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不安障害を簡単診断でチェック!臨床心理士が解説

不安障害を簡単診断でチェック!臨床心理士が解説

こんにちは。臨床心理士の森です。普段は主に精神疾患を抱える方に心理検査やカウンセリングを行う仕事をしています。本コラムでは、「不安障害」について詳しく解説していきます。

  • 不安障害とは?
  • 精神疾患との合併症が多い
  • 発症には3つの原因がある
  • 3つの不安障害を専門解説
  • 「社交不安障害」特徴や症状
  • 「パニック障害・広場恐怖症」
  • 「全般性不安障害」とは?
  • 3つの治し方で症状に解消
  • 症状や対処法のまとめ

しっかりと解説して対策についてもお伝えしたいので、読むのに全部で10分ほどかかります。ちょっと大変ですが、ぜひお付き合いください。 

不安障害とは?

不安障害とは、どのような障害なのでしょうか?2014年に発刊された精神疾患の診断基準を見てみましょう。

不安障害はいくつかの障害の総称で、不安症とも言われます。そのためひと口に不安障害と言っても、分離不安障害や選択性緘黙、限局性恐怖症、社交不安障害、パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害などが含まれます。以前は、これに加えて、強迫性障害や心的外傷後ストレス障害(PTSD)なども、不安障害の中に含まれていました。

不安障害の種類が分かる図

いずれにしても、不安障害とは、不安や恐怖を主体とする精神障害であると言うことができるでしょう。

誰しも、不安感を経験したことはあると思います。しかし不安感が極度に強い、長い期間にわたり持続したりすると、それは不安障害かもしれません。

珍しい病気ではない?

不安障害の患者数はどのくらいでしょうか?

日本人を対象にした、不安障害の有病率を調査した研究があります。この研究によると、“いずれかの不安障害”の生涯有病率(一生のうちに一度はその疾患にかかる割合)は9.2%という事がわかりました。

これは不安障害が、決して少なくないことを示しています。

不安障害は合併症が多い?

不安障害は、うつ病など、他の精神疾患との併存が多いことが知られています。

以下の図は、社交不安障害、パニック障害、全般性不安障害の患者に見られるうつ病の併存率を示しています。

不安障害患者におけるうつ病の併存率

とりわけ、社交不安障害とパニック障害では、その数値が高いことが分かります。

不安障害になる原因はある?

では、不安障害になる原因はあるのでしょうか。現在のところは、明確な原因は解明されていません。ただし、生物・心理・社会の3つの側面がかかわっている可能性があります。

・生物学的側面
脳の機能や脳内の神経伝達物質との関連が研究されています。

・心理的側面
いわゆるストレスのことです。

・社会的側面
周囲の環境や国民性などからの影響のことです。

これらが3つの側面が複雑に絡み合って、不安障害が発症に至ると考えられています。

不安障害が発症する3つの要因とは

3つの不安障害の症状をチェック

このコラムでは、不安障害の中から以下の3つについて取り上げていきます。

①社交不安障害
②パニック障害および広場恐怖症
③全般性不安障害

さらに詳しく解説していきます。一緒にチェックしていきましょう。

①社交不安障害

・社交不安障害はどんな病気?
社交不安障害はsocial anxiety disorderのことで、頭文字をとってSAD(エスエーディー)と略されます。ほかにも、社交不安症や社交恐怖とも呼ばれることがあります。

SADとは、その名前が示す通り、
「社交場面や人とかかわる場面強い不安感や緊張感を抱き、そのために日常生活に不都合が生じる精神障害」
のことです。SADは10代半ば~20代ころに発症することが多く、うつ病やアルコール依存症との合併がよくみられます。

・よくみられる症状は?
例えば、次のような状況に強い不安を抱くことはありませんか?

・ 人が見ている前で字を書く
・ 人前で電話をかける
・ あまりよく知らない人と目を合せる
・ 公共の場所で食事をする
・ 人前で話(自己紹介や報告なども含める)をする

このような状況で強い不安感を感じ、恥をかいたり拒絶されたり他人の迷惑になることをひどく恐れるのがSADの症状です。

典型的な例としては、人前でスピーチやプレゼンをすることが苦痛でたまらない、というケースです。かつこれらの状況を回避したい気持ちが強いことも特徴的です。

・なぜ人前であがってしまうの?
SADの人は、緊張から人前で上がってしまうためスピーチやプレゼンが苦痛になるケースが多いです。緊張すれば、次のような身体の反応が起こります。

