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タイプA行動パターンとタイプBの意味とは?違い,病気

タイプA行動パターンとタイプBの意味とは?違い,病気

みなさんこんにちは。公認心理師の川島です。私は現在こちらの心理学講座の講師をしています。

今回のテーマは
「タイプA行動パターン
 タイプB行動パターン」
です。

コラムを読み進めていくと、基本的な知識と対策を抑えることができると思います。ぜひ最後までご一読ください。

タイプA,タイプBとは

心理学の世界では、共通点のある性格特性をタイプ分けしています。その中で、タイプAとタイプBは対照的な性格タイプとされています。

タイプAの特徴

タイプAの性格は以下のように定義されています。

慢性的な競争心
達成動機の高さ
勝ち負けにこだわる
ステータスにこだわる

タイプAは、仕事で優秀な人が多いとされています。成果が明確にわかる経営者や営業職などに多いと言われています。

一方で、心臓系の疾患にかかりやすい、ワーカーホリックになりやすいなどの問題を抱えやすいことが分かっています。

 

タイプBの特徴

タイプAの性格は以下のように定義されています。

競争心がひくい
ストレスを感じにくい
くつろいだおおらかな対人関係
協調性があr

タイプBは、芸術家、音楽家など創造的な仕事を好むと言われています。

身体的には、諸説ありますが、概ね病気のリスクが低いことが分かっています。

 

歴史・発見の流れ

タイプAとタイプBは、1950年代に心臓専門医のフリードマンとローゼンマンによって提唱されました。両者は、心臓系の疾患を抱えた人が座る椅子が摩耗していることに気づきます。

そこでフリードマン医師とローゼンマン医師は、8年半にわたり調査を行い、せっかちでイライラするなどの性格傾向がある人をタイプA行動パターンと名付けました。

研究によると、タイプAの方は冠状動脈性心臓病のリスクが2倍以上になることが分かったのです(Friedman,1959

摩耗した椅子

 

タイプA,タイプB研究

タイプA,タイプBについてこれまで様々な研究がなされてきました。以下研究を折りたたんで掲載しました。興味があるタイトルがありましたら展開してみてください。

佐藤ら(2005)の研究では、大学生155名を対象に、イライラしやすい性格傾向とデイリーハッスルの関連を調べました。デリバリーハッスルとは、日常の些細なストレス原因のことです。

この研究では、大学生のデイリーハッスルを以下の4つに分類しています。

1.自己ストレッサー
自己の人格・生き方に関わる刺激

2.対人ストレッサー
対人関係で不快になるような刺激

3.学業ストレッサー
学業上で経験される刺激

4.物理ストレッサー
物や健康に関わる刺激

そしてそれぞれのデリバリーハッスルについて、タイプA行動パータン群とタイプB行動パターン群を比較しています。その結果が以下の図になります。

グラフが伸びているほど、デリバリーハッスルに影響される状態となります。怒りっぽい性格のタイプA行動パターンのグラフが伸びていることが分かります。

大学生のデリバリーハッスルとタイプA

つまり、タイプA行動パターンがある人は、些細なことにもイライラしてストレスを感じやすいといえます。

高倉(1995)は大学新入生を対象として調査を行いました。

①学生をタイプAグループ、タイプBグループに分けます。
②その後、「日常に苛立つか」「不機嫌になりやすさ」「非現実的な願望」を比較しました。

その結果が下図となります。左側の3つの山の方が、右の山よりも大きなヤマになっていることがわかります。

イライラする 理由これは左側のタイプAの方が、右のタイプBよりも「日常的に怒りやすい」ことを示しています。タイプAは、タイプBと比較して、「日常的に苛立ちやすい」「不機嫌になりやすい」「非現実的な願望を持ちやすい」これらの傾向がうかがえます。

マシューズ、カレン(1982)の研究では、個人の競争と攻撃性について囚人ジレンマゲームを用いて行われました。

囚人ジレンマゲームは、2人の囚人が相手を裏切るか、沈黙したまま相手と協力するかなど選択して、最善の状況を判断するゲーム理論で分析されたゲームです。

調査の結果、タイプAの方は
競争的なゲームになりやすい
・怒りの感情が出るゲームになりやすい
・同じタイプAを処罰する

これらの傾向があることがわかりました。タイプAの人は、人間関係でもあつれきを生みやすく、トラブルを生みやすいかもしれません。

タイプAと対人トラブル

Friedman, Mら(1986)は、心筋梗塞後患者862人を対象に、グループ心臓カウンセリングを行い比較実験を行いました。

実験では、タイプAカウンセリングを実施した群と実施しなかった群で比較をしました。

その結果、病気の再発率はタイプAカウンセリングを受けていない群と比べて、受けた群のほうが発症率が低いことが分かりました。

タイプAとタイプBの再発率の結果

このことからも、タイプAは心臓病の潜在的な危険因子と言えそうです。

Ballら(1998)は、入院および外来患者370名を対象に、薬の使用について性格の違いを調べました。

その結果、タイプAと比較してタイプBは薬物乱用に関して深刻な問題を抱えやすいことが分かりました。

タイプBと薬物乱用の問題

タイプBは、統合失調性人格障害を除くすべてのDSM-IV人格障害の症状について、タイプAよりも高いスコアでした。

 

まとめとお知らせ

まとめ

タイプA行動パターンとタイプB行動パターンの特徴、疾患や注意点などを紹介しました。

いずれのタイプも長所と短所があります。また、短所と捉えていた部分も状況によってはプラス面となりあなたの力になります。

性格ひとつひとつがあなたの魅力です。上手に付合っていく方法を身に付けてみてください。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・ファンデンボス,G.R.(2013)APA 心理学大辞典,564
・Friedman, M.; Rosenman, R. (1959). “Association of specific overt behaviour pattern with blood and cardiovascular findings”. Journal of the American Medical Association. 169 (12): 1286–1296.
・佐瀬 竜一・児玉 健司・佐々木雄二(2005)大学生のデイリーハッスルとタイプ A行動パターンおよびアレキシサイミアの関連 駒澤大学心理学論集, 2005, 第 7号, 43-50 2005, 7, 43-50
・Matthews, Karen (1982). “Psychological Perspectives on the Type A Behavior Pattern”. Psychological Bulletin. 91: 302.
・Eysenck, H.J. (1986). Smoking and Health. In R. Tollison (Ed.), Smoking and Health (pp. 17-88). Lexington, MA: Lexington
・Ikeda A, Iso H, Kawachi I, Inoue M, Tsugane S; JPHC Study Group,Type A behaviour and risk of coronary heart disease: the JPHC Study,International Journal of Epidemiology 2008,37,1395-1405