オペラント条件付けの意味

皆さんこんにちは。コミュニケーション講座を開催している公認心理師の川島達史です。今回は「オペラント条件づけ」について解説していきます。

オペラント条件づけとは

目次は以下の通りです。

①オペラント条件付けとは
②提唱者
③心理的効果
④関連コラム

是非最後までご一読ください。

①オペラント条件付けとは

オペラント条件付けとは以下の意味があります。

自発的な行動に対して、何らかの刺激を与えることで、行動を変容させる過程

オペラント条件付けは別名、「道具的条件付け」とも言います。オペラントには”自発的な”という意味があり、自発的な行動に対し、報酬や罰を与えることで学習をするということです。オペラント条件付けは、報酬による行動の変化と、罰による行動の変化があります。

報酬による行動変化

・算数のテストで100点を取って褒められたから他の教科も頑張る
・筋トレをしてモテたから、さらに筋トレに励む

など、報酬=快をもたらすものを得ることで行動が変わることをいいます。

罰による行動変化

・車のスピード違反で切符を切られたので、安全運転を心がける
・会議で余計なことを言ってしまい怒られたので、余計な発言を控える

など、罰=不快をもたらすものによって行動が変化することをいいます。

 

②提唱者

オペラント条件付けはスキナーによって提唱されました。スキナーはアメリカの心理学者で、新行動主義と呼ばれる学派で有名な人物です。

スキナーは「スキナー箱」と呼ばれるレバーを押すと餌が出る装置を使って、ネズミの学習行動を研究していました。この時、レバーを押すという行動が餌という報酬につながることで、レバーを押す頻度が増えるという行動変容をオペラント条件付けとしました。

スキナーは学習理論を体系立てたことにも貢献しています。パブロフ条件反射を、古典的条件付け(レスポンデント条件付け)とし、ソーンダイクの試行錯誤理論をオペラント条件付けに分けました。

古典的条件付けは「餌を見たら唾液が出る」などの、生理的な現象に表されるように受動的な反応です。一方で、オペラント条件付けは自発的な反応であるという違いがあります。

③心理的効果

オペラント条件付けは人の学習の過程を理論化したもので、様々な場面で応用されています。

日常生活での応用

子どもの教育や勉強の成績アップに役立っています。例えば、「成績が上がって褒められたから、より勉強を頑張るようになった」というような例です。また、ビジネス場面では社員の仕事の効率化や、モチベーションのアップにも役立っています。

心理療法での応用

心理療法では行動療法があります。行動療法とは、問題行動を新しい学習を通して適応的な行動に変えるという方法を取ります。オペラント条件付けを使った行動療法には、トークンエコノミー、行動変容法などがあります。

④関連コラム

行動療法

行動療法を実際に勉強してみたい方は以下のコラムを参照ください。オペラント条件付けを理論的基礎として、メンタルヘルスの向上を目指す手法を理解することができます。

行動療法入門

恐怖条件付け

オペラント条件付けに近い概念として、恐怖条件付けがあります。オペラント条件付けと合わせて学習することで、条件付けの理解を深めることができます。

行動療法入門

 

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ダイコミュ用語集監修

・川島達史
・公認心理師,精神保健福祉士
・目白大学大学院心理学研究科卒
・NHK 天才テレビ君出演
・マイナビ出版 嫌われる覚悟
Youtubeチャンネル

・出典,引用文献

中島義明,子安増生,繁桝算男,箱田裕司,安藤清志(1999)心理学辞典 有斐閣

恩田彰,伊藤 隆二(1999) 臨床心理学辞典 八千代出版

青木紀久代,神宮英夫 編(2011) 徹底図解心理学 新星出版社