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ストレスと気晴らし

ストレスを娯楽で発散する方法「気晴らし型コーピング」⑬

コラム①では、「ストレス理論」について概観していきました。コラム⑧からはコーピング方法についてより深く解説していきます。少しおさらいすると、「①問題解決型」「②情動焦点型」「③認知評価型」「④社会的支援検索型」「⑤身体的」「⑥気晴らし型」の6つのコーピングありましたね。

今回は、ストレス症状に対処する方法の6つ目「⑥気晴らし型」についてご紹介します。

ストレスと気晴らし

ストレスコーピングと発散方法

コラム⑥で解説した気晴らしコーピングを軽くおさらいしておきましょう。趣味、遊びなどによってストレスを解消していく方法でしたね。いわゆる一般的なストレス発散方法だと考えても良いでしょう。

ご自身が楽しめる活動であれば何でもアリなのですが、今回はストレスを和らげるという視点から3つオススメの方法をご紹介します。

①ハイキング

ハイキングは大きくストレスを下げることがわかっています。Marselle Melissa R ら(2014)は、

・1516名の男女を対象
・被験者の半分に週1回だけ自然の中を歩く
・13週間後の変化を観察

という内容で研究を行いました。

その結果、13週間後にはハイキングに参加しなかったグループよりも主観的なストレスが下がり、うつ症状の発症率も低下する傾向が確認されました。

週1回山に登るのは難しいと思いますが、ハイキングの場所は緑が多い場所であればどこでも構いません。近所の公園、広めの緑地帯などご自身ができる範囲で行ってみてくださいね。

②ボルダリング

次におすすめなのが、ボルダリングです。Luttenberger K ,(2015)が行った研究では、

・精神が不安定な男女100名を対象
・週3時間のボルダリングを実施
・8週間後の変化をチェック

という条件で調査を行いました。

その結果、ボルダリングを行ったグル ープは何もしなかった被験者に比べて4.5倍も症状の軽減が見られました。

ボルダリングは足場を探す・次に掴む石を探すなど注意力が強要されます。その結果、日常の不安や悩みに意識を向けるヒマがなくなり、ストレスコーピングにつながるのです。

③サウナ

相島ら(2015)の研究では、

・慢性疲労症候群で入院中の患者10名を対象
・参加者たちは室温60℃のサウナに15分間滞在
・その後サウナルームの外で30分休憩する
・これを1日1回週5日行い、4週間後の変化を観察

という内容で調査を行いました。

その結果、知覚疲労や不安、うつ症状が改善されパフォーマンスの向上が確認されています。このことからサウナを習慣にすることで、ストレスの減少が期待できると言えるでしょう。確かにサウナから上がった後は、頭がスッキリした感覚になりますよね。

この3つの方法はストレスの対処法として非常にオススメの方法です。ただ、少し敷居が高いと感じる方は、近くの公園を散歩するだけもストレス症状が軽減が期待できます。

ぜひ、ご自身が取り組みやすい方法で気晴らし型コーピングを試してみてくださいね。

気晴らしコーピング実践!

3つの気晴らし型コーピングはいかがでしたか?もちろん、ご自身が楽しめる活動があれば何でもOKです。カラオケに行く、ディズニーランドに行く、ゲームに熱中するなど様々な方法があります。

あくまでも「気分転換」として、行うのであればプラスに機能するでしょう。気晴らしできる活動が特にないという方は、今回ご紹介した3つの方法をまずは実践してみてください。

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまでストレスコラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!ストレスを上手に発散・解消する方法を知ることで、日々のさまざま事がポジティブに捉えられるようになります。そして新しいことに挑戦する活力にもなると思いますよ。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション心理学教室への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★ストレスへの対処法!適度に気分転換を

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目次

①原因と症状を知ろう-概観
②「ストレッサー」の意味と種類
③考え方が原因「一次評価」とは
④対処行動を考える「二次評価」
⑤対処方法「コーピングスキル」
⑥種類!短期・長期のストレス反応
⑦ストレス診断とチェック!
⑧問題解決型コーピング
⑨情動焦点型コーピング
⑩症状の原因「認知のゆがみ」
⑪ソーシャルサポートを得よう
⑫身体的コーピング
⑬気晴らし型コーピング

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
・Effects of Waon Therapy on Chronic Fatigue Syndrome: A Pilot Study Yuji Soejima, Takao Munemoto, Akinori Masuda, Yuuki Uwatoko, Masaaki Miyata, Chuwa Tei 2015 Volume 54 Issue 3 Pages 333-338
・Luttenberger K ,(2015)Indoor rock climbing (bouldering) as a new treatment for depression: study design of a waitlist-controlled randomized group pilot study and the first results.BMC Psychiatry. 2015.
・Marselle Melissa R  Sara L Warber    Katherine N. Irvine (2014)Examining Group Walks in Nature and Multiple Aspects of Well-Being: A Large-Scale Study.