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ストレスコーピングの意味とは?種類

ストレスコーピングの意味とは?種類①

はじめまして!公認心理師の川島です。

今回のテーマは
「ストレスコーピング」
です。

  • 改善するお悩み
  • ストレスが溜まっている
  • 心が疲れている
  • コーピングスキルが分からない
  • 全体の目次
  • 入門①ストレスの歴史・提唱者
  • 入門②ストレス理論モデルとは?
  • 仕上げ動画

はじめに

現代はストレス社会です。

「移動のたびにマスクの着用…」
「仕事のプレッシャーた強い」
「恋愛がうまくいかない」

日常生活には、さまざまなストレスがあります。一方でストレスを発散,解消する方法を体系的に学習しているかたは多くはありません。そこで今回はストレスコーピングを4回シリーズでお伝えします。

コラム①では、ストレスの歴史,ストレスコーピングスキルについて紹介します。

ストレスの歴史・提唱者

ストレスの起源は、1500前後の中世イングランドといわれています。当時はストレスという言葉はなく、捕まえる・拘束するという意味の「distress(ディストレス)」と表現されていました。

ストレスの歴史、起源

ディストレスは、その後物理学の分野で発展し、治療の分野に広がっていきます。

物理学でのストレス

1800年代に入ると、物理学の分野で「stress(ストレス)」という用語が使われるようになりました。

たとえば、ボールの上に重さがかかるとします。ボールには上から圧力がかかります。

物理学の発展とストレス

ボールがへこむと反発しようとする力がはたらきます。ストレスは物理学の用語が始まりこの跳ね返そうとする力を物理学では「ストレス反応」と呼んでいました。

ハンス・セリエ

物理学の用語として使われていたストレスは、生理学者のハンス・セリエによって医学の分野で使われるようになります。

生理学者のハンス・セリエ医学と科学の博士後を持ってハンスセリエは、生理学と言う分野の権威者でした。生理学とは、生命現象を物理的・化学的手法に研究する手法で、物理学の親戚ともいわれています。

おそらく、物理学の用語として使われていた「ストレス」を生理学で使うようになったと推測できます。しかしストレスという用語は、なかなか浸透していかなかったといわれています。

仕組みが明確に

ハンスセリエによって、人間がストレスによって、どのようにプレッシャーを感じて体にどのような症状が出るかが分かるようになりました。

しかしストレスの改善や治療にどう役立てるかはまだ明確になっていません。

リチャード・ラザルス

1980年代になると、治療に役立てようという考え方が進みます。

カリフォルニア大学の心理学者リチャードS.ラザラス教授は、治療の手順を明確にする「ストレス理論モデル」を作りました。

ストレス理論、ラザルス教授ラザルス教授の功績は2つあります。

1:過程が明確になった
人がストレスをどのよう感じてどのように対処していけばいいのかの「過程」がわかるようになりました。

2:コーピングスキルが整理された
人がストレスを改善する具体的な方法が整理されました。整理してくれました。

私たちは、さまざまな「過程」を踏むことで、悩んだり、落ち込んだり、楽しい気持ちでチャレンジをします。その過程が詳細に分析されたことで、一般の人でもストレス対策がしやすくなっていったのです。

 

ストレス理論モデル

ラザルス教授のストレス理論モデルについて見ていきましょう。ストレス症状が出る過程の全体像はこちらです。

ストレス理論モデル詳細は、気になる項目を以下より選んで確認してください。

4つのストレッサー

ストレス理論ではストレッサーという考え方があります。ストレッサーの意味は、心理的負担です。ストレスの感じる原因と捉えてください。

ストレッサーは大きく分けて4種類あります。

ストレッサーの種類

「肉体」
病気やケガ、運動不足、偏った食生活など

肉体のストレッサー

「環境」
暑さ寒さ、騒音や紫外線、満員電車など

環境ストレッサー

「社会」
景気が悪い、収入がない、自粛の流れ、テロや戦争など

社会ストレッサー

「心理」
失恋、誹謗中傷、心の問題など

心理ストレッサー

私たちはストレッサーを感じると、一次評価をします。

一次評価とは、感じたストレッサーは「自分にとって脅威となるか?」を判断していく過程です。

楽観的な人は、ストレッサーに「何とかなる」と考える傾向があります。一方でストレスを溜めやすい人は、ストレッサーが自分に害がある、関連が深いと考える傾向があります。

