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投影の意味とは?事例,動画付きで公認心理師が解説

投影の意味とは?事例

はじめまして!公認心理師の川島達史です。今回のテーマは「投影」です。

当コラムの目標
・投影の意味を理解する
・投影への対策を知る
・自分がしないように気を付ける

全体の目次
投影の意味とは?
2つの具体例
メリット・デメリット
された時の対処
してしまったときの対処
助け合い掲示板


入門①~④を読み進めていくと、基本的な知識と対策を抑えることができると思います。是非入門編は最後までご一読ください。もしお役に立てたなら、初学者向け心理学講座でもぜひお待ちしています。

*動画解説もあります!YOUTUBEを見れる環境にある方は動画を参考に♪

投影とは?

意味とは

投影は、精神分析療法で使われる、防衛機制の1つです。具体的には次のように定義されています。

精神分析理論や心理力動理論において、ある人が自分のもつ肯定的・否定的特徴や感情、衝動を、他人や集団に帰属する過程を指す(心理学辞典,2013)

こちらは学術的で少し難しいですね。心理学を勉強したことがある方なら、理解できると思いますが、初学者の方はピンとこないと思います。

もう少し簡単にすると、

自分の感情が あたかも 相手にあるかのように 感じることと

こちらの定義で充分だと思います。自分の心に負担がかかった時に、あたかも相手にあるかのように考えることで自分の心を守ろうとするのが投影の原理になります。

投影の具体例

さて!

自分の感情があたかも相手にあるかのように感じるとはどういうことなのでしょうか?いくつか事例をお伝えします。

投影①

「私」
 は
「先生」
 が嫌い!

と無意識に感じている花子さんがいたとしましょう。

よくある投影の例

しかし、花子さんは無意識で葛藤します。少女は、人にネガティブな感情を抱く自分は醜い…と罪の意識を持ちます。

そこで花子さんは、

「先生」
 が
「私」
 を

嫌っていると思い込むようにしたのですね。

よくある投影の具体例

このようにすることで花子さんは、自分の負の感情を、一見自分から排除できたかのような錯覚を覚えるのです。

よくある投影②

もう1つ例を出しましょう。

「月子さん」
 は
「太郎君」
 が
浮気をしないか心配・・・

と感じていました。

投影の例

だけど、恋人を疑うなんて酷い…。。。と無意識に葛藤します。そこで、恋人への不信感を抑えて、

「太郎くん」
  が
 「私」

の浮気を心配していると思い込むのです。

投影の具体例

このように、自分にあると、ストレスになる感情を、相手に押し付けてしまうのが投影の基本原理です。*補足 肯定的な感情を映し出すこともあります。

投影のメリット

私たちは、なぜ投影してしまうのでしょうか。

投影には、
「自分の中の負の感情を相手に投げることで、
 自分自身はきれいでいられる」

という利点があります。あくまで錯覚なのですが、自分にマイナス感情がある…という辛い気持ちを、相手に映し出すことでストレスを軽減しているのです。

例えば、先程の月子さんは、太郎君を信頼していませんでしたが、信頼してないという気持ちを認めるのは勇気がいる事ですし、信頼していない状態は、疲れてしまいます。

そのため、自分が持っている感情を相手に押し付け、自分の感情を一見綺麗に保っているかのように取り繕ろうとするのです。

投影のデメリット

一方で投影は、様々なトラブルにつながりやすく、未熟な防衛と言われています。

人間関係のトラブル

例えば、投影は理不尽な投影をすることで、相手との関係が悪くなり人間関係でトラブルが発生しやすくなります。

軽蔑している気持ちを投影された場合、相手は気持ちよくないですよね。投影は、自分のマイナス感情を相手に映し出すため、人間関係が悪くなってしまう可能性が高いです。

自分と向き合えない

投影を繰り返すと、自分の感情コントロールが苦手になりやすいです。

マイナス感情から逃げる経験が増えてしまうと、負の感情と向き合う経験ができなくなってしまいます。

辛い感情をコントロールできず、さらに投影を繰り返すことになってしまうのです。

投影同一視

投影をする人は、相手を操作しようとする傾向があります。

投影をした相手が、自分の投影した通りに生きていないとつじつまが合わなくなります。そのため、相手の言動に投影した内容を探してながら、相手を操作してしまうのです。

巻き込まれないコツ

投影をされた時には、どのように対処したらいいのでしょうか。

たとえば、
・〇〇さんて、
 裏の顔があるでしょう

・実は裏で悪口を
 言っているでしょう。

情報が少ないのに、決めつけるような発言がある場合は投影が起きやすいです。

無理に付合わない

投影は、相手の世界観が自分に投影されているだけです。相手の言葉に傷つくことがあるかもしれませんが、気にしないようにしましょう。

たとえば
「軽蔑しているでしょ」と言われた場合。

「そんな風にみえた?軽蔑はしていないけどな~」くらいに捉えると良いでしょう。相手の意見や感情と、無理に付合わないことが投影に巻き込まれないコツです。

投影に巻き込まれないコツ

援助者にとって投影はチャンス

私たちカウンセラーは、日常的に投影されます。

・先生って私にこと嫌いでしょう?
・先生の笑顔って嘘くさいですよね
・先生はステータスで人をみますよね

このような発言があったときは、チャンスと考えられています。私たちカウンセラーは投影は重要な指標として考えます。

投影には悩みを改善するヒントがたくさんあるので、カウンセリングの中で慎重に扱い、心の問題の根幹を探るために役立ています。

援助の仕方,具体例

例えば、先生って私の事嫌いでしょう…としきりにいう相談者の方がいたとします。

私はこう返します。ううん…いつも〇〇さんとお話できるのはうれしいですよ。助けになりたいと思っています。でもどうして、私の気持ちとギャップが出ちゃったんだろうね。。一緒に考えてみよう。

こんな感じで、私は嫌っていないのに、なぜそう思ってしまうのか?ということを一緒に洞察していきます。

うまく行くと、
・自分が人を嫌いになる気持ちを押し付けていた
・人が嫌いと言う気持ちの根本を考える
・その根本は過去の親子関係にあった

これらの気づきが得られることがあります。このように自分の気持ちと向き合い、心が整理できるようになると、問題のある投影は減っていきます。

 

自分が投影しないコツ

逆に自分自身が投影してしまいそうになったらどうすれば良いのでしょうか?投影は無意識にやってしまうものなので、なかなか自分では気が付きにくかったりします。

しかし、いくつかのコツを覚えておくと確認しやすくなると思います。

相手へのネガティブ感情

投影が出やすいのは、相手が自分へネガティブ感情を持っていると感じた時です。

 相手が自分を嫌い
 相手が自分をむかついている
 嘘をついていると思われている
 信用されていない

これらの感情があるときは、実は自分自身がその感情を持っているのではないか?といったん立ち止まって確認してみましょう。投影を発見しやすくなります。

メタ認知力

メタ認知力とは自分の感情や考えに気が付き洞察する能力です。メタ認知力が向上すると、自分の感情を客観的に把握して、コントロールがしやすくなります。

後程リンクをお伝えしますので参考にしてみてください。

メタ認知力を鍛える方法

 

おしらせ

投影とは何か?について意味と対処法を解説しました。「これ投影かな?」と思ったら、コラムを参考に、対処してみてくださいね。

心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。

コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考研究
・ファンデンボス,G.R.(2013)APA 心理学大辞典 P 636