プレッシャーの意味

皆さんこんにちは。心理学講座を開催している公認心理師の川島達史です。今回は「プレッシャー」について解説していきます。

プレシャーの意味,gontyan様作成

目次は以下の通りです。

①プレッシャーとは何か
②プレッシャーと3つの影響
③プレッシャーの悪影響
④関連コラム

是非最後までご一読ください。

 

①プレッシャーとは何か

意味

プレッシャーは元々物理学で使われてきた言葉でした。現在では心理学の世界でも使われるようになり、以下の意味があります。

優れたパフォーマンスを発揮しなければならない心理を刺激する要因

例えば、明日のプレゼンは重要だからプレッシャーを感じる、上司からのプレッシャーが強い、明日は決勝戦だからプレッシャーがかかる、などの使われた方をします。このように、プレッシャーは、何らかの目標を達成しなくてはならない場面で大きくなります。

提唱者

プレッシャーは1984年から心理学の世界で使われはじめました。提唱者は社会心理学の専門家であるBaumeisterです。Baumeisterは優れたパフォーマンスの裏側にはプレッシャーへの意識の向け方が影響していると考えました。

 

プレッシャー,ボーマイスター

 

②プレッシャーと3つの影響

健康的なレベルのプレッシャーは、心理面、生理面、行動面に良い影響を及ぼします。

心理面への影響

プレッシャーを感じると、私たちは課題に向けた準備をはじめ、集中力を高くします。例えば、重要な試験が1か月後に迫っていたら、あらかじめ一生懸命勉強をすることができます。そしていざ試験になったらいつもよりも集中して問題を解くことができます。

生理面への影響

プレッシャーを感じると、副腎からコルチゾールと言うホルモンが出ます。コルチゾールは、心拍数や血圧が増加させます。そして筋肉に力が入り、瞳孔が開き、体全体が覚醒状態になります。

行動面への影響

心理的に集中力が増し、身体も覚醒状態になることで、優れたパフォーマンスを残せるようになります。場合によっては「火事場のクソ力」というように、いつもの能力を超えた力を発揮できることもあります。

 

③プレッシャーの悪影響

一方で、プレッシャーは、大きすぎても、小さすぎてもパフォーマンスに悪影響となります。

過剰なプレッシャーと悪影響

まずは以下の図をご覧ください。これは「ヤーキーズ・ドットソンの法則」といわれる図です。

ヤーキーズドットソンの図とプレッシャーの関係

過剰なプレシャーは、右側を表します。プレッシャーは一定のレベルを超えると、大きすぎて、パフォーマンスを下げる要因になります。例えば、緊張で頭が真っ白になったり、身体の協調性が阻害されたり、眼球がキョロキョロ動き、ケアレスミスが増えます。長期化すると、心と体に負担がかかり、適応障害うつ病につながることもあるので注意が必要です。

ゆるいプレッシャーと悪影響

次に図の左側に注目してみてください。

ヤーキーズドットソンの図とプレッシャーの関係

こちらはプレッシャーが全くない状態になります。プレッシャーが小さすぎて、パフォーマンスが下がることを意味しています。リラックスしすぎて集中できなかったり、眠くなったり、脱力しすぎて力が入らない状態になります。過剰になると無気力症候群になることもあるので注意が必要です。

このように、プレッシャーは大きすぎても、小さすぎても課題の達成には不利になるのです。

 

④関連コラム

プレッシャーの克服方法

当コラムではプレッシャーの意味や研究を紹介してきました。より実践的にプレッシャーを乗り越える方法を知りたい方は、以下のコラムを参考にしてみてください。

プレッシャーを乗り越える方法

プレッシャー診断

筆者はプレシャーへの強さを簡易的に診断できるシステムを作りました。客観的にプレッシャーの強さを把握したい方は一度チェックしてみてください。

プレッシャー診断

 

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監修

・川島達史
・公認心理師,精神保健福祉士
・目白大学大学院心理学研究科卒
Youtubeチャンネル

 

Baumeister, R. F. (1984). Choking under pressure: Self-consciousness and paradoxical effects of incentives on skillful performance. Journal of Personality and Social Psychology, 46(3), 610–620.

 

プレッシャー下における運動制御の神経生理学的検討 田中美吏 帝塚山大学 出典URL