夫婦喧嘩の意味

皆さんこんにちは。コミュニケーション講座を開催している公認心理師の川島達史です。今回は「夫婦喧嘩」について解説していきます。

夫婦喧嘩の意味,まぽ様作成

目次は以下の通りです。

①夫婦喧嘩と統計
②深刻な夫婦喧嘩
③夫婦関係と子どもへの影響
④関連コラム

是非最後までご一読ください。

①夫婦喧嘩と統計

夫婦喧嘩の原因

夫婦喧嘩はなぜ起こるのでしょうか?川島(2013)は、Yahoo!知恵袋の投稿データ2004年4月1日~2009年4月7日までの、質問データ総数1600万件を調査し、夫婦喧嘩の内容調査を行いました。その結果、以下のようになりました。

グラフの通り、パートナーの人格、癖、行動が決断の大きな要因になることがわかりました。

 

②深刻な夫婦喧嘩

夫婦喧嘩が深刻化した場合

夫婦喧嘩は深刻になると、DVに発展していきます。下記のグラフは警視庁が発表したデータになります。

相談件数の推移のグラフ

統計によると毎年8600件近くのDVの相談があることになります。次に男女別の統計を見てみましょう。相談をするのは80%が女性です。深刻な夫婦喧嘩については女性側が被害者になることが多いと言えます。

DV相談者の性別のグラフ

 

夫婦喧嘩をしやすい年齢

警視庁はDV相談者の年齢平均も公表しています。

相談者の年齢のグラフ

上図を見ると、夫婦喧嘩は20kら40代に集中していることがわかります。特に結婚してから家庭が安定するまでは夫婦関係に様々な試練が訪れます。日々の家事分担、収入の増減、妊娠、子育て、お互いの家庭との付き合いなど・・・環境の変化は家庭にストレスをもたらし、夫婦喧嘩が起こりやすくなると言えます。

 

③夫婦関係と子どもへの影響

夫婦喧嘩は子供にも様々な影響を及ぼします。

抑うつ傾向への影響

菅原ら(2002)は、1360名の母親を対象に夫婦関係が子どものメンタルヘルスにどのような影響を与えるか調査をしました。その結果が以下の図です。

図上図は、1.父親と母親がお互いに愛情を持つと、家族の雰囲気がよくなり、子どもの抑うつ傾向が低くなることを意味しています。逆に解釈すると、夫婦喧嘩が絶えない家庭は、子供の抑うつ傾向が増えるとも言えます

無気力感への影響

張(2015)は日本と中国の高校生537名を対象に、夫婦喧嘩が子供のメンタルへルスにどのように影響するかを調べました。その結果の一部が以下の図です。

上図は、親に対する恐れを感じた子供は、無気力感に苛まれることを意味しています。夫婦喧嘩の状態は子供にも恐怖を覚えさせます。その結果、無気力になる可能性もあり、不登校につながるなどの結果になることもあります。注意が必要です。

④関連コラム

夫婦喧嘩から仲直りする方法

当コラムでは夫婦喧嘩の意味や研究を紹介してきました。実践的に夫婦喧嘩から仲直りする力をつけたい方は以下のコラムを参考にしてみてください。心構えや具体的な仲直りのプロセスを解説しています。

夫婦喧嘩から仲直りする方法

夫婦の会話を増やす方法

普段の会話が不足していると夫婦喧嘩が長期化しがちです。以下のコラムでは普段の夫婦の会話をテーマに温かい関係を構築する方法を提案しています。是非参考にしてみてください。。

夫婦の会話を増やす方法

 

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監修

・川島達史
・公認心理師,精神保健福祉士
・目白大学大学院心理学研究科卒
Youtubeチャンネル

 

*出典・参考文献
岩藤裕美(2008)「葛藤生起場面における夫婦間コミュニケーション・スタイル ―尺度の作成と妥当性の検討―」人間文化創成科学論叢第11巻2008年
張新荷(2015)「夫婦間葛藤に対する青年期の子供の反応と心理的ストレス反応の関連-日本と中国の高校生を対象にー」東北大学大学院研究科研究年報 第63集・第2号(2015年)
川島(2013)「Yahoo!知恵袋」に見る夫婦間葛藤解決方略 千葉大学教育学部研究紀要 第61巻 185~191頁
「離婚に関する調査2016」(2016)リクルートブライダル総研http://bridal-souken.net/data/divorce/divorce2016_release.pdf
菅原ら(2002)夫婦関係と児童期の子どもの抑うつ傾向との関連より一部改変して掲載教育心理学研究,2002,50,129ー140