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デイリーハッスルとは?意味や対処法を解説

デイリーハッスルとは?意味や対処法

みなさんこんにちは。公認心理師の川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています

今回のテーマは
「デイリーハッスル」
です。目次は以下の通りです。

  • デイリーハッスルとは
  • 4つの種類
  • ストレスを溜める人
  • 点数化法練習

それでは早速、デイリーハッスルの基礎から解説させて頂きます。

デイリーハッスルの意味とは

デイリーハッスルは、ストレスマネジメントの権威であるLazarusが1980年代に提唱した概念です。具体的には

日常の慢性的な煩わしい出来事

とされています。Lazarusはストレス理論において、ストレスとなる出来事を以下の3つに分けました。

カタストロフ(Catastroph)

震災,天災,テロ,ウイルスのような劇的な大事件を意味します。最近ですと、コロナショック、東日本大震災、などが当てはまります。

ライフイベント(Life event)

結婚、家族の病死、転職、倒産など人生の大きな変化を意味します。ライフイベントは人生の節目で通る課題です。

デイリーハッスル(Dailyhassle)

日々の出来事によるストレスを意味します。デイリーハッスルは毎日関わるものです。日々何気なく感じているイライラのため、些細な出来事として捉えてしまいです。

1つ1つのストレスが気が付かないうちに、蓄積されていくため放置しておくと大きな心理的ストレスになってしまいます。

デイリーハッスル

Lazarusは1981年に、心療内科の患者を対象に、ライフイベントとデイリーハッスルの影響の比較を行いました。その結果、デイリーハッスルの方が、ライフイベントよりも深刻度が高いことが分かったのです。

それ以降、デイリーハッスルに関する研究は世界中に広がっていきました。

デイリーハッスルの種類

デイリーハッスルにはどのような種類があるのでしょうか。心理学の世界では4つの分類をよく使います。

心理的ストレス

不安感、怒り、イライラ、抑うつ、悲しい、うつ病、強迫性障害など  内面的な問題から起こるストレスです。

社会的ストレス

人間関係の悪化、友人との喧嘩、パワハラする上司、SNSでのトラブル、収入の減少など  主に人間関係や社会的な地位の低下などによるストレスです。

物理的ストレス

満員電車、夜勤、外出制限、騒音、狭い居住空間、長時間の労働など  物理的に影響がある外部的なストレスを意味します。

生物学的ストレス

不眠、肩こり、目の疲れ、高血圧、高血糖、運動不足など 主に体の不調からくるデイリーストレスです。

デイリーハッスルは日常生活のあらゆる場面に潜んでいます。特に、長期的に続くストレスは小さなものでも、ボディーブローのように効いてくるので要注意です。

デイリーハッスルを感じやすい人

ストレス研究では同じストレスでも、

感じやすい人
感じにくい人

がいることがわかっています。いくつか紹介します。

ストレス事を発見しやすい性格

問題発見能力が高い人は皮肉にもストレスを見つけやすくなります。鈍感な人だと気が付かないようなストレスも見つけてしまうのです。具体的には

HSP
と呼ばれる感受性が高い方

タイプA
と呼ばれる目標を常に高く持つ人

メランコリー
と呼ばれる悲観的な傾向がある方

などが当てはまります。

自信がない

ストレッサーを見つけたとしても、うまく対処できる!という感覚がある人はストレスを感じにくいと言えます。

一方で人生でたくさん苦難を乗り越えた人は、なんとかなる!という感覚が育っているためストレスを感じにくいと言えます。

5つの対処法

デイリーハッスルについては以下の5つの対処法があります。以下それぞれのやり方について詳しいリンクを紹介しています。試してみたいものがありましたら、クリックしてみてください。

問題焦点型コーピング

デイリーハッスルに対して、直接解決を目指すコーピングです。一番積極的なやり方と言えそうですね。

例)仲直りをする
  会議をする
  残業を減らすように交渉する

メカニズムを理解

*関連コラム
行動力コラム 
勇気コラム 

 

情動焦点型コーピング

デイリーハッスルを現実期に解決できない場合は、素直に表現したり、誰かに話すなど気持ちのコントロールをしていきます。

例)悩みを打ち明ける
  愚痴をこぼす

ストレスコーピングを理解

*関連コラム
カタルシス

 

認知評価型コーピング

考え方を見直す

デイリーハッスルに対して見方や視点を変えたり、認知の仕方を変える方法です。気持ちの面よりも、考え方を柔軟にすることでストレスを減らしていきます。

例)
考え方を広げる
いろいろな視点で考える

*関連コラム
リフレーミング
認知療法

 

社会的支援検索型コーピング

ストレスの発散方法

デイリーハッスルを解決するために、知人や仲間に協力をあおぐ方法です。
例)家族や友達に相談する。

*関連コラム
ソーシャルサポートコラム

 

身体的コーピング

運動で発散

生活リズムを整えることで、日常的なストレスを改善する方法です。
例)運動の時間を作る

*関連コラム
ストレス発散-運動,呼吸,日光浴

 

気晴らし型コーピング

ストレスコーピングと発散方法

運動や趣味などによってリフレッシュする方法です。
例)スポーツに打ち込む、読書にふける

このように、協力を仰いだり、適度に感情を吐き出したり、デイリーハッスルのとらえ方を変えるなどすることで、うまく対処することができます。また、リフレッシュできる趣味を持つことも大切です。

おしらせ

今回はデイリーハッスルの解消法として、5つのコーピングスキルを解説しました。ぜひ日々のストレスの改善に役立ててください♪

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
Lazarus, R.S., & Folkman, S. 本明 寛・春木豊・細田正美(訳) 1991 ストレスの心理学―認知的評価と対処の研究 実務教育出版.Lazarus, R.S., & Folkman, S. 1984 Stress,appraisal, and coping.New York: Springer.