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全般性不安障害とは?症状や原因を精神保健福祉士が解説

全般性不安障害とは?症状や原因を精神保健福祉士が解説

はじめまして!臨床心理士の森、精神保健福祉士の川島です。私たちは現在、こちらの初学者向け心理学講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

本サイトでは「全般性不安障害」について詳しく解説をしていきます。しっかりと対策をお伝えしたいので全部で8分程度かかります。ちょっと大変ですが。ぜひお付き合いください。

  • 全般性不安障害とは?
  • どのような不安が起きる
  • 身体症状:めまい・緊張
  • 精神症状:不安・集中困難
  • 原因:遺伝・心理・環境
  • GADへの理解を深めよう

各コーナーにはもっと深く知りたい!という方のためのリンクがあります。まずは全体を読んでみて、気になる場合はリンク先をクリックしてみてください。それでは早速、全般性不安障害の基礎から解説させて頂きます。

全般性不安障害とは?

皆さんは全般性不安障害という言葉を耳にしたことがありますか?日常的な用語ではないため、聞き馴染みがない人が多いと思います。

全般性不安障害はgeneralized anxiety disorderのことで、頭文字をとってGAD(ジーエーディー)と略されます。新しい診断基準では、全般不安症と言います

John H. Greist (2016)によると全般性不安障害は以下のように定義されています。

「全般不安症(全般性不安障害とも呼ばれます)では、いくつかの活動や出来事について過剰な緊張や不安が生じます。6カ月以上にわたって、不安が起きる日数が不安のない日数を上回る。」

つまり、過剰な緊張や不安が起きる状態が、長期間続く心の病という解釈で良いでしょう。

全般性不安障害

例えば、

・自分は重い病気にかかっているのでは…
・子どもが学校でいじめられてないか…
・災害が起きて家がつぶれてしまう…

などの状況を根拠もなく、真剣に心配してしまいます。その結果、過剰な不安に晒され、日常生活がままならない状態になってしまうのです。

患者数の推計は86万人

川上ら(2006)の疫学調査では、全般性不安障害の12か月有病率は0.86であったと報告しています。

これを日本の20歳以上人口にあてはめると、過去12か月に86万人が全般性不安障害を経験したことになるのです。また、パニック障害は一生のうちで全人口の2~3%の人が発症すると言われています。

このように、全般性不安障害は珍しいものではないのです。

GADの症状

それでは、全般性不安障害はどのような症状があるのでしょうか。精神医学の診断基準である「DSM-Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引」では、以下のような症状が挙げられています。

身体症状
・緊張症状
・疲労感
・めまい
・ふらつき
・動悸

精神症状
・不安と心配
・不眠
・集中困難
・焦燥
・過覚醒

このように、身体症状にまで影響するほどの強い不安・心配が起きるのが特徴です。不安で呼吸が早くなって苦しい、立っていられなくなるなどの症状がある方は、一度精神科か診療内科を受診するようにしましょう。

なぜ発症するのか?

全般性不安障害の原因は以下の要因が考えられます。

・認知の偏り
・不安のコントロール感の欠如
・挫折が続いている
・脳内物質が不安定
・長期間の薬の服用
・覚せい剤、LSD、エクスタシーなど薬物使用
・先天的に不安を感じやすい

このように、遺伝的要因、心理的要因、環境的要因などさまざまな条件が絡み合って症状を引き起こします。特に、自分ではコントロールできない事柄について、深刻に悩み続けてしまい、過剰な不安や心配につながるケースが多いです。

全般性不安障害を理解!

今回は、全般性不安障害(GAD)を解説していきました。心配性との大きな違いは、強い不安や心配が起こり、めまいやふらつきなどの身体症状にまで発展するという部分です。こうした症状がない場合でも、ストレスのかかる環境に長くいる、不安が抑えられなくなるなどの状況に当てはまる方は、要注意です。少しでも症状が重いと感じたら、早めに精神科か心療内科を受診するようにしましょう。

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「全般性不安障害」コラムにお付き合いしていただき、本当にありがとうございました!症状への理解を深められたと感じていただけたら幸いです。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね。

★全般性不安障害は強い不安に襲われる病

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
John H. Greist (2016)MSDマニュアル家庭版 全般不安症(GAD)