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毎月のいじめ対策>4月にできるいじめの対策

いじめ撲滅

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4月にできるいじめの対策を知る!!

はじめまして!
いじめ撲滅委員会代表の栗本顕です。

私は学生時代、そうぜつないじめを体験してきました。その後この問題を世界からなくすことを決意し、心理学の大学院でいじめの防止策を研究してきました。

現在は公認心理師として、いじめの解決策や、教育相談を行っています。

全国の小~高校生・保護者のかた、先生方にカウンセリングや教育相談を行っています。

大学生の頃から、とりわけ「いじめ」をテーマに研究を続けており、もうすぐで10年になろうとしています。
私自身がいじめが原因で不登校になった経験を大いに活かし、今後のいじめ対策に貢献ができればと思います。

今回は、新しい年度となった「4月」に注目をし、その4月にできるいじめの対策についてご紹介します。
教育現場では、4月になるとさまざまなことが変わり、とても忙しくなる月だと言えます。
しかし、それは児童生徒にとっても同じことで、この時期にから介入しておく必要があります。

いじめ撲滅委員会代表栗本顕

4月は気持ちが忙しい!

教職員からすると、4月には新しいクラスを持ったり、新しいカリキュラムを作ることもあります。
生徒一人一人のことをよく知り、それぞれにあった介入をしていくのは、かなり忙しいです。

特に、本年度は年号が「平成」から「令和」に替わるということもあり、書類や手続きなども忙しくなることが考えられえます。

しかし、だからといって児童生徒たちへの介入を疎かにしてはいけません。
児童生徒も4月はとても忙しく不安定になります。

児童生徒からすると、新しいクラスでやっていけるかと不安になることや、新しくできた後輩との関わり方がわからなかったり、進路、友人関係と不安定になってしまうことが山ほどあります。

そのため、4月は教職員も児童生徒も気持ちが不安定になりやすく、その不安定さから問題行動を起こしてしまったり、受けてしまうことすら考えられてしまいます。

また、こういった時期に教職員からあまり相手にされえなかったり、対応を流されてしまったり、事務的にされてしまうと、その後の関わり方にも影響します。
そのことが原因で「先生は信用できない」と考えてしまい、問題が起きた場合に介入が困難になってしまいます。

4月は気持ちが忙しくなってしまいます。
だからこそ、慎重にものごとを捉え、効率的にかつ適切に対処していくことが求められます。

毎月のいじめ対策①4月にできるいじめの対策

4月に起こる問題

児童生徒や教職員が忙しく、不安定になったことで、児童生徒の中にはどのような問題が起きてしまうかを把握しておくと、対処がしやくすなります。

児童生徒の中で4月に起こる問題について、これまで私が携わってきた問題の概要を大まかなものに絞り、簡単に挙げていきます。

大まかなものとして

クラスになじめない
やっていけるか不安
先生と話すのが苦手
先生に話しても意味がない
先生に言ったらどうなるのか
先輩後輩が苦手
進路などが不安
ここに通う気はなかった
友達と一緒のクラスじゃない
一人ぼっちになる

などなど、さまざまと思います。

4月になり、環境が変わったことで不安になることは多くあり、そこから他の事にまで不安な気持ちが広がってしまうことさえあります。
また、その不安定な状態の時の教職員の対応によっても気持ちや今後の関りにも影響が出るため、慎重になる必要があります。

毎月のいじめ対策①4月にできるいじめの対策

4月問題はこれで解決!

それでは、先ほど挙げた児童生徒の中で4月に起こる問題について、解決をしていきます。

クラスに馴染めない

4月の時点でこのように考えてしまう児童生徒は、実はとても多くいます。
クラスの方向性や決まりをはやいうちに決めてしまうと、それに合わないことは当然生まれます。
担任の先生はクラスの児童生徒と一緒に話し合いながら、クラスの方向性や決まりを作っていくことを忘れてはいけないものです。

やっていけるか不安

4月はただでさえさまざまなことが変わり、不安が強くなります。
不安は内容が漠然としていると解決が難しくなります。
一つ一つの課題を少しずつ焦らずに進ませてあげること、今やるべきことなどを明確にしてあげることで少しは不安も軽くなると思います。

先生と話すのが苦手

経験上、特に男性の先生は苦手と思われてしまうことが多いです。
男女問わず、教職員は「接しやすい先生」を目指した方が良いと思います。
「怖い先生」は少しで良いのではないでしょうか。
児童生徒の中で今流行っているものなどにも敏感に反応し、話が合うようにしておくと良いかと思います。

