻き込まれないために知っておくこと

はじめまして!いじめ撲滅委員会代表、公認心理師の栗本顕です。私の専門は「いじめ」です。心理学の大学院で研究もしてきました。現在はいじめの問題を撲滅するべく、研修やカウンセリング活動を行っています。
今回のテーマは「いじめに巻き込まれないか心配な時に自分でできること」です。

いじめ撲滅委員会代表栗本顕

クラスでいじめが起きている時、自分も狙われるかもしれないという不安を感じることはありませんか。友達がいじめられているのを見て、どうしたらいいかわからない気持ちになることもあるでしょう。そんな状況で自分を守りながら、正しい行動を取る方法があります。

目次は以下の通りです。

①自分もいじめられるかもしれない時
②いじめに巻き込まれやすい場面
③自分を守る方法
④友達がいじめられている時
⑤いじめっ子との付き合い方
⑥スマホやネットで気をつけること
⑦困った時に相談する方法

この記事では、いじめの現場にいる時に自分を守る具体的な方法と、心の持ち方について詳しく解説していきます。ぜひ最後までご一読ください。

いじめに巻き込まれるきっかけ

いじめが起きているクラスでは、誰もが次のターゲットになる可能性があります。まずは危険なサインを知ることが大切です。

どんな時に狙われやすいか

いじめのターゲットになりやすい状況は決まったパターンがあります。いじめっ子は弱そうに見える人や、一人でいることが多い人を狙う傾向があります。また、クラスで目立ったり、成績が良すぎたり悪すぎたりする人も注意が必要です。

狙われやすい状況は以下になります。

・一人で行動することが多い
・クラスで浮いている
・成績が極端に良いか悪い
・見た目が他の人と違う
・反撃しなそうに見える
・友達が少ない
・大人しい性格
・家庭の事情が複雑

これらの特徴があっても、いじめられて当然ということは絶対にありません。いじめる側が100%悪いのです。ただし、危険を避けるために自分でできる対策を知っておくことは大切です。一人でいる時間を減らしたり、信頼できる友達を作ったりすることで、リスクを下げることができます。

いじめの始まりのサイン

いじめは突然始まるように見えますが、実は小さなサインから始まることが多いです。早めに気づけば、ひどくなる前に対処することができます。周りの人の態度や雰囲気の変化に注意を払うことが重要です。

いじめの始まりのサインは以下になります。

・無視される回数が増える
・陰で悪口を言われる
・物を隠される
・仲間外れにされる
・からかわれる
・にらまれる
・わざとぶつかられる
・机に落書きされる

これらのサインに気づいたら、すぐに信頼できる大人に相談しましょう。我慢していても状況は良くなりません。早めの対応が、自分を守る一番の方法です。また、友達や家族に話すことで、一人で抱え込まずに済みます。小さなことでも、気になることがあれば相談することが大切です。

いじめに巻き込まれる

いじめに巻き込まれやすい場面

学校生活の中には、いじめに巻き込まれやすい場面がいくつかあります。そうした場面を知って、注意深く行動することで自分を守ることができます。

クラスで起きやすい状況

クラスの中でいじめが起きやすい場面には、共通の特徴があります。先生の目が届かない時間や場所で起こることが多く、みんなが集まっている時に突然始まることもあります。休み時間や放課後は特に注意が必要です。

クラスで起きやすい状況は以下になります。

・先生がいない休み時間
・掃除の時間
・体育の着替えの時
・給食の配膳中
・放課後の教室
・廊下や階段
・トイレの中
・部活動の時間

こうした場面では、できるだけ一人にならないようにしましょう。友達と一緒にいることで、いじめのターゲットになるリスクを減らすことができます。また、危険を感じたら、すぐにその場を離れることも大切です。無理して我慢する必要はありません。自分の安全を最優先に考えて行動しましょう。

グループの中での立場

友達のグループの中でも、いじめが起きることがあります。グループ内での立場によって、いじめに巻き込まれるリスクが変わります。リーダー格の人の機嫌を損ねたり、グループのルールに従わなかったりすると、突然仲間外れにされることもあります。

グループ内で注意すべき立場は以下になります。

・新しくグループに入った
・リーダーと意見が違う
・グループで一番弱い立場
・秘密を知ってしまった
・他のグループとも仲良し
・グループのルールを破った
・人気者になってしまった
・経済状況が違いすぎる