・赤面する
・たくさんの汗をかく
・身体が震える
・口が乾く

こうした身体の反応が起こるのは当然ですが、SADの人はこうした身体の反応を過剰に意識してしまい、余計に緊張が高まっていってしまいます。

・社交不安障害にはどんなタイプがある?
スピーチやプレゼンを苦痛に感じるだけで、そのほかの日常生活は普通に送れるタイプの方もいます。その一方で、人とかかわること全般、ひいては社会生活全般が困難になってしまう方もいます。そうすると、外出もままならなくなり、ひきこもりがちになってしまいます。

・社交不安障害かもしれないと思ったら
では、SADかもしれない!?と思ったらどうしたらいいでしょうか。

専門機関に受診するのが良いでしょう。精神科や心療内科で、自分が通えそうな機関を探し、受診するのです。医師の問診や心理検査などによってSADと診断されれば、お薬による治療が開始されることでしょう。

カウンセリングも実施しているところもあります。そうしたところでは、心理教育や認知行動療法、リラクセーションを受けられるかもしれません。治療が開始されてもあせらずに、日常生活の中でできることから取り組んでいくことが大切です。

カウンセリングや薬で不安障害を治す

② パニック障害および広場恐怖症

・パニック障害はどんな病気?
パニック障害(panic disorder)では、パニック発作が起きることが特徴的です。パニック発作は、ある日突然起きます。

パニック発作とは、以下の13の症状うち少なくとも4つ以上の症状があり、さらにその発作は急激に始まり、数分以内にピークに達するものを言います。

不安症のパニック発作で見られる症状

死んでしまうかもしれないと感じるほど、苦しい発作です。その場に倒れこんでしまい、救急車が呼ばれることもあります。

こうしたパニック発作に加え、再びパニック発作が起こるのではないかと心配する、“予期不安”を抱き、日常的に不安を感じます。

・広場恐怖とは何?
パニック発作がもし起きてもすぐに助けてもらえないような状況を避ける“広場恐怖(agora phobia)”が現れる人もいます。たとえば、急行電車に乗る、ひとりで外出するなどの状況では、広場恐怖のためにひとりで外出できなくなるケースもあります。

・パニック障害かもしれないと思ったら
では、パニック障害かもしれない!?と思ったらどうしたらいいでしょうか。

やはり、専門機関を受診するのが良いでしょう。精神科や心療内科に行き、パニック発作が身体の病気でないことを確かめることが必要です。パニック障害と診断されると、お薬やカウンセリングによる治療が始まることでしょう。

パニック障害の原因は脳内物質の働きであると言われています。生まれ持った性格などのせいではありません。ですから、自分を責めずに、治療に取り組んでいきましょう。疲れや寝不足、タバコやカフェインはパニック発作を誘発する危険があるのでなるべく避けましょう。

・広場恐怖の治療はどうするの?
広場恐怖がある場合は、この後の章で説明する、行動療法が有効だと言われています。

行動療法は、避けている場所に徐々に近づいていき、心と身体を慣らしていく方法です。カウンセラーなどと一緒に、まずはどのような場所だったら近づけそうか相談しながら段階的に行動範囲を広げていきましょう。

③全般性不安障害

・全般性不安障害はどんな病気?
全般性不安障害はgeneralized anxiety disorderのことで、頭文字をとってGAD(ジーエーディー)と略されます。新しい診断基準では、全般不安症と言います。

GADとは、いろいろな事柄についての過剰な不安と心配が6カ月以上続いている時に診断されます。心配を自分で制御することが難しいと感じることも特徴です。また、落ち着きのない感じ、緊張感、疲れやすさ、集中困難なども伴います。めまいや耳鳴り、動悸もよく見られます。

・よくみられる症状は?
例えば、こんなことをとりとめなく考えてしまうのがGADです。

不安を強める考え方の例

はっきりとした根拠がないままに不安や心配がわいてきて、それらを自分で止めることができず、クヨクヨと考えてしまうのです。本人は真剣に悩みますから、苦痛を感じます。

・気になる症状があると思ったら
では、GADかもしれない!?と思ったらどうしたらいいでしょうか。

これもやはり、専門機関を受診することが必要です。うつ病など、他の精神疾患との鑑別も必要ですから、精神科や心療内科に行くのが良いでしょう。医師の問診に答えることでGADと言えるかどうかが分かってくるでしょう。

