~ 被害者の方はこちら ~ いじめでPTSDを発症…症状と対処法!慰謝料の相場-いじめ撲滅委員会
はじめまして!いじめ撲滅委員会代表、公認心理師の栗本顕です。私の専門は「いじめ」です。心理学の大学院で研究もしてきました。
現在はいじめの問題を撲滅するべく、研修やカウンセリング活動を行っています。
いじめ撲滅委員会代表栗本顕今回のテーマは「PTSDの対処法」です。
今回の目次は以下の通りです。
いじめで心に傷を負ったあなたへ
こんな症状で苦しんでいませんか?
長期のいじめで起こる複雑性PTSD
病院に行った方がいい?
親や先生に気づいてもらうサイン
PTSDから立ち直るには
いじめの慰謝料の相場は?
法的な対応の進め方
学校への対応を求める方法
いじめの傷は見えないけれど、心に深く刻まれてしまうことがあります。その苦しみをひとりで抱え込まないでください。本記事では、いじめによるPTSDの症状と回復への道、そして法的な対応について解説していきます。
いじめで心に傷を負ったあなたへ
いじめを受けた経験は、時間がたっても心の中に残り続けることがあります。それはけっして弱さではありません。
今の苦しさは「あなたのせい」じゃない
いじめを受けた後、多くの人が「自分が悪かったのかも」と考えてしまいます。でも、いじめはどんな理由があっても正当化されません。あなたの性格や行動のせいではないのです。
いじめる側に100%問題があります。「なぜ自分が」と考えてしまうのは、心が傷ついているからです。つらい経験をした心は、理由を探そうとしてしまうのです。
でも覚えていてください。あなたは何も悪くありません。今の苦しさは、いじめという暴力があなたの心に残した傷なのです。その傷は治療によって回復できます。ひとりで抱え込まず、信頼できる大人に相談してみてください。
PTSDって何?心の傷が治らない理由
PTSDは「心的外傷後ストレス障害」といいます。強いショックを受けた後に起こる心の病気です。いじめのようなつらい体験をすると、心が深く傷つきます。その傷が自然に治らず、日常生活に影響を与え続けるのがPTSDです。心の傷が治らない理由は以下になります。
・記憶が整理されない
・脳が危険を感じ続ける
・感情がコントロールできない
・自分を守ろうとする
脳は危険から身を守るため、いじめの記憶を「今も危険」として処理し続けます。だから学校に行こうとすると体が動かなくなったり、人が怖くなったりするのです。これはあなたの心が必死に自分を守ろうとしている証拠です。適切な治療を受ければ、少しずつ回復していきます。
こんな症状で苦しんでいませんか?
いじめを受けた後、さまざまな症状が現れることがあります。これらは心が発するSOSのサインです。
突然よみがえる嫌な記憶(フラッシュバック)
フラッシュバックは、いじめられた時の記憶が突然よみがえる症状です。教室の匂いや声、似た状況で急に当時の記憶がよみがえります。まるで今もいじめられているような感覚になることもあります。フラッシュバックの特徴は以下になります。
・突然記憶がよみがえる
・体の反応も起こる
・コントロールできない
・とてもリアルに感じる
この症状があると、学校に行くのが怖くなったり、人と会うのを避けたりしてしまいます。でも、これは脳が危険を知らせようとしている自然な反応です。深呼吸をして「今は安全」と自分に言い聞かせることが大切です。専門家の治療を受けることで、フラッシュバックは少しずつ減っていきます。
学校に行けない・人が怖い(回避症状)
いじめを受けた後、学校や人を避けるようになることがあります。これは回避症状といって、心が自分を守ろうとしている反応です。教室に入れない、友達と話せない、そんな自分を責めないでください。回避症状の例は以下になります。
・学校に行けない
・人が集まる場所が怖い
・いじめを思い出す場所を避ける
・友達を作れない
これらの症状は、心が「また傷つきたくない」と必死に守っている証拠です。無理に克服しようとすると、かえって症状が悪化することもあります。少しずつ、できることから始めることが大切です。保健室登校から始めたり、信頼できる友達とだけ会ったり、自分のペースで進んでいきましょう。
いつも緊張して眠れない(過覚醒症状)
過覚醒症状は、体と心がいつも緊張している状態です。危険がないのに、ずっと警戒してしまいます。眠れない、集中できない、イライラする、そんな症状に悩んでいませんか。過覚醒症状の内容は以下になります。
・眠れない、悪夢を見る
・音に敏感になる
・イライラしやすい
・集中力が続かない
