交感神経・副交感神経の意味とは

交感神経と副交感神経は自律神経系に区別され、
体の各機能を無意識的、反射的に調整する神経系

交感神経と副交感神経は体の神経系の一部です。主に呼吸、消化、排泄などの体の機能に大きく関わっています。

この機能を維持していくには、精神的な要素も大きく左右します。特に、緊張や不安、恐怖などの状況に影響され、心と体のバランスを崩す原因にもなります。

交感神経と副交感神経の役割

交感神経と副交感神経は、まとめて自律神経系と呼ばれています。それぞれに以下のような働きがあります。

・交感神経
緊張する、活力を上げる、心拍数が上がる

・副交感神経
リラックス、休息する、心拍数が下がる

交感神経が優位になる

イライラしたり、体が固くなっている時は、交感神経が優位になっています。逆に緊張から解き放たれて、リラックスした状態では、副交感神経が優位になっています。

この2つの神経がバランスを取ることで、活動と休息を上手に使い分けていくことができます。

心と体の仕組み-赤面症編

今回は、赤面症を例に交感神経・副交感神経の働きを見ていきます。

なずは、赤面症が引き起こされるプロセスを確認しましょう。

①対人場面を危機的状況と考える
②偏桃体が反応
③交感神経が活発
④血流の増加
⑤顔が赤くなる

偏桃体と恐怖

①まず、対人場面で「失敗してはならない(危機的状況)」と考えます。

交感神経、副交感神経を解説

②すると「扁桃体(へんとうたい)」が反応します。

偏桃体は、アーモンド状の構造をした大脳辺縁系の構成要素の一つで、脳の側頭葉の中央部に位置しています(心理学辞典,2013)。

偏桃体が反応すると赤面症になる

偏桃体とは
恐怖や不安を感じる脳の部位で原始的な脳と言われています。危機を感じると、扁桃体が活発になり、合理的な判断がしにくくなります

③偏桃体が反応すると「自律神経」が対応を始めます。

赤面する時は「交感神経」が優位でしたね。交感神経は、以下の図の部分です。

体の中の交感神経

交感神経は脊椎の両側を走る幹から出ていて、眼球や各臓器とつながっています。

④交感神経が優位になると「毛細血管」に血液が流れます。

血管が収縮し、心臓の鼓動が早くなり、血流や血圧が高まるのです。

交感神経が優位になったときの症状

⑤その結果、顔や耳が赤くなりなりやすくなります。

交換神経、副交感神経とは?

毛細血管と赤面症の関係

血行が良くなるだけではなく、血管の多さも赤面の1つの原因となります。

体のほとんどの血管は「毛細血管」です。すべての農済血管が、動脈と静脈をつなぐ役割を担っています。

毛細血管と赤面症の関係

頬や鼻周りには、この毛細血管が張り巡らされています。交感神経の働きが強くなると、毛細血管に多くの血液がめぐり顔が赤くなるのです。

細血管拡張症と診断されることも

恒常的に顔が赤い場合は、毛細血管拡張症と診断されることがあります。

毛細血管拡張症の場合は、緊張するしないに関わらず、いつも顔に赤い部分があるケースです。

こういった場合は、一度お医者様に診断してもらうのも良いと思います。毛細血管拡張症は、保険適用でレーザー治療ができます。

 

まとめ-助け合い掲示板

まとめ

交感神経・副交感神経について、赤面症を例に解説しました。心と体のしくみが何となく分かりましたか。

赤面症などの症状は、緊張した心が交換神経を刺激した状態です。人間らしさの一つでもありますが、症状が重い場合にはツライ時もあると思います。

症状を緩和したい場合は、危機的状況を作りにくい思考の仕方や、副交感神経を刺激する方法などコラムを参考に学んでみてください。

認知行動療法

私たちの悩みの多くは、出来事が引き起こしているのではなく、出来事の捉え方(思考)が引き起こしてしています。

緊張しやすい人は、この思考に偏りがあります。認知療法では思考の偏りを見つけて適応的な考え方に修正していきます。

「一度起きたことはまた起こる」などの捉え方のクセがある人は、認知療法コラムをチェックしてみてください。

体の面からリラックス

緊張した身体を緩める方法として、リラクゼーションは効果があります。自分にあった方法を身に付けることで、性格的な癖と上手く付き合えるようになります。

緊張すると体に症状が出やすい…という場合は、リラックス法を学ぶことで症状を和らげることができます。詳しくは心と体コラムを参考にしてみてください。

助け合い掲示板の活用

ページ下部には助け合い掲示板があります。当コラムは心理面の考え方が多く集います。お互いの悩みや経験談など相談してみましょう。*お互いを思いやったご投稿をよろしくお願いします。

講座のお知らせ

もし公認心理師,精神保健福祉士など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・心理療法の基礎
・対人不安の改善
・暖かい人間関係を築くコツ
・無条件の肯定のコツ

など練習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。お知らせ失礼いたしました。

*出典・参考文献
・ファンデンボス,G.R.(2013)APA 心理学大辞典,820