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1.コミュニケーション能力の理解は研修依頼の大前提

1.コミュの理解は研修依頼の大前提

1人歩きするコミュ力のイメージ

イラスト

「コミュニケーション能力」は社員に求める能力調査で必ずベスト3 に入ります。

そのため研修の依頼についてはコミュニケーション能力の向上に関するものが多くなります。
しかし,コミュニケーション能力とは一体何を意味しているのでしょう?
私が多くの企業と関わるなかで感じたことは本質的な意味を理解している方がほとんどいらっしゃらないということです。

先日Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏の自伝を映画化した「ソーシャルネットワーク」を観ました。マーク・ザッカーバーグ氏は傍目には挙動不審で,いつも目が泳いでいますし,人の話も全然聞くことができません。

マーク・ザッカーバーグは挙動不審

ハーバード大卒という肩書きを考えないと仮定すれば,一般的な会社では「コミュニケーション能力が低い」としてまず面接で落とされてしまうでしょう。仮に入社したとしても,平気で人を裏切ったりするので,一番にリストラの対象になってしまうはずです。

しかし,マークは時価総額2 兆円以上の会社を作ってしまいました。マークは果たして本当に「コミュニケーション能力」が低かったのでしょうか。もし皆さんがマークの面接官であったら,マーク氏を採用し,きちんと評価できたでしょうか? 

誤った理解は会社を潰す

企業研修を依頼する方は経営者・人事の方がほとんどです。
いうなれば、会社に入る人材を選別する立場にいる方です。もしその門番ともいうべき経営者・人事の方がコミュニケーション能力を誤って理解したら、会社にとって必要な人材を見極めることができず、「一見、コミュニケーション能力が高そうな人材」ばかりを採用し、またそういった人材を育て上げようとしてしまい、いつの間にかほかの会社に負けてしまうという事態になってしまうでしょう。

本コラムの目的は2つあります。
一つはコミュニケーション能力を正しく理解することです。
もう一つは企業研修を依頼するときのコツです。ぜひとも本稿にて「コミュニケーション能力」の本質を理解し,研修依頼のヒントにしていただきたいと思います。

全部読むと10分ぐらいはかかると思いますが、皆さんの会社にとってきっと有意義な内容になると考えています。是非お付き合いください。

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