グループ内では、無理に合わせすぎる必要はありません。自分らしさを大切にしながら、相手の気持ちも考えて行動しましょう。もしグループの雰囲気が悪くなったら、他の友達を作ることも考えてみてください。一つのグループにこだわりすぎず、いろんな人と友達になることが大切です。

SNSやLINEでの巻き込まれ

最近では、SNSやLINEでのいじめも増えています。グループチャットで悪口を言われたり、恥ずかしい写真を拡散されたりすることもあります。ネット上でのいじめは、24時間続く可能性があるので特に注意が必要です。

SNSやLINEで巻き込まれる場面は以下になります。

・グループチャットから外される
・悪口を書かれる
・無視される
・恥ずかしい写真を送られる
・なりすましされる
・個人情報を晒される
・デマを流される
・炎上に巻き込まれる

ネット上でいじめに遭った時は、すぐにスクリーンショットを撮って証拠を残しましょう。そして、信頼できる大人に相談してください。一人で解決しようとせず、周りの人の力を借りることが重要です。また、怪しいメッセージには返信せず、ブロック機能を使って自分を守りましょう。

いじめの現場で自分を守る方法

いじめの現場にいる時、自分を守るための具体的な方法があります。完璧に守ることは難しくても、リスクを減らすことはできます。

いじめを見ても参加しない

いじめの現場を見た時、周りに合わせて参加してしまう人がいます。しかし、いじめに参加することは絶対にしてはいけません。「みんながやっているから」という理由は通用しません。自分の良心に従って行動することが大切です。

いじめを見た時の対応は以下になります。

・絶対に参加しない
・笑ったりしない
・その場から離れる
・止められる時は止める
・大人に報告する
・被害者に声をかける
・証拠を残す
・友達と相談する

いじめに参加しないことで、自分も次のターゲットになるかもしれません。それでも、正しいことをする勇気を持ちましょう。あなたが参加しないことで、いじめが止まることもあります。また、被害者の人は、あなたが味方でいてくれることに救われるはずです。短期的には辛いかもしれませんが、長期的には正しい選択だったと思える日が来ます。

危険な場面から離れる

いじめが始まりそうな雰囲気を感じたら、すぐにその場を離れることが重要です。「逃げる」ことは恥ずかしいことではありません。自分の身を守るための正しい判断です。無理に残って巻き込まれるよりも、安全な場所に移動しましょう。

危険を感じた時の行動は以下になります。

・すぐにその場を離れる
・先生のいる場所に行く
・人の多い場所に移動
・友達と一緒に行動
・理由をつけて席を外す
・トイレに避難する
・職員室に向かう
・保健室に行く

危険な場面から離れる時は、自然に見えるように工夫しましょう。「トイレに行く」「忘れ物を取りに行く」などの理由をつけると、怪しまれません。また、一人で移動するのが不安な時は、信頼できる友達に一緒に来てもらいましょう。大切なのは、自分の安全を最優先に考えることです。

一人にならない工夫

いじめは、一人でいる時に起こりやすいものです。できるだけ友達と一緒にいることで、いじめのリスクを大幅に減らすことができます。友達がいることで、いじめっ子も手を出しにくくなります。意識して一人の時間を減らしていきましょう。

一人にならない工夫は以下になります。

・友達と一緒に登下校
・休み時間は友達と過ごす
・トイレも友達と行く
・放課後は早めに帰る
・部活では先輩と一緒に
・習い事で友達を作る
・近所の人と仲良く
・家族との時間を大切に

友達がいない時は、先生の近くにいることも効果的です。職員室の前や、先生がよく通る場所にいれば、何かあった時にすぐに助けを求めることができます。また、図書室や保健室など、安全な場所で時間を過ごすのも良い方法です。無理に友達を作ろうとせず、自分が安心できる場所を見つけることが大切です。

 

友達がいじめられている時

友達がいじめられているのを見るのは、とても辛いことです。しかし、自分も危険に巻き込まれないよう注意しながら、できる範囲で友達を支えることが大切です。

助けられる時と危険な時

友達がいじめられている時、すべての場面で助けられるわけではありません。自分も危険になってしまうような状況では、別の方法を考える必要があります。冷静に状況を判断して、最も効果的な方法を選びましょう。