先生に話しても意味がない

残念ながら、対応を流されてしまったり、事務的にされてしまったパターンです。
こうなってしまうと、今度のいじめ対策だけでなく、学級運営も困難になっていきます。
どんなに忙しくても話は聞き、対応しなくてはならないものです。

なので、もし忙しい時は「じっくり話を聞きたいのだけど、今じっくり話を聞けないから、〇〇時に話を聞かせてくれないかな?」と対応を流すのではなく、タイミングをずらすと良いと思います。

「〇〇時に話を聞かせてくれないかな?」ではなく、「今度にしてくれないかな?」は禁句です。
タイミングをずらすのであって、対応を流すのではないからです。
必ず明確に再度話のできる日時を設定してください。

先生に話したらどうなるのかわからない

人は、大人子ども問わず、わからないことなどには遠慮したり距離を置いてしまいます。
いじめやその他の相談についても同じことです。
「何かあったら先生に相談してください。一緒に解決の道を見つけましょう」等の声掛けをはやいうちにしておいてください。

また、いじめ等についても「いじめを目撃したり、されたり、してしまったら話しやすい先生にいつでも相談してください。
うまく解決する方法を考えます。相談することは迷惑なことではないですよ。」
といったようなことを伝えてあげるとベストだと思います。

先輩後輩が苦手

特に、人生で初の関係が生まれる中で起こる問題だといえます。
これについては、担任の先生だけではなく顧問の先生などとも協力して、様子を見ていく必要があります。

また、「先輩が後輩をいじめる」だけでなく「内気な先輩が後輩にいじめられる」という場合もあることを視野に入れてください。
先輩後輩についても相談できることをクラスの児童生徒は伝えておくと良いと思います。

進路などが不安

特に、上級生になると多くなる問題です。
児童生徒の成績や出席状況にも注目する必要があります。
また、進路についての相談にも乗れるように進路指導の教員ともあらかじめ連携しておくと良いです。
クラスのによっては、進路情報などを教室においておき、児童生徒が自由に見れるようにしていたクラスもあります。

ここ(学校)に通う気はなかった

比較的1年生に多い問題だと思います。
志望校に合格できなかったり経済的な理由から志望校に通えなかったりと原因はさまざまです。
将来に向けた話などをHRに入れ込むことや、入学に至った経緯などを調べておくと今後の資料になると考えられます。

友達と一緒のクラスじゃない

児童生徒にとってクラスに友達がいるかどうかはとても大きな問題です。
「新しく作ればいいじゃないか」・「休み時間に他クラスに行けばいいじゃないか」と考えてしまいがちですが、そんなことはすでに考えた後に悩んでいることです。

クラス替えがあった際には、児童生徒の前の担任の先生から話を聞いておき、情報共有をしておく必要があります。
特に、部活動や委員会をしていない児童生徒は交友関係がクラスだけになるので、注意深くなる必要があります。

クラスの中で友達を作るキッカケとなるワークなどを盛り込んでいき、児童生徒の様子を見て介入をしてください。

一人ぼっちになる

「友達と一緒のクラスじゃない」にとても近いことが考えられます。
しかし、この場合はクラス替えだけではなく、新入生にも起こる可能性のある問題です。
新入生に場合は情報源がクラス替えの生徒よりも少ないので、より一層キッカケを作ってあげる工夫が求められます。

また、最大の情報源である児童生徒本人から話を聞き、介入の方法がないかを探ることも良いと考えられます。

毎月のいじめ対策①4月にできるいじめの対策

4月に欠かせないこと

教育現場はただでさえ求められていることが多く、責任も大きいです。
ご紹介したものを全てこなすことはとても難しいことだと思います。

ですが、

児童生徒には全力で向き合うこと

これだけは絶対に疎かにしないでください。

児童生徒と教職員の信頼関係が気づけることが何よりも必要な4月です。

児童生徒だけではなく、教職員も、さまざまな人と相談し合いながら、時には協力し合いながら教育現場に向き合っていただければと思います。

いじめ対策は、クラスの運営にも関係します。
4月のクラス運営に注目することで、その後のいじめ対策にも効果が表れます。
一見、いじめの対策と関係ないと思えることでも、実はいじめの対策に関わることを忘れないでください。

 

相談をご希望の方へ

いじめ撲滅委員会では、全国の小~高校生・保護者のかた、先生方にカウンセリングや教育相談を行っています。カウンセラーの栗本は、「いじめ」をテーマに研究を続けており、もうすぐで10年になろうとしています。

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