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ストレス研修

①初めての会社様へ

ストレス研修

研修の概要

ストレスとは何でしょうか?

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仕事上の“ストレス”と聞いてどのようなことを思い浮かべるでしょうか?
・納期に追われる
・取引先から契約を断られる
・顧客からのクレームの電話を受ける
…などといったことでしょうか。
実際に仕事上で上記のような場面に遭遇し、ストレスを感じている人は多いかと思います。

“ストレス”とはどんなものか、だいたいでもイメージがつくように、わたしたちの身近なものになってきました。そんな身近なストレスに対して、どのような対策を取っているかと言うと、あまり具体的に取り組んでいる会社様は少ないです。

本当に何か対策をしていかなくても大丈夫なのでしょうか?

ストレスは心と体に害!

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ストレスを放っておくと、心と体両方に悪影響を及ぼすことが知られています。
体の影響について例えば、眠れなくなったり、お腹が痛くなったりします。具体的な疾患は自律神経失調症、不眠症、職場不適応症、過敏性腸症候群などがあります。

そして、一番良く知られているのが、ストレスは人の心の健康も害してしまうということです。ストレス負荷が過度になると、抑うつ感、燃え尽き症候群、うつ病といった問題を抱えることになります。

こうした健康への害をもたらすストレスの問題を放っておくと、仕事での能率が下がり、ミスが多くなる。さらには休職せざるを得ない状況に追い込まれてしまう可能性もあります。

実践的な研修で効率良く学習

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当研修では基本的なストレスの理論と特徴を学び、認知行動療法やアサーションといった心理学の理論を取り入れた対策をおこなっていきます。また、事例を取り入れて実際に困っている状況を例に出しながら対策を考えていきます。

研修ではロールプレイやグループワークなどを多く取り入れ、効果的な学習を狙っていきます。認知行動療法やアサーションの理論はわかりやすく、取り入れやすいものなので臨床以外の場面でも広く応用ができます。したがって、研修で身につけた知識やスキルは、すぐ職場に活かすことができます!ストレスの対処法を学び、心身の健康改善に利用してみましょう♪

目次

1日目 ストレスの理論と特徴を学ぶ
2日目 ストレス回復の要素
3日目 心理療法を用いたストレス対策
4日目 事例を用いた実践編

詳しい内容

1日目 ストレスの理論と特徴を学ぶ
まず、1日目ではストレスの理論について学んでいきます。
ストレスの理論の有名なもので、心理社会的ストレスモデルがあります。この理論では、ストレスになるかどうかは、個人の解釈の仕方によって変わってくるということが示されています。

例えば、同じ出来事でも、本人がそれをストレスだと解釈しなければストレスにはなりません。一方、重大で深刻で悲劇的であると解釈すると、それは深刻なストレスとして、心身に大きな影響を及ぼします。このことを、ストレスの認知的評価と言います。

このストレスの認知的評価には個人差があります。不安の感じ方、精神病理、信念、価値、気分や、過去のストレスの体験などが影響して、一人一人違う捉え方をしています。それによってストレスへの耐久性や、心や体への反応の強さが変わってきます。

そこで、1日目では「ストレスが心身に及ぼす影響について」と、「ストレスと個人差について」詳しく解説をしていきます。

2日目 ストレス回復の要素
2日目は、ストレス回復の要素について、事例を交えてお伝えします。

  • ストレスから回復する
  • ためにはどんなことが必要か? 
  • ストレスから回復するためには、どんな資源があるか? 
  • どのような対策があるか?

