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いじめを目撃したら…友人,同級生ができる7つの対策

いじめ撲滅

~ いじめ被害者の方、ご家族の方 ~ いじめを目撃したら…友人,同級生ができる7つの対策‐いじめ撲滅委員会

こんにちは!いじめ撲滅委員会代表,公認心理師の栗本顕です。私の専門は「いじめ」です。心理学の大学院で研究もしてきました。

現在はいじめの問題を撲滅するべく、研修やカウンセリング活動を行っています。

いじめ撲滅委員会代表栗本顕今回のテーマは
「いじめられている同級生にできること」
です。

はじめに

友人がいじめられている事実に気づいた時、なんとかして助けてあげたいですよね。ただ、その一方で、

「もし、いじめが自分に移ったら…」
「暴力を振るわれるかもしれない…」
「仲間外れにされるかもしれない…」

と混乱してしまう方も多いでしょう。そのため、助けたいのに…と一歩踏み出せない状況が続いていませんか。友人を見捨ててしまった後悔は人生でずっと残り続けてしまいます。

いじめは友人だけでなく、あなたの心にも深い傷を残してしまうのです。そこで、今回は私の経験と知識から、安全に友人をいじめから助ける方法をお伝えしてきます。目次は以下の通りです。

①小さなことから助ける
②記録をしておく
③先生に相談する
④スクールカウンセラーに相談
⑤教頭先生,校長先生に相談する
⑥公的機関に相談する
⑦いじめを止めるよう直接主張

友人の状況に合わせて、活用できそうものを実践してみてください。

①小さなことから助ける

1つ目は小さなことから助けることを意識しましょう。

何もしないと後悔

いじめっ子に「やめろよ!」と立ち向かうことは、とても勇気がいります。しかし、もしあなたが放置をしてしまったら、いじめはよりエスカレートしてしまいます。そして放置してしまったという事実はあなたの心にも後悔としてずっと残ってしまうのです。

小さなことから

大事なことはあなたができる小さなアクションから始めるということです。

具体的には

・大人に相談する
・休み時間に暖かく声をかける
・挨拶をしっかりする
・学校を一緒に帰る

などの行動が挙げられます。まずはあなたのできる範囲でOKです。

最初は少しの行動しかできなくても、友人を支えていくうちに段々ど大胆な行動もとれるようになっていきます。傍観者になるのではなく、あなたの大事な仲間を助ける気持ちを是非もってください。

堂々と生きていける

いじめられている友人にとっては、そんなあなたの小さなアクションが最後の支えになることもあるのです。

そしてあなた自身も「友人を支えてあげた」という経験をすることで、今後の人生を堂々と生きて行くことに役立ちます。

 

②記録をしておく

2つ目はいじめが起きた時の状況を、細かく記録しておくことが大切です。

いじめっ子を追求できない

例えば先生に相談をする時、

「○○さんがいじめに遭ってるんです…」

というだけでは、漠然としていて対策が取りにくくなります。先生が助けたいと感じても、証拠がないと対応がすごく難しくなってしまいます。

最悪の場合は水掛け論になってしまうこともあります。

最低限メモすべきこと

そこで、最低でも、

・日時
・誰が
・何をしていたか

という記録を取っておきましょう。メモ帳に記録しておくだけでも充分証拠になります。もしいじめがかなり深刻な場合は、録音したり、撮影をしておくこともありです。

ただし撮影した記録はネットなどには絶対にあげないでください。重要な人に報告をしたら自分の携帯電話からは削除するようにしましょう。

先生に動いてもらいやすくなる

具体的にいじめを記録しておくと、先生は加害者に対して毅然と対応することができます。具体的な証拠があればあるほど、先生たちを味方につけやすくなります。

 

③先生に相談する

3つ目として、いじめは先生に相談するのが基本です。

いじめっ子に注意できない

先生がいじめを理解していないと、いじめっ子は誰からも注意を受けることがありません。バレてないことをいいことに先生の目を盗んでは、好き放題にいじめを犯してしまうでしょう。

話しやすい先生に相談しよう

そこで、いじめは先生には必ず伝えるようにしましょう。

もっとも身近なのは、自分のクラスの担任の先生や、いじめられている友人の担任の先生でしょう。もし、担任の先生に相談しづらい場合は、他の話しやすい先生でも構いません。

相談する際は、「大切な相談があります」とあらかじめ時間を取ってもらいましょう。立ち話ではなく、じっくりと相談できる環境をセッティングすることが大切です。

先生が助けやすくなる

先生がいじめを理解することで、いじめっ子への監視の目が強化されます。先生はより友人やいじめっ子の様子を伺うようになります。そのため、何かあれば、すぐに止めに入ることができるのです。

他にもグループワークの時に、いじめっ子と一緒にならないように配慮することもできます。

 

④スクールカウンセラーに相談

4つ目はスクールカウンセラーに相談することを大切にしましょう。

先生の力量がないことも・・・

いじめは先生に相談するのが基本ですが、先生は心の専門家ではありません。日々の業務に追われている先生もいるため、対応しきれないこともあります。

特に新人の先生は、いじめ相談を受けることはそう何度もあるわけではありません。経験のない事態に「どう対処すればいいか分からない…」と頭を抱える先生方も多くいるのです。

プロに相談しよう

そこで、学校にスクールカウンセラーが所属している場合、積極的に相談するようにしましょう。スクールカウンセラーとは簡単に言うと、「学校で生徒や児童のメンタルケア」を行う人のことです。

