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流動性知能・結晶性知能

ココロの働きと仕組み コミュニケーション用語集

流動性知能と結晶性知能

☆はじめに

キャッテル(Cattell,R.B)による理論である。

知能にはさまざまな学者がそれぞれ理論を述べているが、Cattellは知能因子説を、流動性知能と結晶性知能に分けた。 この2つの知能は、知能テストなどが表す内容はもちろん、今日では老年期の認知症を考える際に必要な内容である。

☆流動性知能とは

流動性知能とは、正式には流動性一般能力と呼び、動作性の知能と捉えることができる。

新しい場面への適応に必要な能力をさし、具体的には、推論する力、思考力、暗記力、計算力などが挙げられる。 集中力も流動性知能の一部である。

これらの能力を応用しながら、初めて経験するような新しい場面に遭遇した際に「どのように行動すればよいか」「どう対処すればよいか」と考え振る舞うことができる。

流動性知能を活かすことができれば、独創的なアイディアなどが生まれる可能性もあるため、 問題解決能力ともいえるだろう。

身近な内容でいえば、主に学生時代に学習する内容や、高校や大学受験などテクニックに使われる能力が挙げられる。

流動性知能は新しいことを知能として定着させるため、加齢による低下がみられることが特徴である。

この知能のピークは25歳ごろまでであり、65歳前後で低下がみられる。

☆結晶性知能とは

結晶性知能とは、正式には結晶性一般能力と呼び、言語性の知能と捉えることができる。

過去の経験が土台になる専門的または個人的な能力をさし、ことわざで表すと「三つ子の魂百までも」というような概念にあたる。 免許や学位などの専門的な知識や、料理などの日常の習慣、長年にわたる趣味の手順や方法なども結晶性知能にあたる。

過去に得た経験が知能の土台であるため、加齢による低下が少ないのが特徴である。そのため、認知症の患者でも結晶性知能が保たれていることが多い。

流動性知能が新しい場面に適応する能力ではあるが、日常の習慣などの結晶性知能のような以前の経験から新しい場面に推論、応用することもできる。

☆さいごに

このように、2つの知能を厳密に完全に分けることは難しい。 2つの知能を活用することが、問題や課題に取り組む、解決する手助けとなる。 また、2つの知能共に、加齢とともにまったくなくなってしまうというわけでなく、訓練をすれば向上する。


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