類似性の意味とは

意味とは

心理学では類似性は以下のように定義されています。

容姿や態度,能力や性格などの特性が他者と似ている度合い

平たく言えば、”似ているところ”という意味で用いられることが多いです。

類似性-研究事例

類似性、はこれまで様々な研究がなされてきました。以下折りたたんで掲載をしたので、興味があるものをクリックしてみてください。

①相談相手になりやすい

中村(1984)の研究では、「類似性と対人魅力の関係」について調査が行われています。その中の1つに以下のような実験デザインがありました。

・国立大学の男女学生60名を対象
・外向性群、内向性群を分ける
・似ている人、似ていない人
どれぐらい悩みを打ち明けたいか調査

今回はわかりやすいように「内向性群」に絞ってご紹介していきます。その結果の1つが以下の図です「悩みを打ち明けたいかどうか」の度合いを表してします。

まずは概観してみてください。

類似性の研究

このように類似の方が高い数値を示していることが分かります。つまり、内向的な人は相手が自分と似ている人の方が安心して悩みを打ち明けたいと思えるのです。

(※結果をわかりやすくするために記述しています。詳しくは論文を参照ください。

②似たもの同士は親しみやさを感じやすい

中村(1984)の研究では、「類似性と対人魅力の関係」について調査が行われています。その中の1つに以下のような実験デザインがありました。

・国立大学の男女学生60名を対象
・外向性群、内向性群を分ける
・似ている人、似ていない人
どれぐらい悩みを打ち明けたいか調査

今回はわかりやすいように「内向性群」に絞ってご紹介していきます。その結果の1つが以下の図です。「親しみを感じる」の度合いを表してします。

親しみと類似性

こちらも、類似の方が高い値を出していますね。やはり類似性が高いほど相手との親しみを感じやすく仲良くなりやすいことが考えられます。

類は友を呼ぶは科学的に証明されているのです。(※結果をわかりやすくするために記述しています。詳しくは論文を参照ください。)

このように、似た者同士は親しみを感じやすく、悩みを相談しやすいことが分かっています。コミュニケーションを取る際はなるべく類似性を意識した方がよさそうですね。

➂態度や性格と魅力

Byrne&Nelson(1965)の研究では、魅力度と、物事に対する態度や性格(類似度)の関連について調査が行われています。以下のグラフをご覧ください。

魅力度と類似度

このように、物事に対する態度や性格(類似度)が高くなるほど「魅力度」も比例して高くなっていくことが分かります。つまり、自分と似ている人ほど魅力を感じやすいと考えることができます。

態度や性格が似ていれば、対立することも少ないですし、個人的な意見を尊重してくれることもあります。心理学では、これを合意的妥当性と呼び、人は自分と合意できる人を好きになると考えられています。

④対人魅力と類似条件

中村(1988)の研究では、似た者同士の要素である「類似条件」が「対人魅力」にどのような影響があるかを調査しました。実験では女子学生84名を対象に、以下の2つを測定しました。

・態度の類似性
同じ趣味や価値観、しぐさが似ている

態度の類似性

・情緒的魅力
共感できる、話が合うなどの魅力

似た者同士 情緒的類似実験の結果、

「似た者同士は魅力得点が高いという結果になりました。」

つまり、同じ趣味や価値観が似ている、動作が似ていることによって「この人とは共感できる!」と思われやすいことが推察されます。

そのため、仮に相手と性格の部分でマッチしていなくても、同じ趣味、ひいては動作が似ているだけでも共感が得られるのです。

お知らせ

当コラムは公認心理師、精神保健福祉士により作成されています。もっと心理学や人間関係を学習したい方は下記のコミュニケーション講座でぜひお待ちしています。

コミュニケーション講座

監修

・川島達史
・公認心理師,精神保健福祉士
・目白大学大学院心理学研究科卒
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出典・参考文献
・中村(1988)非類似の他者に対する魅力 実験社会心理学 27巻 2 号 p. 121-130
・中村(1984)性格の類似性が対人魅力に及ぼす効果 実験社会心理学研究 23(2), 139-145, 1984
・Byrne, D. & Nelson, D. (1965). Attraction as a linear function ofproportion of positive reinforcements. Journal of Personality andSocial Psychology, 1, 659-663.
Heider, F. (1958). The Psychology of Interpersonal Relations. New York: John Wiley & Sons.