といったことを重点的にお伝えします。

ストレスから回復するためには、資源(リソース)が必要です。その有益な資源(リソース)には、ソーシャル・サポートや、コーピング、防衛機制などがあります。

①ソーシャル・サポート

ストレスを予防する資源として、ソーシャル・サポートがあります。「その人を取り巻く重要な他者」

②コーピング

ストレスにうまく対処しようとすることを指します。
コーピングには問題焦点コーピングと情動焦点コーピングがあります。

問題焦点コーピングとは、ストレスの元に直接働きかけて、問題の解決を図っていくものです。一方、情動焦点コーピングとは、ストレスの元に働きかけるのではなく、それに対する感じ方、考え方を変えようとすることです。
どちらのコーピングも、状況に合わせて使い分けていくことが必要です。

③防衛機制

不快な気持ちを抑えたり、弱めたりする心の働きをいいます。例えば、営業成績で不振が続く場合に「成績が伸びないのは景気が悪いからだ」といった考え方をします。一見、言い訳のようにも聞こえますが、自分を合理化させて納得させることで不快な感情から自分を守っているのです。こうした防衛機制の働きも、ストレス対処には大変重要なものになってきます

3日目 心理療法を用いたストレス対策
3日目は心理療法をつかったストレスへの対策に焦点を絞り、お伝えします。
ロールプレイングやグループワークをふんだんに盛り込み講義を展開します。
ロールプレイングやグループワークは、研修の事前に寄せていただいたアンケートをもとに、実際にお困りの事例を使用して行います。

特に、数ある心理療法の中から、認知行動療法を取り上げます。
認知行動療法はうつ病や摂食障害、さまざまな神経症に有用な心理療法です。また、認知行動療法はストレスの改善に有効であるとの研究が多数報告されています。
認知行動療法の内容としては、

  • あなたの認知の歪みとストレス
  • 合理的な信念とは
  • ビリーフとは
  • ストレスをかかえやすい考え方とは

などのテーマを取り上げていきたいと思います。

3日目の後半にはアサーションというものを取り上げていきます。アサーションとは、自分の主張もするが他者の主張も受け入れる[win-win]の主張のことです。つまり、ほどよい自己主張の仕方を目指すのが、アサーションということになります。研修でのアサーションの内容は以下のものを取り上げます。

・アサーションとはなにか
・攻撃的な主張・非主張型・アサーティブな主張のちがい
・ケース(事例)をアサーション

    4日目 事例を用いた実践編
    4日目では、研修の事前に書いていただいたアンケートをもとに、実際にみなさまがお困りの状況を盛り込んだ事例に対する対策をお伝えします。
    以下にそのサンプルを載せています。

事例
「言うことを聞かない部下」

上司の指示を何度言っても遂行しない部下がいます。指示を聞かない上に、期日も守らず担当する仕事は滞るばかり。そんな部下にうんざりしています。
その指導の一環として、部下に間違いを指摘することにしました。しかし、「私なりにやっています」などという言い訳ばかりで、反省しません。結局、部下がきちんとやらなかった仕事の分を上司がフォローし、上司の仕事量は増える一方です。
しびれを切らし、「まずはメモを取りましょう」と上司は指導したのですが、メモすら取らない状況が続いています。
最近の上司は、部下の顔を見るだけでいらいらし、帰宅すると頭痛に悩まされる日々です。
このままだとストレスに蝕まれ、身体的にも精神的にも限界がきそうです。。。

⇒さて、こうした事例をどう改善すれば良いと思いますか?

その解決案として、3つのステップを提案します。
①信頼関係を強める (ラポール)
指示や指導を受け入れやすくするために、まず先にどんな小さなことでもほめて認めることです(承認)。

②伝え方の工夫をする
受け入れやすい言い方をしたり、書いて具体化して問題点を見える形にすることです。一方的に、「部下が言うことを聞かない」と頭ごなしに否定するのではなく、まずはこちら側の伝え方を工夫してみる努力が必要です。

③全体で共有する
複数で対応したり、全体の場で一般論として具体的な問題点を言ったり、問題行動を一般論として書面化し、職場に掲示することです

講師から会社様へ

今や会社も社員のストレスマネジメントを進めていくことは必須のこととなっています。
やはり、社員も会社の財産であるため、一人一人の社員の健康を考えていくことは、財産を大事にしていくことと同じです。

会社も収益を確保することが必要ですから、ついつい、業績重視、実績重視になってしまいがちです。しかし、その裏では大変なストレスを抱えていて、悩み苦しんでいる人もいます。

そんな方々を少しでも元気に、よりよく仕事に向かって行けるよう支えになっていきたいと思っております。皆様のお力になれるよう、講師一同精一杯頑張っていきたいと思います。