ストレスをためやすい人の特徴には、

・遺伝的に脆弱
・認知の歪みがある
・自己効力感が不足

などがあるとされています。

ストレスをためやすい人の特徴ごとの対策は、コラム②一次評価の対策で詳しく紹介しています。

ストレッサーが自分に害があると考えた場合、二次評価の段階に進みます。

二次評価では、ストレスと感じたことに対して「対処できるか?」を考え、改善を目指します。このストレスを改善する技術をコーピングスキルといいます。

6種類のコーピングスキル

ストレスコーピングスキルには、6種類あります。

①情動解決コーピング
感情を発散する方法でカタルシス効果とも呼ばれます。たとえば、日記を書く、泣きたいときには泣くなど、気持ちを素直に表現することで心の整理をします。

②問題解決コーピング
直接問題解決していく方法です。たとえば、満員電車がストレスなら、引越しをするなど問題を解決することでストレスを軽減していきます。

③認知的評価コーピング
考え方を変えることでストレスを減らす方法です。たとえば、上司からの注意がストレスなら、学びのためのアドバイスと考えるなど、考え方を柔軟にすることでストレスを軽減していきます。

④社会支援コーピング
周囲にアドバイスを求めたり、信頼できる人に打ち明けるなど、悩みを相談する方法です。家族や友人、時にはカウンセラーに相談してもいいでしょう。

⑤身体的コーピング
運動をする、十分な睡眠をとるなど体の健康面からストレスを発散させる方法です。

⑥気晴らしコーピング
自分にとって気晴らしになることをする方法です。たとえば、旅に出る、趣味に没頭する、美味しい食事をするなでリフレッシュをします。

ストレスはいろいろなコーピングスキルで対処できるため、コーピングスキルが多いほどストレスに強くなれます。

ストレスコーピングについてはコラム③ストレスコーピングスキルで詳しく紹介しています。

二次評価でストレスコーピングができないと、不安やイライラ、よく眠れないなど、ストレス症状が出てきてしまいます。

ストレス反応は短期的であれば大きな問題になることは少ないでしょう。しかし長期化するとさまざまな問題が出てきます。

・身体的問題
睡眠障害、胃潰瘍、突発性難聴、心筋梗塞など。

・精神的問題
適応障害、うつ病などの可能性。

・行動面の問題
暴飲暴食、暴言を吐く、ギャンブル依存になるなど。

ストレス理論の全体像をまとめて確認しましょう。

ストレス理論全体像

ストレスの源ストレッサーには「肉体」「環境」「心理」「社会的」の4種類があります。そして一次評価でストレッサーを判断し、ストレスと感じた場合には二次評価で対処をします。

ストレス反応は長期化すると様々な問題を招くため長期化させないことが大切です。ストレスに強くなるには、一次評価と二次評価を強くしていくことがストレス理論の基本的なやり方となります。

まとめ・お知らせ

仕上げ動画

ストレスコーピングコラムは4回シリーズです。動画解説もありますのでぜひご活用ください。

 

おしらせ

最後に30秒だけお知らせをさせてください♪ 私たち公認心理師・精神保健福祉士は、暖かい人間関係のある社会を創ることを目的として、コミュニケーション講座を開催しています。

心理療法やソーシャルスキルの練習を勉強したい方はぜひお待ちしています。もしコラムを読んでみて、もっと心理学を学習したいと感じたら、下記の看板を参照ください。

是非お待ちしています。それでは先に進みましょう!

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・Friedman, M.; Rosenman, R. (1959). “Association of specific overt behaviour pattern with blood and cardiovascular findings”. Journal of the American Medical Association. 169 (12): 1286–1296.
・R.S.ラザルス(1990)ストレスとコーピング-ラザルス理論への招待 星和書店 p19
・Feshback,S. 1955 The drive-reducing function of fantasy behavior. Journal of Abnormal and Social Psychology. 50, 3-11