お薬による治療やカウンセリングを勧められるかもしれません。カウンセリングでは、次の章で説明する、考え方のクセを修正するための治療法がよく使われます。そうして日々の不安や心配に対処していく方法を学ぶのです。

カウンセリングや薬で不安障害を治す

不安障害の症状3つの治し方

ここからは不安障害の症状を治すための方法として3つご紹介します。

①認知療法
“合理的で適応的な考え方”を導く方法
②行動療法
少しずつ行動範囲を広げる方法。
③マインドフルネス
取り入れることで不安に巻き込まれない方法。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

①認知療法

認知療法で考えのクセをなおして、不安を解消していきましょう。

これまで見てきたように、不安障害には様々な不安がついて回ります。もっと言いますと、不安な考え方がついて回るのです。

社交不安障害なら、
スピーチで失敗して笑われたどうしよう…

パニック障害なら、
急行電車に乗ったらまたパニック発作が起きるのではないか…

全般性不安障害なら、
最近耳鳴りがひどいし重篤な病気なのではないか…

これらは不安を余計に呼び起こすような考え方です。こうした考え方のクセに自分で気づき、合理的で適応的な考え方にもっていくトレーニングをするのが認知療法です。

・どのような考え方が合理的で適応的?
では、どのような考え方が合理的で適応的だと言えるでしょうか。

合理的で適応的な考え方とは、どんなに強く思い込んでも幸福に生きることと矛盾しない考え方です。もっと具体的に言うと、次のような言い回しをしている考え方です。

・~したい
・~でないほうがいいが
・~になるとは限らないのではないか
・思った通りにならなければがっかりするだろうけど、何とかやってゆけるだろう
 (『不安障害の認知行動療法(1)パニック障害と広場恐怖<不安障害から回復するための治療者向けガイドと患者さん向けマニュアル』 pp.185-186)

・実践!合理的で適応的な考え方
ここで、合理的で適応的な考え方の練習問題をしてみましょう。まずは例を挙げます。

【例】
会社員のマモルさんは、社交不安障害です。会社の集まりでスピーチをすることになったマモルさんは、次のような考え方をしています。

「みんなの前でスピーチをすることになった。どうせ緊張して顔が引きつって、うまく話せないに決まっている。そしてみんなに変だなと思われるに違いない。」

マモルさんは不安を呼び起こすような考え方をしていますね。この考え方を、合理的で適応的な考え方にしてみましょう。

「みんなの前でスピーチをすることになった。どうせ緊張して顔が引きつって、うまく話せないに決まっている。そしてみんなに変だなと思われるに違いない。」
   ↓
「みんなの前でスピーチをすることになった。確かに緊張しすぎて何か失敗してしまうかもしれないけれど、乗り越えることはできる。」

手順は分かりましたか。つづいて、練習問題に取り組んでいきましょう。

【問題①】
大学生のヨウコさんは、全般性不安障害です。就職活動が思うように進まないヨウコさんは、不安を呼び起こすような考え方をしています。

「就職の面接でまた落とされた。どうせ自分は何をやってもうまくいかない。」このヨウコさんの考え方を、合理的で適応的な考え方に言い換えてみましょう。

「就職の面接でまた落とされた。どうせ自分は何をやってもうまくいかない。」
   ↓
合理的で適応的な考え方
「             」

 


思い浮かびましたか?


 

解答例
「確かにそろそろ面接で合格をもらいたい(~したい)。しかし、昨日受けた会社がダメだったからと言って、何をやってもうまくいかないとは限らないのではないか。思った通りにはうまくいかないけれど、何とかやっていこう。」

こんな風になります。いかがでしたか。つづいて、もうひとつ問題にチャレンジしてみましょう。

【問題②】
会社員のケンイチさんは、全般性不安障害です。ケンイチさんの以下の考え方を、合理的で適応的な考え方に言い換えてみましょう。

ケンイチさんは、廊下で同僚が自分の噂話をしていたのが聞こえたことで「自分は嫌われているに決まっている。これからどう付き合っていけばいいのか分からない。」と考えています。このケンイチさんの考え方を、合理的で適応的な考え方に言い換えてみましょう。

「自分は嫌われているに決まっている。これからどう付き合っていけばいいのか分からない。」
   ↓
合理的で適応的な考え方
「             」

 


思い浮かびましたか?