スクールカウンセラーは、守秘義務を守りながら、いじめを解決に導いてくれます。あなたが報告をしても、バレることはありません。

現在は各学校にかならず配置されていますので、スクールカウンセラーにも必ず相談しにいきましょう。

いじめ解決の強力な仲間

スクールカウンセラーは心の専門家であり、いじめ問題の相談・支援もしてくれます。いじめ問題を相談する時は、具体的にどのように解決するかまで一緒に考えてくれます。

いじめを解決する際には、最後まで心強い仲間となってくれるはずです。

 

⑤教頭先生,校長先生に相談

5つ目は、教頭先生や校長先生に相談することです。

先生のやる気がないことも…

ほとんどの先生はいじめの実態を把握すれば、積極的に解決しようとしてくれます。しかし、例外的にいじめ解決にやる気がない先生もいます。

例えば、

・自分のクラスからいじめが出たことを隠したい
・放っておけば時間が解決してくれる
・忙しくていじめに向き合う気力がない

このように考え、いじめに取り合ってくれない場合もあります。結果、いじめの相談しても、一向に状況が解決しない…という状態が起きるのです。

教頭先生、校長先生に相談しよう

担任の先生が動いてくれない場合は、教頭先生、校長先生に相談しても大丈夫です。場合によっては校長室に直接出向いて話に行っても大丈夫です。いじめの実態の記録を持って話にいきましょう。

先生も動かざる負えなくなる

教頭先生や校長先生が、いじめの問題と向き合えれば、担任の先生にも何かしらの指示がなされるはずです。担任の先生だけでは解決が難しい場合は複数の関係者が一緒になって解決してくれるはずです。

 

⑥公的機関に相談

6つ目は公的機関に相談することが大切です。

学校の評判を気にする

教頭先生や校長先生に相談しても、状況が改善されない場合は、公的機関に相談しましょう。教頭先生や校長先生も人によっては、いじめ対応に前向きでないことがあります。

もし、いじめを認めたことが公になれば、学校の評判が落ちるからです。そこで、いじめの相談を受けても、なかったことにしてしまう場合もあるのです。

学校外の機関に相談しよう

このような場合は、学校外の公的機関に相談することが大切です。具体的には、

①電話相談
②SNS相談
③教育委員会
④警察
⑤児童相談所
⑥法律事務所

などが挙げられます。直接相談しに出向くのが、ハードルが高ければ、まずは電話相談やSNS相談から始めると良いでしょう。その際は、いじめの状況が分かる記録があれば、必ず持っていくようにしましょう。

いじめ相談に関する公的機関をより深く知りたい方は下記をご覧ください。

相談窓口一覧

通報する

いじめ撲滅委員会では匿名で通報するシステムもあります。こちらの「NOいじめ通報メール」も利用してみてください。

必要な支援を受けることができる

学校外の機関に相談すると、教育委員会などの公的機関から学校に発破をかけてもらうことができます。また、相談をすることで今のあなたがすべき行動がより明確になります。

 

⑦直接いじめを止める

最後7つ目は直接いじめを止めることです。

いじめは子供の中で起こる

公的機関、先生、スクールカウンセラーはあくまで間接的に解決をしてくれる存在です。目の前でいじめを目撃しているわけではありません。

一方でいじめはあなたの目の前で起こります。もしみんなが助けない空気があるといじめは現実問題続いてしまうこともあるのです。

できる範囲で助けよう

もしあなたが友人として、相手をかばえる余裕があったら、勇気を出してその現場で主張することも大事です。いじめを目撃した時、あなたにできることはたくさんあります。

もちろん、相手の腕っぷしが強い場合、明らかに自分にも被害がおよぶ場合は別ですが、勇気を出して止められそうな場合は、行動することも大事です。

どうしても怖い場合は、後でそっと被害者の友人に声をかけるだけでもうれしいものです。困っていることがなにか?なにかできることはないか?それを聞くだけでも充分助けになります。

人間的に大きく成長できる

いじめられている友人を助けると、

・自分のいじめられるのではないか
・自分も悪口や暴力を受けたらどうしよう
・カッコつけていると思われるのでは

と感じるかもしれません。ですが、いじめを止めるよう宣言して、仮に報復を受けたとしてもきっとあなたは、10年後その事実に胸を張っているはずです。

いじめを止めることで、学校の授業では培うことができない「人間性」を高めることできます。それはテストで100点を取るよりも、ずっとあなたの人生を豊かにするものなのです。

まとめ

いじめを見てしまったとき、きっとあなたの中にはすごく複雑な気持ちが芽生えると思います。

いけないことをしているとわかっていても、助けることでとばっちりを食らうかもしれないと考えて目をつぶってしまう。周りが笑っているからなんとなく、見過ごしてしまって、やり過ごしてしまう。でもどこかもやもやしている。

そんな方が多いと思います。ただ一つ言えることは、いじめを目撃して助けなかったという記憶はずっと残ります。そして多くの大人は、なぜあの時助けなかったのか?と後悔します。でも時は既に遅しなのです。いじめを見過ごすことの損失を大人になってからやっと気が付くのです。

でもあなたたちは違います。今皆さんは、困っている友人を助けることができるのです。もしあなたがいじめを目撃して、それはいけないことだ!と感じるならば、その良心に従って、あなたができる範囲のことを是非してみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

代表 栗本顕
補佐 川島達史

 

 



<参考文献>

小林 正幸・嶋崎 政男 (2012) 三訂版もうひとりで悩まないで!教師・親のための子ども相談機関利用ガイド ぎょうせい.

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