NIOSH職業性ストレスモデルの意味

皆さんこんにちは。コミュニケーション講座を開催している公認心理師の川島達史です。今回は「NIOSH職業性ストレスモデル」について解説していきます。

NIOSH職業性ストレスモデルの意味

目次は以下の通りです。

①NIOSH職業性ストレスモデルとは
②ストレス要因の種類
③ストレス反応とコーピング
④コーピングの種類

是非最後までご一読ください。

NIOSH職業性ストレスモデルとは

職業性ストレスモデルとは

NIOSH職業性ストレスモデルとは以下のような意味があります。

ストレス反応から疾病までの流れにおいて、仕事のストレス要因(ストレッサー)以外の「個人的要因」「仕事外の要因」「緩衝要因」がどのような影響を与えるのかを示したモデル

つまり、

・仕事のストレス要因
・個人的要因
・仕事外の要因
・緩衝要因

の4つがストレス発生から疾病までのプロセスで、どのように影響するのかを説明したモデルです。具体的なモデルについては以下の通りです。

NIOSHの職業性ストレスモデル

ストレス要因の種類

それぞれ項目の意味を見ていきましょう。

仕事のストレッサー

仕事上で起こるストレス要因です。

具体例
・パワハラ
・セクハラ
・長時間労働

個人的要因

会社とは関係ないストレス要因になります。

具体例
・失恋
・夫婦喧嘩
・体の不調

仕事外の要因

仕事とは直接関係のない状況で発生する要因です。

具体例
・会社が遠い
・満員電車のストレス
・友人との喧嘩

緩衝要因

ストレスを和らげてくれる要因です。

具体例
・充実した趣味
・達成感
・運動

ストレス反応とコーピング

ストレス反応

体が緊張・興奮状態になります。具体的には、

・夜眠れなくなる
・意欲が減退する
・胃腸が荒れる
・心拍数が早くなる

などの様々な症状が表れます。

コーピング

ストレス反応を和らげる対処法を活用していきます。コーピングの有無によって、ストレス反応の影響は大きく変わります。詳しくは後述しますが、以下の2つが挙げられます。

・情緒的コーピング
・問題解決型コーピング

疾病

心理的な病気を発症します。具体的には、

・職場うつ
・燃え尽き症候群
・適応障害

などの疾病が挙げられます。

 

コーピングの種類

ストレス反応への対処法は、「情緒的コーピング」「問題解決型コーピング」の2種類があります。

①情緒的コーピング

情緒的コーピングは様々なものが挙げられます。例えば以下が挙げられます。

・ソーシャルサポート
ソーシャルサポートとは、周囲の人たちから得られる援助のことです。そのサポートは、物質的なものとは限らず、励ましや情報など様々なものが挙げられます。

ソーシャルサポートの意味とは

・心理療法

心理療法とは、心理学的な観点から、認知や行動、感情や身体感覚を変化させることで、症状や問題行動を軽減させることです。代表的なものとしては、行動療法、認知行動療法、マインドフルネス療法、などがあります。

心理療法一覧

・ストローク
ストローク(stroke)とは、「人の存在や価値を認めるための言動や働き」を意味します。言葉はもちろん、言葉以外(目を合わせる、うなづく、手を振る、頭を撫でる、さするetc.)のコミュニケーションも含まれます。ストロークを増やすとストレスを軽減する効果があります。

ストロークとは何か

 

②問題解決型コーピング

問題解決コーピングは問題を直接解決していくやり方です。例えば以下が挙げられます。

仕事量を見直す
自分の領域を超える膨大なタスクを抱えている場合は、仕事量を見直していくことも大事な選択肢です。

配置換え希望
もし、今の配属先や役職がストレッサーとなっている場合は、配置換えを希望します。特にストレスフルな環境を放置しておくと、適応障害などの疾病に発展することがあります。

制度の利用
職業性ストレスの場合、ストレスチェック制度が活用できます。ストレスチェック制度は、労働者のストレスの状況について定期的に検査を行い、労働者がメンタルヘルス不調になることを未然に防止することを主な目的としたものです(厚生労働省)。

 

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監修

・川島達史
・公認心理師,精神保健福祉士
・目白大学大学院心理学研究科卒
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