これは脳が「また危険が来るかも」と警戒し続けているからです。リラックスしようとしても、体が緊張をほぐせないのです。睡眠や食事のリズムを整えることから始めましょう。深呼吸やストレッチなど、体をリラックスさせる方法を見つけることも大切です。
長期のいじめで起こる複雑性PTSD
長期間いじめを受け続けると、通常のPTSDより深刻な「複雑性PTSD」になることがあります。
PTSDより深刻な心の傷
複雑性PTSDは、長期間くり返しいじめを受けた時に起こる深刻な心の病気です。通常のPTSDの症状に加えて、自分の価値を見失ったり、感情のコントロールが難しくなったりします。複雑性PTSDの特徴は以下になります。
・感情の調節が困難
・自己イメージの混乱
・対人関係の問題
・意識や記憶の問題
毎日のようにいじめを受けると、心は深く傷つき続けます。「自分には価値がない」と思い込んでしまったり、誰も信じられなくなったりします。でも、これらの症状は治療で改善できます。時間はかかるかもしれませんが、専門家のサポートを受けながら、少しずつ回復していくことができるのです。
自分を大切にできなくなる理由
長期のいじめを受けると、自分を大切にする気持ちが失われてしまうことがあります。「どうせ自分なんて」という考えが頭から離れなくなります。これは、いじめによって自尊心が傷つけられたからです。自分を大切にできない理由は以下になります。
・否定され続けた経験
・孤立感や無力感
・自己防衛の麻痺
・希望を失う体験
いじめる人の言葉を信じてしまい、本当の自分の価値を見失ってしまうのです。でも覚えていてください。あなたには必ず価値があります。いじめる人の言葉は真実ではありません。カウンセリングを受けることで、少しずつ自分を大切にする気持ちを取り戻していけます。
病院に行った方がいい?
心の不調を感じたら、早めに専門家に相談することが大切です。一人で悩まないでください。
こんな症状なら受診を考えて
日常生活に支障が出る症状があれば、専門医の診察を受けることをおすすめします。「病院に行くほどじゃない」と思わないでください。早めの受診が回復への近道です。受診を考える症状は以下になります。
・学校に行けない日が続く
・眠れない夜が続く
・食欲がない
・死にたいと思う
これらの症状が2週間以上続いている場合は、すぐに受診しましょう。特に「死にたい」という気持ちがある時は、今すぐ信頼できる大人に相談してください。心の病気は、体の病気と同じように治療が必要です。恥ずかしいことではありません。勇気を出して一歩踏み出してみましょう。
病院の探し方と初診で伝えること
心療内科や精神科を受診する時は、「思春期外来」がある病院がおすすめです。若い人の心の問題に詳しい医師がいます。学校のカウンセラーに相談して、病院を紹介してもらうのもいいでしょう。初診で伝えることは以下になります。
・いじめの内容と期間
・今困っている症状
・日常生活への影響
・これまでの対処法
医師には正直に話してください。恥ずかしがる必要はありません。あなたの話をしっかり聞いてくれる医師を選びましょう。もし相性が合わないと感じたら、別の病院を探すことも大切です。治療は信頼関係から始まります。
親や先生に気づいてもらうサイン
自分から助けを求めるのが難しい時は、周りの大人に気づいてもらうことも大切です。
自分でも気づきにくい変化
いじめを受けていると、自分の変化に気づきにくくなることがあります。「これくらい大丈夫」と思ってしまうのです。でも、小さな変化も心からのSOSかもしれません。気づきにくい変化は以下になります。
・成績が下がる
・趣味を楽しめない
・笑顔が減る
・体調不良が増える
これらの変化は、心が限界に近づいているサインです。「最近なんか違う」と感じたら、それは大切な気づきです。自分の変化を記録しておくと、相談する時に役立ちます。日記やメモに残しておきましょう。小さな変化も見逃さないでください。
周りの大人に助けを求める方法
助けを求めることは、勇気のいることですが、とても大切な一歩です。「心配かけたくない」と思うかもしれませんが、大人はあなたを助けたいと思っています。相談する時のポイントは以下になります。
・信頼できる人を選ぶ
・具体的に伝える
・メモを用意する
・一対一で話す
親、先生、カウンセラー、親戚など、話しやすい人から始めましょう。うまく話せなくても大丈夫です。「助けてほしい」という気持ちを伝えることが大切です。手紙やメールで伝える方法もあります。一人で抱え込まないでください。
PTSDから立ち直るには
PTSDは適切な治療を受ければ、必ず回復への道が開けます。希望を持って治療に取り組みましょう。
カウンセリングってどんなもの?