 

解答例
「自分の噂話をされてがっかりだけど、そのことで振り回されないようにしよう」

練習問題はいかがでしたか?認知療法で合理的で適応的な考え方ができるようになると、逆境に置かれても、その状況に圧倒されることなく平静でいられるようになります。ぜひ、認知療法を使って不安な考えに立ち向かってみてください!

②行動療法

行動療法で前向きになって不安を解消しましょう。

不安障害によって、行動の幅が狭まってしまうことがあります。そうした状態の方によく用いられるのが行動療法です。行動療法とは、学習理論を応用した治療法で、不安障害の治療にもよく用いられます。中でも、エクスポージャー法は、不安が高まる状況に段階的に近づいていき、慣れていくための方法です。

ここで、エクスポージャー法の有効性についての研究をご紹介します。
Anderssonら(2006)は、社交不安障害の患者に対して、インターネット上で自分でできるエクスポージャー法を試してもらいました。その結果の一部が下の表です。

臨床的に不安症状が改善した人の割合

この表を見ると、エクスポージャー法による治療を受けた人たちのほうが、

・社交不安尺度の点数が改善された割合が高かった
・73%の人で会話への自信が改善

ということが分かります。

この研究では、インターネットで自分で行う形のやや特殊な形式のエクスポージャー法を試しているのですが、社交不安障害の方にエクスポージャー法の効果があることが示されています。

・エクスポージャー法の前に…
エクスポージャーとは、英語で“さらす”という意味です。つまり、不安が高まる状況に身をさらすことになります。エクスポージャー法を実施する前に、まずは不安の特性についてよく知っておくことが必要です。ここで、坂野(2013)の不安の説明を見てみましょう。

不安障害の治療に効果があるエクスポージャー法について

これらのことを図に表すと以下のようになります。

時間と不安の関係

エクスポージャー法は、こうした不安の特性を知ったうえで行いましょう。

・エクスポージャー法では何をするの?
エクスポージャー法では、まず不安階層表を作ります。

<作り方>
まず“最大の不安を感じる場面、状況”を100点、“全く不安を感じない場面、状況”を0点として、さまざまな点数の場面・状況をリストにします。そして、段階的に不安を強く感じる場面・状況に身をさらしていくのです。

例えば、下の表は、パニック障害と広場恐怖を持つユウサクさんの不安階層表です。ユウサクさんは、人混みが苦手で普段の生活では避けていましたが、就職活動をするにあたり、人混みを克服したいと治療を受けに来ました。

不安階層表の例

・不安が自然に収まるまでとどまる
このような不安階層表を作ったら、不安の程度が50点くらいの場面・状況からエクスポージャーを開始しましょう。

例に挙げたユウサクさんであれば、“地元の一番大きな交差点を渡る”からチャレンジすることになります。交差点に着いて不安が急激に高まっても、回避せず、その場にとどまることで自然と不安が収まる体験をすることが大切です。

うまくいったら、その上の60点くらいの場面・状況を試し、だんだんと100点の場面・状況を試します。ユウサクさんの場合は、最終的には“東京駅前の交差点を渡る”が目標でした。

行動療法はいかがでしたか。不安を強く感じる場面・状況であっても、不安の特性上、自然に落ち着いてくるものです。少しずつでいいので、エクスポージャー法で一歩前に進みましょう!

不安障害とエクスポージャー法

③マインドフルネス

マインドフルネスで不安と付き合おう

不安障害では、様々な不安にとらわれてしまいます。不安な状態は気持ちのいいものではありませんから、不安を軽くしたいですよね。そこで、最近注目されているマインドフルネスが有用です。

・マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、もともとは仏教用語で、近年、不安障害の治療法としても注目を浴びている概念です。マインドフルネスには、“今、ここでの経験に評価や判断を加えることなく能動的に注意を向ける”という意味があります。ちょっと難しいですね…。

例えば、
不安な気持ちになったら「あ、今私は不安なんだな」ときちんと気づくこと、不安だから良くないなどと評価せずにありのままに感じ取ることがマインドフルネスなのです。

不安について価値判断をせずにただ観察する。この繰り返しによって、不安への対処能力が上がっていくのです。

・実践!呼吸法
マインドフルネスのトレーニングには、じっくり時間をかけてレーズンを食べるなどのトレーニングがあります。このコラムでは、比較的とりかかりやすい呼吸法をご紹介します。