助けられる状況と危険な状況は以下になります。

【助けられる時】
・先生が近くにいる
・人がたくさんいる
・軽いからかいの段階
・相手が一人の時

【危険な時】
・暴力が起きている
・相手が複数人
・人気のない場所
・武器を持っている

危険な状況では、無理に割って入らずに、すぐに大人を呼びに行きましょう。友達を助けたい気持ちは大切ですが、あなたが怪我をしてしまっては意味がありません。安全な方法で友達を支えることを考えてください。また、後で友達に声をかけて、気持ちを聞いてあげることも大切な支援になります。

安全に友達を支える方法

友達を支える方法は、直接助けることだけではありません。いじめられている友達の心の支えになったり、状況を改善するために動いたりすることも大切な支援です。安全な方法で、長期的に友達を支えていきましょう。

安全に友達を支える方法は以下になります。

・話を聞いてあげる
・一緒にいる時間を増やす
・大人に相談を勧める
・証拠を一緒に集める
・他の友達にも相談
・いじめっ子から離す
・楽しい時間を作る
・家族にも話してもらう

友達を支える時は、相手の気持ちを最優先に考えましょう。無理に何かをさせるのではなく、友達が自分で決められるように支えることが大切です。また、あなた一人で全てを解決しようとする必要はありません。信頼できる大人や、他の友達の力も借りながら、みんなで友達を支えていきましょう。

大人に伝える勇気

いじめを目撃した時、大人に伝えることは「ちくり」ではありません。友達を守るための正しい行動です。一人で抱え込まずに、信頼できる大人に相談する勇気を持ちましょう。早めに大人が関わることで、状況が改善される可能性が高くなります。

大人に伝える時のポイントは以下になります。

・事実だけを正確に伝える
・いつ、どこで、誰が
・どんなことをしたか
・どのくらい続いているか
・友達の様子の変化
・自分が見た証拠
・友達の許可を得る
・匿名での相談も可能

大人に伝える時は、友達の気持ちも考えてあげましょう。できれば、友達と一緒に相談するのが一番良い方法です。しかし、友達が嫌がっても、命に関わるような深刻な状況では、あなたの判断で大人に伝えることも必要です。結果的に、それが友達を救うことになるかもしれません。

いじめっ子との付き合い方

いじめをする人との関係は、とても難しい問題です。しかし、適切な距離を保ちながら、自分を守る方法があります。

断る勇気を持つ

いじめっ子から何かを頼まれた時、断る勇気を持つことが重要です。「みんなでやろう」「ちょっとからかうだけ」などと誘われても、自分の良心に従って行動しましょう。最初に断ることで、その後の関係も変わってきます。

断る時のポイントは以下になります。

・はっきりと「嫌だ」と言う
・理由を説明しない
・その場から離れる
・他の友達と一緒にいる
・先生に相談する
・家族にも話す
・毅然とした態度
・感情的にならない

断った後は、しばらくいじめっ子から嫌がらせを受けるかもしれません。それでも、正しいことをしたあなたを支持してくれる人は必ずいます。短期的には辛くても、長期的には良い人間関係を築くことができるでしょう。また、断ることで、いじめっ子もあなたを誘わなくなり、巻き込まれるリスクが減ります。

距離を置く方法

いじめっ子とは、できるだけ距離を置くことが大切です。しかし、同じクラスや学校にいる以上、完全に関わらないのは難しいでしょう。上手に距離を保ちながら、必要最小限の関わりに留めることが重要です。

距離を置く方法は以下になります。

・必要以外は話さない
・グループ活動で組まない
・休み時間は離れて過ごす
・SNSでつながらない
・共通の話題を避ける
・目を合わせすぎない
・一対一にならない
・早めにその場を離れる

距離を置く時は、露骨に避けるのではなく、自然に見えるように工夫しましょう。あからさまに避けると、かえって目をつけられる可能性があります。「忙しい」「他にやることがある」などの理由をつけて、上手に距離を保ちましょう。また、他の友達と一緒にいることで、自然に距離を置くこともできます。

仲間を作る大切さ

いじめっ子に対抗するためには、信頼できる仲間を作ることが重要です。一人では難しいことも、仲間がいれば乗り越えることができます。同じ価値観を持つ友達と一緒にいることで、いじめに巻き込まれるリスクも減ります。