カウンセリングは、専門家と話しながら心の傷を癒していく治療法です。怖がる必要はありません。あなたのペースで、安心できる空間で行われます。カウンセリングでは、つらい体験を整理し、新しい考え方を身につけていきます。カウンセリングの種類は以下になります。
・認知行動療法
・EMDR療法
・遊戯療法
・グループ療法
最初は緊張するかもしれませんが、カウンセラーはあなたの味方です。話したくないことは無理に話さなくて大丈夫です。少しずつ信頼関係を築きながら、自分のペースで進めていけます。カウンセリングを受けることで、多くの人が回復しています。
薬を使う治療について
症状がつらい時は、薬を使った治療も効果的です。薬は怖いものではなく、回復を助けてくれる味方です。不眠や不安、うつ症状を和らげることで、日常生活を送りやすくなります。よく使われる薬は以下になります。
・抗うつ薬
・抗不安薬
・睡眠薬
・気分安定薬
薬の効果や副作用について、医師がきちんと説明してくれます。わからないことは遠慮なく質問しましょう。薬は医師の指示通りに服用することが大切です。勝手にやめたり量を変えたりしないでください。薬とカウンセリングを組み合わせることで、より効果的な治療ができます。
家族や友達にできること
回復には、周りの人のサポートがとても大切です。家族や友達の理解と支えが、あなたの力になります。でも、すべてを話す必要はありません。できる範囲で協力してもらいましょう。サポートの例は以下になります。
・話を聞いてもらう
・一緒に病院に行く
・日常を共にする
・見守ってもらう
家族には、あなたのペースを尊重してもらうことが大切です。友達には、普通に接してもらうだけでも支えになります。「そばにいてくれる」という安心感が、回復への力になります。一人じゃないと感じることで、前に進む勇気が湧いてきます。
いじめの慰謝料の相場は?
いじめによる被害は、法的に補償を求めることができます。泣き寝入りする必要はありません。
どんな損害を請求できる?
いじめによる被害は、精神的苦痛だけでなく、さまざまな損害として認められます。治療費や通院費、転校費用なども請求できる可能性があります。いじめで失ったものを、法的に取り戻す権利があなたにはあります。請求できる損害は以下になります。
・治療費、通院費
・慰謝料
・休学による損害
・転校費用
これらの損害を証明するために、領収書や診断書を保管しておきましょう。日記やメモも重要な証拠になります。いじめの内容、日時、場所、関係者を詳しく記録してください。後から思い出すのは難しいので、できるだけ早く記録を残すことが大切です。
実際の慰謝料はどれくらい?
