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3.研修は3つの視点を絶対抑える

3.研修は3つの視点を絶対抑える

企業研修は3つに大別される

コミュニケーション能力の定義について考えすぎると、学術書を1冊書いても追いつかないぐらい複雑で曖昧なものなのです。

そのため定義にこだわりすぎると逆に迷走してしまうというジレンマに陥りかねません。
そこで「ビジネス上」のコミュニケーション研修を導入する際は、以下の3つのポイントを押えることをおすすめします。

1. 心理的な安定を得る力
2. 人間関係を築く力
3. 情報を生成・伝達・読み取る力

仕事所のコミュニケーション能力を考える上では
上記の3点を抑えるようにしましょう。
また研修を依頼する際はこの3つの視点から何が必要なのか考えることをおすすめします。

以下のコラムではそれぞれの項目について詳しく解説をしていきます

心理的な安定を得る力

コミュニケーション能力は心のあり方とかなり関連があることが分かっています。
この点については統計的な数値を出さなくても直感的に理解していただけると思います。

例えば、気分が暗いときは、なんだか人と話すことに億劫になるものです。苦手意識がある人とは積極的に関わろうとしないでしょう。コミュニケーション能力と心のあり方は密接な関係があるのです。

もう少し学術的な解説をしましょう。例えば、フリードマンというアメリカの医師がストレスをためやすい性格としてタイプA理論を提唱しました。

タイプAとは、なんでも頑張り、情熱的に物事を進めていく一方で、ストレスを溜め、高血圧や心臓系の病気になりやすい性格の方です。
タイプAの方は会社にとって、エネルギッシュでとても貴重な人材なのですが、過度に目標を持ち、それを周りに押し付けることで、周りの社員に過剰なストレスをかけてしまいます。また本人の問題しても、責任を感じすぎて、必要以上に自分を責めてしまい、職場鬱になることも多々あります。

誤りだらけの研修導入

心の問題とコミュニケーション能力についての誤解があると会社にとっては様々な悲劇が起こります。

例えば,暗い気持ちになっているときに、いくら笑顔の研修をしても、そもそも心が笑っていないのでただつらいだけの研修になってしまいます。これは感情労働と言って、心理学的には完全に間違った研修になります。

良かれと思って導入した研修によって社員が心理的に余計追い詰められてしまうのです。
このようなケースでは笑顔の研修の前にメンタルヘルスにかかわる研修が先になります。
人間は無理やり笑っても疲れてしまうだけなのです。

このような心理的な問題は平成の初期までは見過ごされてきましたが、ようやくビジネスと心理的な問題の重要性が理解され、様々な会社が研修として取り入れるようになっています。

例えば、最近では新人研修で認知行動療法という、メンタルヘルスを強化する研修を導入する会社が出てきています。またグーグルでは心理療法の一つであるマインドフルネス心理療法を導入したことは大きなニュースになりました。

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