仲間作りのポイントは以下になります。

・正義感のある人と仲良く
・優しい性格の人を選ぶ
・共通の趣味を持つ人
・クラス以外でも友達作り
・部活動で仲間を見つける
・習い事での出会い
・近所の友達も大切
・大人とも良い関係を

仲間を作る時は、数よりも質を重視しましょう。たくさんの友達がいても、本当に困った時に助けてくれる人がいなければ意味がありません。少数でも、お互いを大切に思える関係を築くことが重要です。また、いろんな場所で友達を作ることで、学校で嫌なことがあっても、他の場所で心を休めることができます。

いじめに巻き込まれないために

困った時に相談する方法

一人で悩みを抱え込まずに、信頼できる人に相談することが大切です。相談することは恥ずかしいことではありません。

信頼できる大人を見つける

いじめの問題を解決するためには、大人の力が必要です。しかし、誰でも良いわけではありません。あなたの話をしっかりと聞いて、適切に対応してくれる大人を見つけることが重要です。複数の大人に相談することで、より良い解決策が見つかるかもしれません。

信頼できる大人の特徴は以下になります。

・話をしっかり聞いてくれる
・秘密を守ってくれる
・冷静に対応してくれる
・あなたの味方になってくれる
・経験や知識がある
・行動力がある
・優しさと厳しさを持つ
・最後まで支えてくれる

身近にそのような大人がいない場合は、学校のスクールカウンセラーや、電話相談窓口を利用しましょう。プロのカウンセラーは、いじめの問題に詳しく、適切なアドバイスをしてくれます。また、匿名で相談できる窓口もあるので、名前を知られたくない場合も安心です。一人で抱え込まずに、必ず誰かに相談してください。

電話で相談できる場所

直接話すのが難しい場合は、電話での相談がおすすめです。全国には、いじめの相談を受け付けている窓口がたくさんあります。24時間対応している窓口もあるので、夜中でも相談することができます。無料で利用できるので、気軽に電話してみましょう。

主な電話相談窓口は以下になります。

・24時間子供SOSダイヤル
・子どもの人権110番
・チャイルドライン
・いのちの電話
・各都道府県の相談窓口
・市町村の相談窓口
・警察の少年相談窓口
・法務局の人権相談

電話相談では、あなたの話をしっかりと聞いてくれます。解決策を一緒に考えてくれたり、他の相談窓口を紹介してくれたりすることもあります。話すことで気持ちが楽になり、次に何をすべきかが見えてくるでしょう。相談員の人は、たくさんの相談を受けているプロなので、安心して話すことができます。

友達同士で支え合う

同じような悩みを持つ友達同士で支え合うことも大切です。大人には理解してもらえないことも、同世代の友達なら分かってくれるかもしれません。お互いの気持ちを共有して、一緒に解決策を考えてみましょう。一人では思いつかないアイデアが見つかることもあります。

友達同士で支え合う方法は以下になります。

・定期的に話し合いをする
・お互いの状況を確認
・励まし合う時間を作る
・一緒に大人に相談
・情報を共有する
・楽しい時間も大切にする
・無理をしない範囲で
・秘密は必ず守る

友達と相談する時は、お互いのプライバシーを守ることが大切です。他の人に話してはいけないことは、絶対に守りましょう。また、友達の問題を自分が全て解決しようとする必要はありません。できる範囲で支え合い、必要な時は大人の力を借りることが重要です。友達がいることで、辛い状況も乗り越えやすくなります。

まとめ

いじめに巻き込まれないか心配な気持ちは、とても自然なことです。しかし、適切な知識と準備があれば、自分を守ることができます。完璧に避けることは難しくても、リスクを大幅に減らすことは可能です。
この記事でお伝えした方法を参考に、まずは身近にできることから始めてみてください。

信頼できる友達を作ること、危険な場面では勇気を持って離れること、そして一人で抱え込まずに相談することが何より大切です。あなたの安全と心の平安が最も重要です。困った時は迷わず周りの人の力を借りて、自分らしい学校生活を送ってください。

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いじめ撲滅委員会では、全国の小~高校生・保護者のかた、先生方にカウンセリングや教育相談を行っています。カウンセラーの栗本は、「いじめ」をテーマに研究を続けており、もうすぐで10年になろうとしています。

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