いじめの慰謝料は、被害の程度や期間によって大きく変わります。一般的には数十万円から数百万円の範囲ですが、重大な被害では1000万円を超えることもあります。金額だけが目的ではなく、加害者の責任を明確にすることも大切です。慰謝料の相場は以下になります。
・軽度:30~100万円
・中度:100~300万円
・重度:300~1000万円
・極めて重度:1000万円以上
PTSDと診断された場合は、症状の重さによって慰謝料が増額される可能性があります。医師の診断書が重要な証拠になりますので、必ず取得しておきましょう。慰謝料は、あなたの苦しみを認めてもらう大切な権利です。
法的な対応の進め方
いじめに対して法的措置を取ることは、正当な権利行使です。一人で悩まず専門家に相談しましょう。
証拠を残すことの大切さ
法的対応を考える時、証拠がとても重要になります。「証拠なんてない」と思うかもしれませんが、小さなものでも集めておくことが大切です。後から集めるのは難しいので、今から準備を始めましょう。残すべき証拠は以下になります。
・いじめの記録、日記
・SNSの画面保存
・録音、録画データ
・診断書、通院記録
スマートフォンで写真を撮ったり、会話を録音したりすることも有効です。証拠は複数保存しておくと安心です。クラウドサービスなどを使って、消えないように保管しましょう。証拠があることで、あなたの主張が認められやすくなります。
弁護士への相談時期
弁護士への相談は、できるだけ早い段階がおすすめです。「まだ早い」と思わないでください。早めに相談することで、適切な対応方法がわかります。多くの弁護士事務所では、初回相談を無料で行っています。相談のタイミングは以下になります。
・いじめが続いている時
・学校の対応に不満
・証拠の集め方を知りたい
・慰謝料請求を考えた時
弁護士は法律の専門家として、あなたの味方になってくれます。子どものいじめ問題に詳しい弁護士を選ぶことが大切です。法テラスなどの公的機関でも相談できます。費用の心配がある場合は、法律扶助制度も利用できます。
学校への対応を求める方法
学校には、いじめを防止し解決する責任があります。適切な対応を求めることは当然の権利です。
学校に相談する時のポイント
学校への相談は、記録を残しながら段階的に進めることが大切です。まず担任の先生、次に学年主任、そして管理職へと相談を進めていきます。感情的にならず、事実を冷静に伝えることを心がけましょう。相談のポイントは以下になります。
・文書で要望を伝える
・面談の記録を残す
・具体的な対応を求める
・期限を設定する
口頭だけでなく、文書でも要望を伝えることで、学校も真剣に対応せざるを得なくなります。面談の内容は必ずメモに残してください。誰が何を言ったか、どんな約束をしたかを記録しておくことが大切です。
学校が動かない時はどうする?
学校が適切に対応しない場合は、外部機関に相談する必要があります教育委員会や文部科学省のいじめ相談窓口、法務局の人権相談など、さまざまな相談先があります。一つの場所であきらめないでください。相談先は以下になります。
・教育委員会
・法務局人権相談
・弁護士会
・警察(暴行など)
これらの機関は、学校に対して指導や勧告を行う権限を持っています。学校の対応に納得できない場合は、遠慮なく相談してください。あなたには安全に学校生活を送る権利があります。その権利を守るために、必要な行動を起こしましょう。
まとめ
いじめによるPTSDは、決して一人で抱え込む必要のない問題です。適切な治療を受ければ必ず回復への道が開けます。今は苦しくても、あなたの未来は必ず明るくなります。勇気を出して最初の一歩を踏み出してください。
信頼できる大人に相談し、専門家の支援を受けることで、心の傷は少しずつ癒えていきます。法的な対応も含めて、あなたには多くの選択肢があります。何より大切なのは、あなたが一人じゃないということ。周りには必ず味方がいます。今日から、回復への第一歩を踏み出してみませんか。
相談をご希望の方へ
いじめ撲滅委員会では、全国の小~高校生・保護者のかた、先生方にカウンセリングや教育相談を行っています。カウンセラーの栗本は、「いじめ」をテーマに研究を続けており、もうすぐで10年になろうとしています。
・いじめにあって苦しい
・いじめの記憶が辛い
・学校が動いてくれない
・子供がいじめにあっている
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