① 椅子に座ります。
② 背筋を伸ばし、肩の力を抜きます。
③ 目は開けても閉じていてもよい。
④ 腹部に注意をむけます。
⑤ 呼吸のすべての瞬間に注意を向ける。
⑥ 注意がそれたらそのたびに注意をそらせたものは何かを確認し、呼吸に注意を戻します。
⑦ ①~⑥を15分間ぐらい行います。
(春木豊ら, 2008を参照)

簡単に言えば、呼吸法では、ただひたすら息を吸って吐いていることにだけ注意を向けるのです。
ただ、ちょっとコツがあります。

マインドフルネスの呼吸法のコツ

・ どちらかというと、息を吐く(呼気)のほうに時間を使ってください。

・ 息を吸って吐いているうちに、今度のプレゼンどうしよう、などと雑念が浮かぶことがありますが、「あ、今プレゼンのことが浮かんだな」とありのままに体験します。そして、また呼吸に意識を向ける、この連続です。

・ 呼吸法をしていると、道路を通る車の音など、いろいろな雑音も聞こえてきますが、また呼吸に意識を戻してください。

・ 雑念が浮かんでも呼吸に意識を戻す作業を続け、15分間マインドフルネスな時間を過ごしてみてください。

呼吸法などのトレーニングを続けていると、不安になっても、それに巻き込まれすぎず、冷静にいられる自分を感じられるようになるはずです。

不安障害とは?症状や対処法をまとめ

さいごに、不安障害についてまとめ確認していきましょう。

不安障害は、社交不安障害、パニック障害、広場恐怖症、全般性不安障害などの総称です。このコラムでは、そのうち、社交不安障害、パニック障害・広場恐怖症、全般性不安障害を主に取り上げました。

社交不安障害には、人前で恥をかいたり拒絶されたり他人の迷惑になることをひどく恐れるという特徴があります。スピーチやプレゼンをすることが極端に苦手…という方はもしかしたら社交不安障害かもしれません。

パニック障害は、パニック発作とそれに引き続く予期不安があることが特徴です。パニック発作が起きたらすぐに助けてもらえないような場所を回避する、広場恐怖が伴うこともあります。

全般性不安障害には、様々な事柄についてとりとめなく不安に思い、それを自分でも止められないという特徴があります。何かにつけてすぐに不安と結びつけてしまい、気苦労が絶えなかったり、疲労やめまいなどの身体症状が伴ったりすることもあります。

不安障害への対象法を3種類ご紹介しましたね。

1:認知療法
“合理的で適応的な考え方”を導く方法
2:行動療法
少しずつ行動範囲を広げる方法。
3:マインドフルネス
取り入れることで不安に巻き込まれない方法。

どの方法も、じっくり時間をかけて取り組むことが大切です。

不安障害を治す3つの方法とコツ

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
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*出典・引用文献
American Psychiatric Association: Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth edition, Text Revision (DSM-IV-TR). Washington, DC, American Psychiatric Association, 2000.
Andersson, G. & Carlbring, P., et al. (2006) Internet-Based Self-Help With Therapist Feedback and In Vivo Group Exposure for Social Phobia: A Randomized Controlled Trial. Journal of Consulting and Clinical Psychology, 74 (4), 677-686.
Brawman-Mintzer & Lydiard, R (1996) Generalized anxiety disorder: issues in epidemiology. Journal of Clinical Psychiatry. 57 (Suppl 7), 3-8.
古川壽亮監訳 (2003)不安障害の認知行動療法(1)パニック障害と広場恐怖<不安障害から回復するための治療者向けガイドと患者さん向けマニュアル>. 星和書店. pp.185-186
春木豊・石川利江・河野梨香・松田与理子(2008)「マインドフルネスに基づくストレス低減プログラム」の健康心理学への応用. 健康心理学研究, 21 (2), 57-67.
川上憲人(主任研究者):こころの健康についての疫学調査に関する研究(平成16~18年度厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業) こころの健康についての疫学調査に関する研究,総合研究報告書).2007.
坂野雄二(2013)第108回日本精神神経学会学術総会 教育講演 不安障害に対する認知行動療法―エクスポージャー法をどのように導入するか、そのコツを探る―. 精神神経学誌, 115 (4), 421-428.
Stein, MB & Kean, YM (2000) Disability and quality of life in social phobia: epidemiologic findings. American Journal of Psychiatry, 157(10), 1606-13.
高橋三郎・大野裕監訳(2014)DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引. 医学書院.
Van Ameringen, M., Mancini, C., Styan, G., et al. (1991). Relationship of social phobia with other psychiatric illness. Journal of Affective Disorders 21, 93-99.